
モデルハウスで炭の家を勧められました。床下に炭を敷くと聞いたのですが、普通の家と何が違うのでしょうか。
違いは炭そのものではありません。給気も排気もファンで行う第一種換気にしていることです。
公式サイトには、一般の住宅は第三種換気で室内が負圧になりやすいと書かれています。炭の家は室内の圧力がほぼ正圧に保たれると説明されています。
正圧なら室内の空気が外へ出ていこうとするので、隙間風が入り込みません。ホコリや花粉が入りにくい理屈はここにあります。
もう1つ効くのが全熱交換です。当社が計算すると、延床100平方メートルで換気の熱損失が428ワット小さくなります。暖房期間で約720キロワットアワー、エアコン換算で年6,375円ぶんです。
ただし維持費がかかります。公式にフィルターの交換目安は1〜2年と書かれています。35年住むなら最大35回の交換です。
この記事では、炭の家の仕組みと正圧の意味、当社の熱損失の試算、維持費と確認すべき6か所を、フジ住宅の公表内容だけで整理します。
この記事で分かること
炭の家の本質は炭ではなく第一種換気で室内を正圧に保つこと
微小粒子用フィルターは0.5マイクロメートル以上をほぼ取り除くと公表されている
全熱交換で換気の熱損失が428ワット小さくなる(当社試算・延床100平方メートル)
フィルターの交換目安は1〜2年で、35年なら最大35回になる
炭の家とはフジ住宅の換気と空気の仕組み


まず正体を押さえます。炭の家は商品名で、中身は換気システムです。正式には炭の家/ピュアエアと表記されています。
炭の家はカーボンエアクリーンシステムという名前
公式サイトの説明を順に追います。屋外の空気をファンで強制的に取り入れるところから始まります。
次に微小粒子用フィルターで微小な有害物質をブロックします。さらに炭を床下に敷き詰め、そこに空気を通すという二重の対策です。
通した空気を各部屋に供給し、室内の汚れた空気も強制的に排出します。結果として24時間家中クリーンな空気が保たれる、という組み立てです。
炭の家の炭は消臭と空気清浄のために入っている
炭の役割も公表されています。様々なニオイの元となる物質を吸着するためです。
公式には「消毒・空気清浄効果があります。それらの効果は半永久的といわれています」と書かれています。
つまり炭そのものは交換しない前提です。交換が必要になるのは後で書くフィルターのほうです。
炭の家とピュアエアは同じものを指す
表記が2つあるので整理します。公式サイトの見出しは炭の家/ピュアエアという並びです。
炭の家が住宅の呼び名、ピュアエアが換気システムの呼び名という使い分けに読めます。検索するときはどちらでも同じページに行き着きます。
運転の状況はIAQモニターというリモコンで見られます。室内外の空気の状態や運転状況が分かり、快適性や省エネ効果も見えると説明されています。
現在の部屋の状態をグラフで確認できるとも書かれています。モデルハウスに行くなら、このモニターを実際に見せてもらってください。
炭の家は建売ではなくフジの家の自由設計で建てる
ここは買い方の話なので先に触れます。フジ住宅の新築戸建は建売ではなく自由設計が中心です。
土地の売買契約と建物の工事請負契約に分かれるので、完成した家を売買で買う建売とは進み方が違います。
会社そのものの評判や、なぜ建売ではないのかはフジ住宅はやばい?評判の中身と建売ではなく自由設計である理由を解説にまとめています。



