建売は寒い?冬に寒くなる原因と内見での確かめ方と寒さ対策を解説

《建売》は寒い?原因と確かめ方

前に住んでいた建売が寒かったので、今回は気をつけたいのですが

広告には「高気密高断熱」って書いてあるけど、どこまで本当なんだろう…

建売は寒い、という声はよく聞きます。ただ、寒い建売もあれば、そうでない建売もあります。同じ分譲地の隣どうしでも違うことがあります。

先に結論です。建売の寒さを決めているのは、窓の仕様と断熱等性能等級と気密の3つです。そしてこの3つのうち、広告に書いてあるのは多くて1つだけです。

いちばん怖いのは、断熱は買ったあとで直せないことです。窓を内窓で足すことはできますが、壁と天井の断熱材を入れ替えるのは大がかりな工事になります。住みながらやるのは現実的ではありません。

ラクチン君

そして断熱等級が高くても寒いことがあります。等級は設計上の計算値で、隙間の量や現場の施工精度は含まれていないためです。等級6の家で、冬の朝に室温が10度を切っていた事例もあります。

この記事では、建売が寒くなる原因、販売図面を224枚調べて分かった記載の実態、断熱等級が書かれている書面の種類、内見でその場で確かめる方法、買ったあとにできる対策まで、買主側の不動産会社の立場で解説します。

この記事でわかること
  • 建売が寒くなる6つの原因
  • 熱の出入りで窓が占める割合
  • 販売図面224枚のうち断熱の記載があったのは何枚か
  • 断熱等級が高くても寒くなる理由(気密と施工)
  • 主要ブランドの断熱仕様がいまどうなっているか
  • 内見で寒さを確かめる6つの場所
  • 買ったあとにできる寒さ対策と費用
この記事の執筆・監修者
シュース健人
シュース健人

シュース 健人
宅地建物取引士(大阪府 第118737号)
株式会社GEEZ/大阪府知事(2)第62068号
関西全域の不動産の購入・売却査定・相続不動産・空き家などの実務に携わっています。本記事は、実務経験に加え、国土交通省・法務省・国税庁などの公的資料を確認して執筆・監修しています。

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目次

建売が寒いと言われる6つの原因

建売住宅が寒いと言われる6つの原因

「建売だから寒い」ということではありません。寒くなる建売には、だいたい共通した理由があります。

① 窓の仕様が価格に直結するため削られやすい

窓は面積あたりの単価が高い部材です。アルミと樹脂の複合サッシか、オール樹脂サッシかで断熱性能が大きく変わるためです。

価格を抑えた建売では、複合サッシにLow-E複層ガラスという組み合わせが多くなります。これでも基準は満たせますが、樹脂サッシの家と並べると体感が違います。

② 断熱等性能等級が4のまま建てられている

2025年4月から、断熱等性能等級4が新築の最低ラインになりました。つまり等級4は「基準を満たしている」というだけの水準です。

建売で実際に出てくるのは等級4か等級5です。差がつくのはここで、等級の意味と関西のUA値の目安は断熱等級の見方に整理しています。

③ 気密(隙間の量)は等級に含まれない

断熱等級は断熱材と窓の性能から計算した数字で、家にどれだけ隙間があるかは評価されません。隙間から入る冷たい空気は、等級の計算の外にあります。

建売で気密測定をしている物件は、ほとんどありません。C値という数字が出てくること自体が珍しい世界です。

④ 施工のムラは完成すると見えなくなる

断熱材は、隙間なく詰めてはじめて効きます。ところが壁の中は、完成してしまえば見えません。

同じ会社の同じ仕様でも、断熱材の入れ方は現場ごとに差が出る部分です。気になる場合はホームインスペクションを入れて、引き渡し前に見てもらう方法があります。

⑤ 間取りと方角で体感が変わる

仕様がまったく同じでも、間取りで体感は変わります。吹き抜けやリビング階段があると、暖めた空気が2階へ上がっていきます。

北向きの大きな窓は、冬のあいだずっと熱が逃げ続ける場所になります。同じ分譲地の中でも、南側に道路がある区画と北側に道路がある区画では、冬の日射の入り方がまったく違います。

