
建売を買ってもうすぐ1年です。注文住宅の友人は1年点検があったと言うのに、うちには案内が来ません。このままで大丈夫なのか、自分で何を見ればいいのかが分かりません。
「1年点検の案内が来ない」と不安になる方は少なくありません。
先に結論を言います。建売の主な売主で、公式資料で時期が分かる6社には新築の1年点検がありません。多いのは3か月か6か月と、2年目の点検です。
一方で、新築の不具合の相談は30.9%が築1年未満に起きています(住宅相談統計年報2026)。
1年目に気づいた不具合を2年目の点検まで放っておくと、内装や建具の2年の保証の期限ぎりぎりになります。
だから1年点検がない建売でも、1年目の冬が明けたころに自分で家を点検し、気づいた点を書面で売主に伝えるのが安心です。
この記事では、主な売主7社の公式資料、保証基準表、住宅相談の統計、民法と宅建業法の条文をもとに、新築の1年点検を整理します。
この記事で分かること
新築の1年点検と半年点検の目的
建売の主な売主7社の定期点検の時期
新築の不具合が出やすい時期の統計
短期保証2年の期限と数え方
新築の1年点検で自分で見る場所
保証で直らないものと、売主への伝え方
新築の1年点検とは|最初の1年に出た不具合を直す点検


新築の1年点検は、住み始めて1年の間に出た不具合を見つけて、保証の期間内に直してもらうための点検です。
木材が乾いて縮む、建具がなじむ、雨や結露を初めて経験するなど、家は最初の1年でいちばん大きく変化するからです。
新築の1年点検は法律で決まった点検ではない
定期点検は売主が自社の基準で行うアフターサービスです。法律で時期や回数が決まっているわけではありません。
そのため、新築の1年点検があるかどうかは売主ごとに違うのが実際です。注文住宅で1年点検があっても、建売の売主も同じとは限りません。
新築の半年点検(6ヶ月点検)は売主によってある
新築の半年点検(6ヶ月点検)を行う売主はあります。入居後3か月を最初の点検にしている売主もあります。
どちらも暮らし始めてすぐの初期の不具合を拾う点検で、1年目の冬や梅雨のあとの変化までは見られません。
建売の売主7社の新築の点検時期|1年点検は見当たらない


関西でよく見る建売の売主7社の公式資料で、定期点検の時期を調べました(2026年11月時点)。
| 売主 | 定期点検の時期 | 確認した資料 |
|---|---|---|
| 一建設 | 6か月・2年・5年・10年 | 公式サイト |
| アイディホーム | 6か月・2年・5年・10年 | 公式サイト |
| タクトホーム | 6か月・2年目(以後5年ごとに無料診断) | 販売図面の記載 |
| 東栄住宅 | 3か月・24か月・60か月 | 公式サイト |
| ファイブイズホーム | 3か月・2年・5年 | 公式サイト |
| 飯田産業 | 2年経過直前の2か月以内・5年経過直前の2か月以内 | 保証書(PDF) |
| アーネストワン | 引渡し後にサービス点検(時期の記載なし) | 公式サイト |
時期が分かる6社のうち、新築の1年点検を行う売主は0社でした。最初の点検が3か月か6か月で、次が2年目という形がほとんどです。
飯田産業は新築の1年点検がなく最初の点検は2年直前
飯田産業の保証書は、第1回の定期点検を「お引渡後2年経過直前2ヶ月以内」としています。内容は床下・小屋裏の点検口からの目視点検です。
つまり飯田産業の建売では、入居して最初の約1年10か月は定期点検がないことになります。内装や建具の保証が2年なので、点検を待つと期限に近くなります。
新築の1年点検の有無は保証書で確かめる
当社が関西の建売の販売図面224枚を集計すると、定期点検の時期を書いた図面は1枚だけでした。
点検の時期は、契約前に売主に聞くか、引渡しのときの保証書の1ページ目で確かめるしかありません。保証の年数の全体は建売の保証期間は何年?新築の瑕疵担保責任10年とアフターサービスと最長60年保証の条件で解説しています。
新築の1年点検がない売主で気をつけること
最初の点検が2年直前だと、内装や建具の2年の保証の期限に近い
1年目の冬と梅雨のあとに自分で一度見ておく
気づいた点は点検を待たずに書面で伝える



「うちは何か月目と何年目に点検がありますか」と、契約前に一言聞いておくだけで、1年目の過ごし方が決まります。
新築の不具合は30.9%が1年未満|1年目に点検する理由