炭を敷くこと自体が売りなのだと思っていました。



炭は仕組みの一部です。効いているのは第一種換気と全熱交換のほうです。次の章で正圧の意味を書きます。
炭の家は第一種換気で室内を正圧に保つ


ここが炭の家のいちばん大事な部分です。換気方式が一般の住宅と違います。
炭の家と一般の住宅の換気方式を並べる
| 項目 | 一般の住宅(第三種換気) | 炭の家/ピュアエア(第一種換気) |
|---|---|---|
| 給気 | 自然給気(外気をそのまま給気) | ファンによる強制給気 |
| 排気 | 強制排気 | 強制排気 |
| 室内の圧力 | 負圧になりやすい | ほぼ正圧に保たれる |
| 起きること | 室内に隙間風等が入る | ホコリなどが侵入しにくい |
| 熱の回収 | なし | 全熱交換で熱と湿気を戻す |
公式の表現をそのまま引くと、第三種換気は汚れた外気をそのまま給気することと、室内に隙間風等が入る負圧の状態になりやすい、と書かれています。
換気方式の3種類
第一種換気=給気も排気も機械(炭の家はこれ。熱交換を付けられる)
第二種換気=給気だけ機械(手術室やクリーンルームで使う)
第三種換気=排気だけ機械(一般の住宅で最も多い。設備が安い)
炭の家の正圧と負圧は気圧の差の話
言葉の定義も公式に書かれています。正圧は屋外に比べて室内の気圧が高いことです。
室内が正圧になると室内の空気が外へ出て行こうとするため、隙間風等は入り込まないと説明されています。
逆に負圧は屋外に比べて室内の気圧が低いことです。屋外と同じ気圧に保つために隙間から風が入り込むとされています。
炭の家の正圧は気密性能があって初めて成り立つ
もう一歩踏み込みます。正圧は家の隙間が少ないほど保ちやすいものです。
隙間が多い家でファンで押し込んでも、圧力は隙間から逃げます。第一種換気の効果は気密性能と組みで決まります。
気密性能はC値という数字で表しますが、公式サイトにC値の記載は見つかりませんでした。モデルハウスで気密測定をしているか聞いてみてください。
断熱の等級と気密は別の指標です。建売で性能を確かめる手順は住宅性能評価書とは?建売で確認する見方と等級の読み方に書いています。
炭の家でも正圧にならない場合があると注記されている
ここは読み飛ばさないでください。公式ページに注記があります。
「※換気状況によっては正圧にならない場合がございます」と書かれています。
つまり常に正圧が保証されるわけではありません。フィルターの目詰まりや運転の止め方で変わるという意味に読めます。
モデルハウスで聞くなら、どういう状況だと正圧にならないのかを具体的に確認してください。
炭の家のフィルターは0.5マイクロメートル以上をほぼ取り除く


性能の数字も公表されています。実験結果として粒径の基準が示されています。
炭の家のフィルターが取り除く粒径
公式には「微小粒子用フィルターが0.5μm以上の粒径のものはほぼ取り除くことが分かりました」とあります。
比較として挙げられているのは路上砂塵、花粉、黄砂、バクテリア、カビの胞子、ウイルス、PM2.5です。粒径の大きな順に並べられています。
有害な化学物質ガスについては炭がほぼ吸着除去することが分かっていますと書かれています。フィルターと炭で役割が分かれています。
炭の家でもすべてを除去できるとは書かれていない
同じページに注記が3つ付いています。ここが判断材料になります。
炭の家の公式ページに付いている注記
測定環境により実際と異なる場合がございます
空気中の有害物質のすべてを除去できるものではありません
フィルターの交換目安は1〜2年となります(使用環境により異なります)
イラストはイメージにつき実際とは異なります
すべてを除去できるものではないと自ら書いているのは、むしろ信頼できる書き方です。花粉症やハウスダストが完全になくなると期待しないでください。
炭の家のフィルターが対象にしている粒子の大きさ
公式ページには粒子サイズの比較表が載っています。大きい順に並べると次のようになります。
| 粒子 | 位置づけ |
|---|---|
| 路上砂塵 | 最も大きい |
| 花粉 | 砂塵より小さい |
| 黄砂 | 花粉より小さい |
| バクテリア | さらに小さい |
| カビの胞子 | バクテリアと近い大きさ |
| ウイルス | 図には載っていないが小さい |
| PM2.5 | 比較表の中で最も小さい |
0.5マイクロメートル以上をほぼ取り除くという基準なので、花粉と黄砂は対象に入り、PM2.5のうち小さいものは通り抜ける可能性があります。PM2.5は2.5マイクロメートル以下の粒子の総称だからです。
炭の家の全熱交換は熱と湿気を戻す仕組み
もう1つの機能が全熱交換です。換気の際に排気から熱と湿気を給気に戻します。
公式には「冷暖房時の換気による熱のロスが少なくなるので、省エネになります」と書かれています。
仕組みは特殊加工された紙でできている全熱交換素子が、排気と給気の空気を混ぜずに温度と湿度を交換するというものです。
運転状況はIAQモニターで見られます。室内外の空気の状態をグラフで確認できるリモコンが付きます。
炭の家の全熱交換で換気の熱損失は428ワット小さくなる