建売住宅は同じ分譲地に数棟が並ぶので、比べやすいという利点もあります。同じ価格帯なら、南に窓が取れている棟を選ぶほうが冬は有利です。

⑥ 暖房の容量と換気の方式が合っていない

エアコン1台でLDK全体をまかなおうとすると、設置した部屋の温度は上がっても、廊下や洗面所は冷えたままになります。ヒートショックが起きやすいのは、この温度差です。

もうひとつ見落とされるのが換気です。建築基準法で24時間換気が義務づけられているので、どの建売にも換気システムが入っています。

換気の方式仕組み寒さへの影響
第3種換気排気だけ機械。給気口から外気がそのまま入る建売の主流。給気口の近くが冷たい
第1種換気(熱交換)給気も排気も機械。熱を回収して入れる冷たい空気が入りにくい。採用は少ない

第3種換気では、壁の給気口から冬の外気がそのまま入ってくる仕組みです。「窓を閉めているのに足元が冷たい」と感じる原因が、エアコンの下ではなく給気口だった、ということがあります。

給気口は塞がないでください

冷たいからといってテープで塞ぐと、家全体の換気が止まります。

結露やカビの原因になるので、フィルター付きの給気口カバーに替えるほうが安全です。

新築の建売は、仲介手数料が0円になります

ラクチン不動産は新築一戸建て・建売の仲介手数料0円で対応しています。3,000万円の物件なら、本来かかる105万6,000円(税込)が0円です。

値引きでもキャンペーンでもありません。売主が不動産会社である新築の建売は、売主から報酬を受け取れるため、買主からいただく必要がないという仕組みです。

  • 対象:売主が不動産会社の新築一戸建て・建売
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その物件で決めてしまう前に

気になっている物件があれば、契約前にセカンドオピニオンを。販売図面のURLか写真をLINEで送っていただければ、その物件の弱い部分と、価格が妥当かどうかをお伝えします。

  • 物件のURLか写真を送るだけ。入力フォームはありません
  • 売主側では言いにくい弱点も、買主の立場でお伝えします
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【独自調査】建売の販売図面224枚のうち断熱の記載は21枚でした

新築戸建の販売図面224枚における断熱性能の記載件数

では、物件を探す段階でどこまで分かるのか。2026年8月にレインズ(不動産会社間のネットワーク)から取得した関西の新築戸建の販売図面を、重複を除いた224枚について当社で集計しました。

販売図面に書かれていた語枚数割合
断熱等級(断熱等性能等級を含む)21枚9.4%
うち「断熱等級」という表記6枚2.7%
ZEH9枚4.0%
BELS7枚3.1%
性能評価10枚4.5%
省エネ基準適合5枚2.2%
一次エネルギー3枚1.3%
当社調べ(2026年8月・関西の新築戸建の販売図面224枚/重複除去済み)

断熱に触れていた図面は224枚のうち21枚、9.4%でした。価格も土地面積も建物面積も駅からの分数もどの図面にも必ず書いてあるのに、暖かさに関わる情報だけがほとんど書かれていません。

この数字の読み方について

記載がない=性能が低い、ではありません。取得していても図面に載せていない会社がたくさんあります。

逆に言えば、図面を何十枚集めても、暖かい家を選び分けることはできないということです。

だから「高気密高断熱」と書いてある物件だけを見ていると、選択肢を狭めます。確かめる先は図面ではなく、次に説明する書面と現場です。

断熱等級が書いてあるのはこの4つの書面です

図面に載っていなくても、書面には残っています。どれか1枚を見せてもらえば、その棟の断熱等性能等級が分かります。

書面何が書いてあるか
設計住宅性能評価書設計段階の等級。完成前でも出せる
建設住宅性能評価書工事の検査を経た等級。完成後に交付される
BELS評価書断熱性能の評価と省エネ性能。星の数で表示される
長期優良住宅の認定通知書認定を受けていれば等級5以上が前提になる

このうちどれも無い建売も普通にあるという点は知っておいてください。取得には費用がかかるため、価格を抑えた物件では取らない判断をすることがあります。書面の読み方は住宅性能評価書にまとめています。