住宅リフォーム・紛争処理支援センターの住宅相談統計年報2026は、新築の不具合が出た時期を集計しています。
| 不具合が出た築後年数 | 割合 |
|---|---|
| 1年未満 | 30.9% |
| 1年〜2年未満 | 10.2% |
| 2年〜3年未満 | 6.8% |
| 3年未満の合計 | 47.9% |
新築の不具合の約3割は1年目に出ていることが分かります。2年目までで4割を超えます。
性能不足と床鳴りは新築の1年点検の前に出る
同じ年報は、「性能不足」は1年未満までに5割超、「床鳴り」は1年未満までに5割弱と、早い時期に出ると説明しています。
床鳴りの原因と直し方は新築の床鳴りの原因は?パキッとミシミシの違いと保証で直せる期間と床の傷を引渡し前に見る方法で解説しています。
新築の1年点検で多い不具合はひび割れ・雨漏り・変形
| 不具合 | 件数 | 多い部位 |
|---|---|---|
| ひび割れ | 1,073件 | 外壁・基礎 |
| 性能不足 | 893件 | 設備機器・外構 |
| 雨漏り | 675件 | 屋根・外壁 |
| 変形 | 649件 | 開口部・建具・床 |
| はがれ | 628件 | 外壁・内装 |
この表の部位が、新築の1年点検で自分で見る場所の優先順位になります。
新築の1年点検のおすすめの時期
1年目の冬を越えた2月〜3月(建具とクロスの変化が出たあと)
梅雨のあとの7月〜8月(結露と雨水の変化が出たあと)
どちらも引渡しから2年になる前に終える
新築の保証の期限|内装と建具は2年・構造と雨漏りは10年


新築の1年点検を自分で行うのは、短い保証の期限に間に合わせるためです。
| 部位 | 保証の年数 | 根拠 |
|---|---|---|
| 構造・雨漏り | 10年 | 品確法95条 |
| 内装・クロス・床 | 2年 | 売主の短期保証 |
| 建具・設備・外構 | 2年 | 売主の短期保証 |
| 防蟻(シロアリ) | 5年 | 売主の保証 |
| 破風・軒裏・笠木の塗装部分 | 1年6か月 | アーネストワンの保証基準表 |
新築の1年点検のあとの2年保証は引渡し日から数える
短期保証の2年は、点検の日ではなく、引渡しの日から数えるのが一般的です。2年目の点検で見つかっても、期限を過ぎていれば対象外になりえます。
宅建業法40条は、売主の不動産会社に契約不適合の通知期間を引渡しから2年以上にするよう定めています。売主の短期保証の多くが2年なのは、この最低ラインに合わせているからです。
1年6か月で切れる保証もある
アーネストワンの保証基準表は、破風・軒裏とアルミ手すり笠木について、塗装部分の不具合の保証期間を1年6か月としています。
2年目の点検を待っていると間に合わない部位があるので、1年目のうちに外回りを一度見ておくと安心です。シロアリの保証は新築のシロアリ対策は必要?建売の防蟻処理が5年で切れる理由と保証と再施工の時期で解説しています。
新築の1年点検で自分で見る場所|外回り


新築の1年点検を自分で行うなら、統計で多い外壁と基礎から見るのが効率的です。
| 場所 | 見ること | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 基礎 | 幅のあるひび・欠け | 新築の基礎のひび割れ |
| 外壁 | ひび・目地のすき間・反り | 本記事 |
| 屋根・雨どい | 詰まり・外れ(地上から見る) | 新築の雨漏り |
| バルコニー | 排水口の詰まり・床のひび | 本記事 |
| 外構 | 土間コンクリートの沈下・ひび | 本記事 |
| 雨水桝 | 泥や落ち葉のたまり | 雨水桝 |
基礎のひびは新築の基礎のひび割れは何ミリから危ない?ヘアークラックと構造クラックの見分け方と保証と補修方法、雨漏りは新築の雨漏りの原因は?建売で多い6つの場所と10年保証で直せる範囲と火災保険が使えるか、雨水桝は雨水桝とは?汚水桝との違い・掃除の頻度と臭い・詰まりの対処法で解説しています。
新築の1年点検ではひびの幅と場所を写真で残す
ひびを見つけたら、定規やメジャーを当てて幅が分かるように、日付入りで撮影するのが基本です。
保証基準表には「1ミリ未満の軽微なひび割れ」は対象外という項目もあるので、幅が分かる写真が判断の材料になります。
新築の1年点検に持っていく道具
懐中電灯(床下と収納の奥を見る)
メジャーと定規(ひびの幅を写す)
マスキングテープ(気になる所に貼って印をつける)
スマートフォン(日付入りの写真と動画)



屋根に自分で登るのは危険です。屋根や高い外壁は地上から見て、気になれば売主に見てもらってください。
新築の1年点検で自分で見る場所|室内と設備


室内は、木材の乾燥で動く建具とクロスが中心です。1年目の冬を越えたあとに見ると、変化が分かりやすくなります。
| 場所 | 見ること |
|---|---|
| 室内ドア・引き戸 | 閉まりにくい・すき間・こすれる |
| 窓・サッシ | 鍵のかかり具合・結露のあと |
| クロス | 継ぎ目のすき間・角の割れ |
| 床 | きしみ・傷・浮き |
| 階段 | きしみ・手すりのぐらつき |
| 収納 | 扉のずれ・棚のたわみ |
クロスのすき間は新築のクロスの隙間は何年まで無料で直る?壁紙のひび割れの原因と2年点検のチェックリストと補修費用、結露は新築の結露がひどいのはなぜ?1年目に多い原因とカビと建売の窓の対策を解説で解説しています。
新築の1年点検では設備の水まわりと換気を見る