公式は「省エネになります」までしか書いていません。どれくらい効くのかを当社で計算しました。
炭の家の熱損失を計算する前提
前提を先に置きます。延床100平方メートル・天井高2.4メートルで気積は240立方メートルです。
換気回数は建築基準法が住宅の居室に求める0.5回毎時とします。必要換気量は毎時120立方メートルです。
空気の容積比熱を0.34ワットアワー毎立方メートル毎ケルビン、温度差を15ケルビン(室内20度・外気5度)としました。
炭の家と第三種換気の熱損失の差
| 換気の方式 | 換気による熱損失 | 第三種換気との差 |
|---|---|---|
| 第三種換気(熱回収なし) | 612ワット | — |
| 全熱交換 温度交換効率60% | 245ワット | 367ワット |
| 全熱交換 温度交換効率70% | 184ワット | 428ワット |
| 全熱交換 温度交換効率80% | 122ワット | 490ワット |
| 全熱交換 温度交換効率90% | 61ワット | 551ワット |
温度交換効率70パーセントと仮定すると差は428ワットです。小さな電気ストーブ1台ぶんを捨てずに済むという規模感です。
炭の家の熱損失の差を電気代に直す
これを暖房期間で積み上げます。120日×1日14時間=1,680時間としました。
| 条件 | 熱量の差 | エアコン(COP3.5)換算 | 電気ヒーター(COP1.0)換算 |
|---|---|---|---|
| 120日×14時間 | 約720kWh | 206kWh=6,375円 | 720kWh=22,311円 |
| 150日×14時間 | 約900kWh | 257kWh=7,968円 | 900kWh=27,889円 |
| 120日×24時間 | 約1,234kWh | 353kWh=10,928円 | 1,234kWh=38,248円 |
エアコンで暖房するなら年6,375円から10,928円という幅です。10年で6万円から11万円という見方になります。
毎月の光熱費がはっきり下がるという規模ではありません。判断の軸は光熱費より空気の質と正圧のほうに置いたほうが実際に合います。
炭の家の熱損失の差は夏より冬のほうが大きい
冷房期も計算しました。夏は温度差が小さいので差も小さくなります。
| 条件 | 第三種換気の熱損失 | 全熱交換(効率70%) | 差 | 90日×10時間の電気代 |
|---|---|---|---|---|
| 夏 温度差7K(室内26度・外気33度) | 286ワット | 86ワット | 200ワット | 180kWh=1,394円 |
| 猛暑 温度差10K(室内26度・外気36度) | 408ワット | 122ワット | 286ワット | 257kWh=1,992円 |
冬の6,375円に対して夏は1,394円です。効くのは冬だと分かります。
ただし全熱交換は温度だけでなく湿度も戻します。夏の除湿の負荷はこの計算に入っていないので、実際の差はもう少し大きくなります。
炭の家の熱損失は延床が広いほど差が開く
延床面積を変えて計算しました。温度差15ケルビン・効率70パーセントの前提です。
| 延床面積 | 気積 | 必要換気量 | 第三種換気 | 全熱交換 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 90㎡ | 216㎥ | 108㎥/h | 551ワット | 165ワット | 386ワット |
| 100㎡ | 240㎥ | 120㎥/h | 612ワット | 184ワット | 428ワット |
| 110㎡ | 264㎥ | 132㎥/h | 673ワット | 202ワット | 471ワット |
| 120㎡ | 288㎥ | 144㎥/h | 734ワット | 220ワット | 514ワット |
広い家ほど換気量が増えるので差も開きます。延床120平方メートルなら514ワットです。