書面がない物件をどう考えるか

書面がない=性能が低い、ではありません。仕様書に断熱材の厚みとサッシの型番が書かれていれば、そこから読み取れます。

「仕様書をください」と言えば、たいてい出てきます。図面より情報量が多い資料です。

建売の熱の出入りは窓がいちばん大きい

建売の窓とエアコンのある居室

どこから寒くなるのか、という順番を知っておくと、見る場所が決まります。

日本建材・住宅設備産業協会の資料では、冬の暖房時に開口部から流出する熱は58%、夏の冷房時に開口部から入る熱は73%と説明されています。壁でも屋根でもなく、窓がいちばん大きいということです。

建売のサッシの種類で性能はここまで変わります

サッシの種類建売での扱い
アルミサッシ現在の新築ではほぼ使われない
アルミ樹脂複合サッシ価格を抑えた建売の主流
オール樹脂サッシ等級5以上の物件で採用が増える

枠がアルミか樹脂かは、内見の場で見れば分かることです。窓を開けて、枠の内側を触ってみてください。冬に結露しやすいのはアルミの部分です。

サッシの表示シールでガラスの構成が分かります

複層ガラス、Low-E複層ガラス、アルゴンガス入り。サッシの枠に貼られたシールに、ガラスの構成が書かれていることが多いです。内見のときにスマートフォンで撮っておくと、あとから比べられます。

ラクチン君

「この窓は樹脂サッシですか、複合ですか」。この一言を聞けるだけで、担当者の反応も含めて分かることがあります。

ガラスの構成は3段階で覚えておけば足ります

ガラスの断熱は、大きく3段階です。数字を覚える必要はなく、順番だけ分かっていれば比べられます。

ガラスの構成位置づけ
単板ガラス現在の新築ではまず使われない
複層ガラス(ペアガラス)2枚のガラスの間に空気層がある
Low-E複層ガラス建売の主流。金属膜で熱の移動を抑える
Low-E複層+アルゴンガス空気層にアルゴンを入れてさらに抑える
トリプルガラス3枚構成。建売ではほとんど見かけない

Low-Eには断熱タイプと遮熱タイプがあり、向きによって使い分けるものです。南面に遮熱タイプを入れると、冬の日射まで遮ってしまうことがあります。ここまで分けて設計している建売は多くありません。

窓の性能は、ガラスよりも枠のほうが差が出ます。ガラスが同じLow-E複層でも、枠がアルミ樹脂複合か樹脂かで結果が変わります。ガラスの種類を聞いて満足せず、枠まで確かめてください。

建売は断熱等級が高くても寒いことがあります

断熱等級が高いのに安っぽいと言われるのはなぜか、という話は建売は恥ずかしい?安っぽいと言われる理由となぜ安いのかにまとめました。建売で削られているのは等級ではなく、外構やカーテンなどの後付け品です。

断熱等級では分からない気密と施工と日射の3つ

等級5の家を買ったのに寒い、というご相談は実際にあります。等級の数字と、住んだときの体感は、そのままつながりません。

建売の気密(C値)は完成した家で測るしかありません

C値は、家全体の隙間の面積を延床面積で割った数字です。設計図からは計算できず、完成した家で測定するしかありません。

建売で気密測定をしている物件はほとんどありません。測定には費用と時間がかかり、分譲住宅の工程に組み込みにくいためです。「C値はいくつですか」と聞いて、数字が返ってくる建売は例外的です。

断熱材の施工は壁の中で見えなくなります

グラスウールは、袋が破れていたり、配線のまわりに隙間があったりすると、そこだけ性能が落ちます。壁を閉じてしまえば、外からは分かりません。

第一種換気で正圧を保つ仕組みは炭の家とは?フジの家の第一種換気で正圧を保つ仕組みとフィルター交換の費用に、公式の注記と当社の熱損失の試算をまとめています。

床下と小屋裏の点検口だけは、完成後でも中が見える場所です。内見でここを開けてもらうのが、いちばん現実的な確かめ方です。

冬の暖かさは日射でも決まります

南向きの窓から入る日射は、冬の暖房の一部になります。同じ等級でも、南に窓がない家は冬に寒く感じるということです。

逆に夏は、その日射が暑さの原因になります。ひさしや軒の出、シャッターがあるかどうかも見ておいてください。

隣の家との距離でも日射は変わります

分譲地では、南側にも家が建ちます。南に窓があっても、隣家との距離が近ければ冬の低い日射は入りません。

冬至の太陽は南中でも高度が30度台まで下がります。間口の狭い区画では、1階の南窓に日が当たらないことがあります。見るのは方角だけでなく、隣家までの距離と階数です。