思ったより電気代の差は小さいですね。



そうです。第一種換気は光熱費で回収する設備ではありません。ただし換気の熱損失は建物の断熱性能とは別に効くので、断熱等級が同じなら差はこのぶんだけ出ます。
炭の家で継続してかかるのはフィルターの交換


設備が入る家で必ず確認するのが維持費です。炭の家はフィルターの交換が続きます。
炭の家のフィルター交換は1〜2年が目安
公式の注記はフィルターの交換目安は1〜2年となります(使用環境により異なります)です。
回数に直すと分かりやすくなります。
| 住む年数 | 1年ごとに交換 | 2年ごとに交換 |
|---|---|---|
| 10年 | 10回 | 5回 |
| 20年 | 20回 | 10回 |
| 35年 | 35回 | 17回 |
交換部品の単価は公表されていません。だから契約前に品番と価格を聞くのが必須です。
炭の家は炭そのものの交換はいらない
公平に書いておきます。炭の効果は半永久的といわれていると公式が書いています。
つまり床下の炭を入れ替える費用は想定されていません。交換の対象はフィルターだけという理解でよいことになります。
ただし全熱交換素子とファンには寿命があります。設備なので、10年から15年で本体の交換や修理が出てくる前提で聞いてください。
炭の家の24時間換気は止めてはいけない
維持費の話に関係するので書いておきます。24時間換気は建築基準法で義務です。
シックハウス対策として、住宅の居室には換気回数0.5回毎時以上の機械換気設備を設けることが求められています。
電気代を気にして止めると、炭の家の仕組みそのものが働きません。正圧も保てなくなります。
フィルターが目詰まりすると風量が落ちるので、交換を先延ばしにするのも同じ結果になります。交換の目安を守る前提で維持費を見てください。
炭の家の維持費を確認するときの聞き方
炭の家の維持費で聞く4つ
フィルターの品番と1枚あたりの価格(何枚使うかも)
交換を自分でできるのか、業者に頼むのか
全熱交換素子とファン本体の交換の目安年数と費用
保証の対象に換気システムが入っているか、期間は何年か
設備の保証は建物の保証とは別に設定されていることが多いです。換気システムが何年保証かは必ず確認してください。
炭の家の耐震はFX-WOOD工法とTRCダンパー


空気の話だけで決める人はいません。構造も公式に数字が出ています。
炭の家は耐震等級3を実現と公表されている
公式サイトには最高レベルの耐震等級3を実現と書かれています。
工法は独自のFX-WOOD工法です。軸組工法とパネル式工法を融合させたもので、柱材と壁面の両方に強度を持たせると説明されています。
基礎はFX-BASEという独自のベタ基礎で、高精度地盤調査に基づいて地盤改良や補強を施すとあります。
耐震等級の評価書が付くかどうかは棟ごとに違います。確認の仕方は住宅性能評価書とは?建売で確認する見方と等級の読み方に書いています。
炭の家の構造で公表されている4つ
最高レベルの耐震等級3を実現
FX-WOOD工法(軸組工法とパネル式工法を融合)
FX-BASE(独自のベタ基礎と高精度地盤調査)
TRCダンパー(木造住宅用の制震システム)
炭の家のTRCダンパーは変形を最大50パーセント低減する
制震システムも入っています。木造住宅用のTRCダンパーです。
公式の説明は地震エネルギーを揺れに応じて吸収し、そのエネルギーを熱に変えて放出する特殊なゴムを内蔵というものです。
効果は比較表で示されていて、耐震に比べ最大50パーセント程度の変形低減が可能とあります。
炭の家の耐震等級3は建築基準法の1.5倍
等級の意味も押さえておきます。等級3は建築基準法が想定する地震力の1.5倍です。
| 耐震等級 | 意味 |
|---|---|
| 等級1 | 建築基準法が想定する地震力に耐える |
| 等級2 | その1.25倍の地震力に耐える |
| 等級3 | その1.5倍の地震力に耐える |
等級3は消防署や警察署に求められる水準と同じだと説明されることが多い等級です。建売でも等級3が標準の売主は増えています。
大事なのは等級を取っているかではなく評価書という形で残っているかです。棟ごとに違うので、契約前に確認してください。
炭の家の耐震と制震は役割が違う
同じ表に耐震と制震の違いも整理されています。
| 項目 | 制震(TRCダンパー) | 耐震 |
|---|---|---|
| 考え方 | 壁に入った地震エネルギーを吸収して揺れを抑える | 壁の数を増やしたり固くしたりして揺れに耐える |
| 建物の変形 | 耐震に比べ最大50%程度の変形低減が可能 | 筋かいや合板で耐えるがダメージが残る可能性がある |
| 加速度 | 低減される | — |
| コスト | 低価格 | — |
| 地盤の制限 | 制限なし | — |
| 使える場面 | 新築はもちろん改修にも使える | — |
大事なのは制震は耐震の代わりではないことです。耐震等級3の上に制震を足しているという順番です。
炭の家は建売と同じ比べ方ができない


買い方の違いに戻ります。炭の家は自由設計で建てるのが基本です。
炭の家は土地の売買契約と建物の請負契約に分かれる
建売は完成した家を売買契約で買います。自由設計は土地を売買契約で買い、建物は工事請負契約で建てます。
この違いが金額の見え方に出ます。請負契約に仲介手数料はかかりませんが、土地の売買に仲介が入る場合は土地分の手数料が出ます。
当社は関西の新築建売を仲介手数料0円でお手伝いしていますが、請負で建てる形は0円の対象になりません。ここは正直に書いておきます。
炭の家と建売を比べるなら総額と期間で見る
比べ方も変わります。完成までに数か月かかるので、入居の時期がずれます。
炭の家(自由設計)と建売の違い
契約が土地の売買と建物の請負に分かれる
請負分に仲介手数料はかからないが、土地の売買には発生することがある
完成までの期間があるので、いまの家賃と二重に払う期間が出る
仕様を選べるぶん、打ち合わせの回数と時間がかかる
完成した実物を見て買えないので、モデルハウスと図面で判断する
建売との比べ方は建売は恥ずかしい?安っぽいと言われる理由となぜ安いのかを解説にまとめています。
炭の家を検討するときに確認する6か所