更地の状態で買う場合は、隣の区画に何階建てが建つ予定なのかを聞いてください。建築確認が下りていれば、階数と配置は分かります。

等級だけで比べると判断を誤ります

等級5の物件と等級4の物件が並んでいたとき、等級5を選べば必ず暖かい、とは言い切れません。等級4でも樹脂サッシで南に窓がある家のほうが、体感で上回ることがあるためです。

順番としては、まず等級で足切りをして、そのあとサッシと向きと間取りで比べるのが現実的です。等級は入口であって、結論ではありません。

比べる順番

① 断熱等性能等級が4か5か(書面で確認)

② サッシが樹脂かアルミ樹脂複合か(現地で確認)

③ 南に窓が取れているか、隣家までの距離はどうか(現地で確認)

主要な建売ブランドの断熱はいまこうなっています

建売ブランドごとの断熱仕様の違い

関西で見かける建売の多くは、飯田グループ6社のいずれかです。ブランドごとに標準仕様の考え方が違います。

ブランド会社断熱のおおよその位置づけ
リーブルガーデン一建設断熱等性能等級5・一次エネ等級6を標準で取得
ブルーミングガーデン東栄住宅長期優良住宅を標準化。等級5の物件が多い
クレイドルガーデンアーネストワン2022年4月を境に仕様が変わっている
ハートフルタウン飯田産業I.D.S工法。棟による差が出やすい
グラファーレタクトホームZEH水準の物件がある
リナージュアイディホームグループ内で価格を最優先する位置づけ

ただし、ブランドで決まるのではなく棟ごとに決まるという点は変わりません。同じブランドでも、着工した時期と分譲地によって仕様が違います。

各ブランドの詳細はリーブルガーデン、ブルーミングガーデン、クレイドルガーデン、ハートフルタウン、グラファーレ、リナージュにそれぞれまとめています。6社の比較は飯田グループの建売ランキングをご覧ください。

建売は2022年前後で仕様が変わった物件があります

断熱等性能等級5と6が新設されたのが2022年4月です。そして2025年4月に等級4が最低ラインになりました。この3年ほどのあいだに、建売の標準仕様は各社で一段上がったという流れです。

同じブランド名でも、着工が古い在庫は前の仕様のままです。完成在庫として値下げされている物件がこれに当たることがあります。価格が下がっている理由が、立地でも間取りでもなく仕様の世代だった、ということです。

見分け方は建築確認の日付です。確認済証の日付が2022年4月より前なら、等級5の設定がなかった時期になります。クレイドルガーデンのように、この境目を記事の中で扱っているブランドもあります。

ケイアイスターなど飯田グループ以外も同じ見方です

関西ではケイアイスター不動産やアイダ設計の建売も見かけます。会社が違っても、確かめることは変わりません。

断熱等性能等級・サッシの種類・気密測定の有無。この3つだけです。会社ごとの標準仕様を暗記する必要はありません。

ラクチン君

「このブランドなら安心」という買い方はおすすめしません。確かめるのは会社名ではなく、その1棟の書面です。住宅性能評価書が取得されていれば、断熱等性能等級がそこに書かれています。

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その物件で決めてしまう前に

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建売の内見で寒さを確かめる6つの場所

建売の内見で寒さを確かめる6つの場所

図面では分からないぶん、現地で見るしかありません。見る場所を決めておけば、15分ほどで確かめられます。

  • サッシの枠に貼られたシールを見る(ガラスの構成が書かれている)
  • 窓枠の内側を触る。アルミが露出しているか、樹脂で覆われているか
  • 床下点検口を開けて、断熱材が入っているか、垂れていないかを見る
  • 小屋裏点検口を開けて、天井裏の断熱材にムラがないかを見る
  • 玄関ドアが断熱ドアかどうか。枠に結露のあとがないか
  • 外壁側のコンセントに手をあてて、風が出てこないか

点検口は「開けてもいいですか」と聞けば、たいてい開けてもらえるものです。床下と小屋裏は、完成後でも中が見える数少ない場所です。

建売の内見で聞くのは3つだけで足ります

内見で聞く3つの質問

① この棟の断熱等性能等級はいくつですか。書面はありますか

② サッシは樹脂ですか、アルミ樹脂複合ですか

③ 気密の測定はしていますか。C値は出ていますか

③に「測っていません」と返ってくるのが普通です。答えが返ってくるかどうかより、調べて折り返してくれるかどうかを見てください。

内見全体の見どころは建売の内覧チェックポイントにまとめています。

建売を冬に内見できるなら朝いちばんに見てください

夏や春秋の内見では、寒さを体感で判断できません。冬に見られるなら、暖房が入っていない状態の朝いちばんがいちばん分かります。

完成在庫の建売は、内見の直前に暖房を入れていることがあります。入った瞬間に暖かければ、いつから暖房を入れていたかを聞いてください。30分前に入れて暖まる家と、そうでない家があるためです。

  • 足元と頭の高さで温度差を感じないか
  • 窓際に立ったときに冷気が下りてこないか
  • 北側の部屋と南側の部屋で体感が違いすぎないか
  • 玄関と洗面所がリビングと比べて極端に冷えていないか

夏の内見でも分かることはあります。2階の日中の暑さは、屋根と天井の断熱が効いているかどうかの目安になります。

建売を買ったあとにできる寒さ対策

建売の入居後にできる寒さ対策

すでに買ったあとでも、できることはあります。費用対効果の高い順に並べます。

対策おおよその費用効き方
厚手のカーテンとカーテンボックス1窓 1万〜3万円手軽。窓からの冷気を抑える
内窓(インナーサッシ)の設置1窓 5万〜15万円窓の断熱では最も効く
玄関の断熱カーテン・風除け1万〜5万円玄関からの冷気を止める
床下の断熱材の追加20万〜60万円床が冷たい場合に効く
壁と天井の断熱材の入れ替え100万円以上住みながらは現実的でない

内窓は補助金の対象になることがあります。国の住宅省エネの補助事業では、窓の断熱改修が対象に入っています。新築で使える補助金は建売の補助金にまとめています。

ただし、いちばん安いのは買う前に選ぶことです。内窓を5か所入れれば50万円前後かかります。同じ金額を建売のオプション費用に回すより、最初から等級5の物件を選ぶほうが効率的です。

建売の内窓は1か所だけでも効きます

全部の窓に入れる必要はありません。効くのは、いちばん長くいる部屋の、いちばん大きい窓です。

リビングの掃き出し窓と、寝室の窓。この2か所から始める方が多いです。工事は1窓あたり1時間ほどで、壁を壊す必要もありません。

内窓を入れる前に確認すること

窓枠の奥行きが足りないと、ふかし枠という部材が別途必要になります。

見積もりを取るときは、窓の内寸と枠の奥行きを測っておくと話が早くなります。

暖房の使い方を変えるだけでも変わります

断熱に手を入れなくても、体感を上げる方法があります。

  • エアコンの風向きを下に向ける。暖かい空気は上に溜まる
  • サーキュレーターを天井に向けて回し、上下の温度差をなくす
  • 脱衣所に小型の暖房を置く。ヒートショック対策としても効く
  • 厚手のカーテンを床まで届く長さにして、窓からの冷気を止める
  • 給気口にフィルター付きのカバーを付ける。塞ぐのは不可