最後に実務です。公式サイトの数値は、その仕様を選んだ場合の話です。
炭の家が標準なのか有償なのかを最初に聞く
いちばん最初に確認するのはここです。炭の家が標準仕様に入っているのか、追加費用がかかるのかです。
商品名が付いている設備は上位グレードでのみ標準というパターンがよくあります。見積書の項目名で確認してください。
炭の家はモデルハウスで体感してから決める
設備の家はカタログでは判断できません。モデルハウスで確かめられることが3つあります。
モデルハウスで体感する3つ
玄関や窓を開けたときの空気の動き(正圧なら外へ出ていく感じになる)
運転音(給気と排気のファンが動いているので無音ではない)
IAQモニターの表示(室内外の空気の状態がグラフで出る)
運転音は生活してから気になる部分です。寝室の近くに本体があると音が聞こえることもあるので、本体の設置場所も図面で確認してください。
あわせて聞いておきたいのが電気代です。第一種換気はファンが2つ動くので、第三種換気より消費電力は上がります。当社の試算で出した熱損失の差は、このファンの電気代を引く前の数字です。
炭の家の数値は自分の棟で確かめる
炭の家で契約前に確認する6か所
炭の家が標準か有償か(有償なら金額)
フィルターの品番と価格、使用枚数、交換を誰がやるか
全熱交換システムの温度交換効率(カタログの数値)
UA値と断熱等性能等級(換気だけでは暖かさは決まらない)
耐震等級の評価書が付くかどうか
土地と建物の契約の形(売買か請負か)と仲介手数料の有無
とくに4番目は見落としやすいところです。換気を第一種にしても、断熱が弱ければ寒いままです。
当社の集計では、関西の新築戸建の販売図面224枚のうち断熱等級の記載があったのは6枚(3パーセント)でした。図面では断熱性能を比べられません。
炭の家と建売の断熱を同じ土俵で比べる
最後に比べ方を1つ足します。換気の方式と断熱の等級は別に見ることです。
炭の家は換気で有利ですが、暖かさを決めるのは断熱と気密のほうが大きいです。建売でも断熱等級5や6を標準にしている売主があります。
当社の集計では、関西の新築戸建の販売図面224枚のうち断熱等級の記載は6枚でした。つまり図面を並べても比べられないので、売主に住宅性能評価書か省エネ性能の証明書を出してもらいます。
比べる項目は3つです。UA値、断熱等性能等級、そして換気の方式。この3つを同じ表に並べれば、炭の家と建売を同じ土俵に乗せられます。
当社が炭の家を検討する方にお手伝いできること
当社は買主の側に立つ不動産会社です。売主の担当者に聞きにくいことを代わりに聞きます。
炭の家なら、フィルターの単価と交換の手間、全熱交換素子とファンの交換費用まで先に出します。
あわせて同じ予算で買える建売も並べます。関西の新築建売なら仲介手数料0円なので、3,500万円の物件で約122万円の差が出ます。請負で建てるか建売にするかは、その差を見てから決めてください。
炭の家に関するよくある質問


- 炭の家とは何ですか。
-
フジ住宅の住宅の商品名で、正式には炭の家/ピュアエアです。屋外の空気をファンで取り入れ、微小粒子用フィルターを通し、床下に敷き詰めた炭に空気を通してから各部屋に供給する第一種換気の仕組みです。
- 炭の家は本当に空気がきれいになりますか。
-
公式には微小粒子用フィルターが0.5マイクロメートル以上の粒径のものをほぼ取り除くと公表されています。ただし同じページに「空気中の有害物質のすべてを除去できるものではありません」という注記もあります。
- 炭の家は必ず室内が正圧になりますか。
-
なりません。公式ページに「換気状況によっては正圧にならない場合がございます」と注記があります。どういう状況だと正圧にならないのかを確認してください。
- 炭の家の維持費はいくらですか。
-
フィルターの交換目安が1〜2年と公表されています。35年住むなら1年ごとで35回、2年ごとで17回です。部品の単価は公表されていないので、契約前に品番と価格を確認してください。
- 炭の家にすると光熱費はどれくらい下がりますか。
-
当社の試算では、延床100平方メートルで換気による熱損失が第三種換気より428ワット小さくなります。暖房期間120日×14時間で約720キロワットアワー、エアコン換算で年6,375円ぶんです。大きく下がる設備ではありません。
- 床下の炭は交換が必要ですか。
-
公式には炭の消毒・空気清浄効果は半永久的といわれていると書かれています。交換の対象はフィルターです。ただし全熱交換素子とファンは設備なので寿命があります。
- 炭の家は建売で買えますか。
-
フジ住宅の新築戸建は建売ではなく自由設計が中心です。土地の売買契約と建物の工事請負契約に分かれるので、完成した家を買う建売とは進み方が違います。
- 炭の家の耐震はどうなっていますか。
-
公式には最高レベルの耐震等級3を実現と書かれています。独自のFX-WOOD工法とベタ基礎のFX-BASE、木造用の制震システムTRCダンパーを採用していて、TRCダンパーは耐震に比べ最大50パーセント程度の変形低減が可能と説明されています。
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
- すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
- 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
- しつこい営業のお電話はしません


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