上下の温度差をなくすだけで、設定温度を2度下げても同じ体感になることがあります。断熱工事の前に、まずここから試してみてください。

私たちが建売の断熱でやること

建売の断熱性能を買主側で確認する担当者

断熱は、図面と広告からは読み取れません。売主に聞かなければ出てこない情報がほとんどです。

  • 検討中の棟の断熱等性能等級を、書面で取り寄せます
  • 住宅性能評価書やBELS評価書があるかを確認します
  • サッシとガラスの仕様を、メーカーの型番まで確認します
  • 気密測定の有無を確認します
  • 内見のときに床下と小屋裏の点検口を開けてもらう段取りをします
  • 必要ならホームインスペクションの手配をします

売主から出てくる情報は、聞いた人にしか出てきません。広告に載っていないだけで、書面はあるという物件がかなりあります。とくに完成前の物件では、設計段階の書面しか手元にないことが多く、「まだ出ていません」で会話が終わってしまいがちです。いつ交付されるのかまで聞いておけば、引き渡しの前に確かめられます。

同じ物件でも、聞く人が違うと出てくる情報が違います

売主の営業担当者は、その物件を売るのが仕事です。聞かれていないことを自分から不利に説明する理由がありません。

断熱等性能等級・サッシの型番・気密測定の有無は、聞けば出てくる情報です。ただし、聞き方を知らないまま内見を重ねると、間取りと日当たりと価格だけで比べることになります。

売主の販売事務所で直接申し込むと、その物件しか比べられません。複数のブランドを横に並べて仕様で比べるのは、買主側についた会社の仕事です。

あわせてお伝えしておくと、新築の建売については仲介手数料0円で対応しています。3,000万円の物件なら105万6,000円が浮く計算です。売主である分譲会社から報酬を受け取る形なので成り立つ仕組みです。

建売の寒さについてよくある質問

建売の寒さについてよくある質問
建売はやっぱり寒いのですか

物件によります。断熱等性能等級5で樹脂サッシの建売なら、寒いと感じることは少ないはずです。一方で等級4のままアルミ樹脂複合サッシという物件も同じ市場にあります。「建売だから」ではなく、その1棟の仕様で決まります。

断熱等級はどこを見れば分かりますか

住宅性能評価書、BELS評価書、長期優良住宅の認定通知書のいずれかに書かれています。販売図面に書かれていることは少なく、当社の集計では224枚中21枚(9.4%)だけでした。売主に「この棟の断熱等性能等級はいくつですか」と聞くのが確実です。

高気密高断熱と書いてあれば安心ですか

広告の表現には基準がありません。数字が出ていない場合は、判断の材料になりません。断熱等性能等級と、サッシの種類と、気密測定の有無。この3つを数字で確かめてください。

気密(C値)はどのくらいなら良いのですか

一般的には1.0以下が高気密の目安とされますが、建売で測定している物件はほとんどありません。数字が出てこないのが普通なので、C値が分からないことを理由に候補から外す必要はありません。代わりに床下と小屋裏を目で見て確かめてください。

断熱等級5なら光熱費はどのくらい下がりますか

等級4から等級5で、年に1万円から2万円程度というのが現実的な目安です。光熱費だけで初期費用を回収しようとすると判断を誤ります。補助金のほうが金額としては大きく、そちらで考えるほうが実際的です。

内見のときに寒さは分かりますか

夏や春秋の内見では体感で判断できません。だからこそ、サッシの仕様と点検口の中身という、季節に左右されないものを見ます。冬に内見できる場合は、朝いちばんの時間帯にお願いすると分かりやすくなります。

後から断熱を上げることはできますか

窓は内窓を足せば改善できます。1窓5万〜15万円が目安です。一方で壁と天井の断熱材の入れ替えは大がかりな工事になり、住みながら行うのは現実的ではありません。断熱は買うときに決まる部分だと考えてください。

建売住宅の換気口から冷たい風が入るのですが塞いでもいいですか

塞がないでください。建築基準法で24時間換気が義務づけられていて、塞ぐと家全体の換気が止まり、結露やカビの原因になります。建売の多くは第3種換気で、給気口から外気がそのまま入る仕組みです。フィルター付きの給気口カバーに替えると、冷気の入り方をやわらげられます。

ケイアイスターやアイダ設計の建売も同じ見方でいいですか

同じです。会社が変わっても確かめることは変わりません。断熱等性能等級がいくつか、サッシは樹脂かアルミ樹脂複合か、気密測定をしているか。この3つを書面と現場で確かめれば、会社ごとの標準仕様を覚える必要はありません。

同じ分譲地なら断熱は同じですか

同じとは限りません。断熱等性能等級は棟ごとに計算されます。窓の大きさや配置、間取りが違えばUA値が変わるため、等級が違うことがあります。検討している棟の書面を見せてもらってください。

まとめ|建売の寒さは窓と等級と気密で決まります

断熱を確かめて建売を選ぶ
  • 建売が寒くなる原因は、窓の仕様・断熱等級・気密・施工のムラの4つ
  • 冬の暖房時に開口部から流出する熱は58%。窓がいちばん大きい
  • 2025年4月から断熱等性能等級4が新築の最低ラインになった
  • 建売で出てくるのは等級4か等級5。差がつくのはここ
  • 販売図面224枚のうち断熱に触れていたのは21枚(9.4%)だけだった
  • 断熱等級は設計上の計算値で、気密と施工のムラは含まれない
  • 建売で気密測定をしている物件はほとんどない
  • ブランドではなく棟ごとに決まる。同じブランドでも時期と分譲地で違う
  • 内見では、サッシの表示・床下点検口・小屋裏点検口を見る
  • 後から足せるのは窓まで。壁と天井の断熱材は現実的に入れ替えられない

まず、この3つだけ聞いてください

① この棟の断熱等性能等級はいくつですか。書面はありますか

② サッシは樹脂ですか、アルミ樹脂複合ですか

③ 内見のときに床下と小屋裏の点検口を開けてもらえますか

断熱は、買ったあとで上げるのが難しい部分です。契約前のひと手間で、30年分の室温が決まる部分です。

「この物件は寒くないですか」と聞いて、答えが返ってこない。そういうときは、こちらから売主に確認します。ご相談ください。

ラクチン不動産は新築戸建ての仲介手数料が0円です

新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。

物件価格通常の仲介手数料(税込)ラクチン不動産
2,500万円89万1,000円0円
3,000万円105万6,000円0円
3,500万円122万1,000円0円
4,000万円138万6,000円0円
4,500万円155万1,000円0円
仲介手数料の上限は「売買価格×3%+6万円」に消費税を加えた額です

なぜ0円にできるのか

仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。

ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。

だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。

  • 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
  • すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
  • 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
  • しつこい営業のお電話はしません
家を買いたい人をサポートします!

ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。

お電話の受付は10:00〜19:00(水曜・日曜は定休)。時間外のご相談はLINEかメールをご利用ください。翌営業日にお返事します。

ラクチン不動産は新築戸建ての仲介手数料が0円です

新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。

物件価格通常の仲介手数料(税込)ラクチン不動産
2,500万円89万1,000円0円
3,000万円105万6,000円0円
3,500万円122万1,000円0円
4,000万円138万6,000円0円
4,500万円155万1,000円0円
仲介手数料の上限は「売買価格×3%+6万円」に消費税を加えた額です

なぜ0円にできるのか

仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。

ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。

だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。

  • 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
  • すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
  • 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
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新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。

物件価格通常の仲介手数料(税込)ラクチン不動産
2,500万円89万1,000円0円
3,000万円105万6,000円0円
3,500万円122万1,000円0円
4,000万円138万6,000円0円
4,500万円155万1,000円0円
仲介手数料の上限は「売買価格×3%+6万円」に消費税を加えた額です

なぜ0円にできるのか

仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。

ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。

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この記事の監修者

株式会社GEEZ 宅地建物取引士(大阪府 第118737号)として、大阪・兵庫・京都を中心に、不動産売買の実務に携わっています。
不動産売却・相続不動産・空き家・買取と仲介の比較**を主な専門分野とし、物件の査定から売却方法の提案、契約まで対応しています。
ラクチン不動産の記事についても、実際の不動産取引経験と宅地建物取引士としての知識をもとに執筆・監修しています。

**所属:株式会社GEEZ**
宅地建物取引業免許:大阪府知事(2)第62068号

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