設備は、水漏れと排水のにおいを最優先で、収納の底まで手で触って見るのがおすすめです。漏れは放っておくと床や下地を傷めます。
| 設備 | 見ること |
|---|---|
| キッチン・洗面の下 | 配管からの水漏れ・収納の底の湿り |
| 浴室 | 排水の流れ・目地のすき間 |
| トイレ | 床との境目の湿り・においの逆流 |
| 24時間換気 | フィルターの汚れ・止まっていないか |
| 床下 | 点検口から懐中電灯で水たまりがないか |
換気のフィルターは24時間換気の電気代はいくら?寒いとうるさいの対策と掃除の頻度と止めてはいけない理由を建売向けに解説、床下点検口の開け方は床下点検口は何か所必要?大きさ・設置場所と天井点検口の確認ポイントで解説しています。



床下を自分でのぞくのは怖いのですが、どこまで見ればいいですか。



点検口のふたを開けて、懐中電灯で照らせる範囲だけで十分です。もぐる必要はありません。水たまりや濡れたあとがないかを見て、写真を撮っておきましょう。
新築の1年点検でも直らないもの|保証の免責を先に知る


新築の1年点検で見つけたものが、すべて無償で直るわけではありません。保証基準表には免責の項目があります。
| 直らないことがあるもの | 保証基準表の書き方 |
|---|---|
| 木材の乾燥によるひび・すき間 | 木材の乾燥収縮によるひび割れ・変形、1ミリ以下の隙間 |
| サッシや浴室の結露 | サッシ・ガラスの結露、浴室・洗面室・トイレ等の結露 |
| 音や振動 | 建物の使用上影響の無い居住性能、音、振動などの官能的現象 |
| 引渡し時からあった傷 | 引渡し時に承認したもの、または申し出がなかったもの |
| 自分で頼んだ修理 | 保証者に通知無く、修理を依頼された場合 |
引渡し時の傷は申し出がないと直らない
保証基準表は、仕上げの損傷などで、引渡し時に承認したものや申し出がなかったものは免責としています。
床や建具の傷は、1年点検ではなく引渡し前の立会いで見つけて、引渡しの日までに書面に残すものです。見る順番は施主検査のチェックリストは?新築の建売で見る順番・持ち物と言わないと直らない傷にまとめています。
自分で業者に直させると保証が使えない
「売主に連絡せずに修理を頼んだ場合」は免責です。急ぎでも、まず売主の窓口に連絡するのが原則です。
新築の1年点検で見つけた不具合の伝え方|記録と書面


新築の1年点検で不具合を見つけたら、写真・場所・日付をそろえて、記録が残る形で売主に伝えるのが基本です。
売主に伝える内容
いつ気づいたか(日付)
どこで(部屋の名前・方角・高さ)
何が起きているか(写真と、ひびなら幅)
直してほしいこと
新築の1年点検の結果は電話だけでなく書面で残す
民法566条は、買主が不適合を知った時から1年以内に売主へ通知しないと、原則として責任を問えなくなると定めています。
電話で話しただけでは、いつ伝えたかが残りません。メールやお客様窓口のフォームで送り、送った日付の控えを2年以上保存すると、期限内に伝えた証拠になります。
話がまとまらないときは第三者に見てもらう
売主と見解が分かれるときは、住宅診断(ホームインスペクション)で第三者に見てもらう方法があります。ホームインスペクションとは?費用相場と新築の建売で見る場所を解説で費用と流れを解説しています。



小さなひびで連絡したら、細かい客だと思われないか心配です。



保証の期限内に伝えることは買主の正当な権利です。写真があれば売主も判断しやすいので、遠慮せず送ってください。
新築の1年目は確定申告と固定資産税も重なる
新築の1年点検と同じ時期に、お金の手続きも1年目にまとまって来ます。
| 時期 | 手続き | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| 入居の翌年2月〜3月 | 住宅ローン控除の確定申告(1年目だけ) | 住宅ローン控除の確定申告 |
| 入居の翌年から | 固定資産税の納付(家屋は新築の減額あり) | 一戸建ての固定資産税 |
| 2年目以降 | 住宅ローン控除は勤め先の年末調整 | 同上 |
住宅ローン控除の1年目の確定申告は住宅ローン控除の確定申告必要書類と年末調整書き方|初年度1年目と2年目とe-Tax、固定資産税は一戸建ての固定資産税はいくら?新築3000万の建売は平均年14万円で4年目に上がるで解説しています。
新築の1年点検に関するよくある質問


- 建売にも新築の1年点検はありますか。
-
売主によります。当社が調べた建売の売主7社のうち、時期が分かる6社には1年点検がなく、3か月か6か月と2年目の点検でした。
- 新築の半年点検はどの売主にありますか。
-
一建設・アイディホームは6か月、タクトホームは販売図面で6か月の点検を案内しています。東栄住宅とファイブイズホームは3か月です。
- 新築の1年点検は無料ですか。
-
売主の定期点検は無料が多く、東栄住宅やアイディホームは無料と明記しています。長期保証の延長のための点検や補修は有償のことがあります。
- 2年の保証はいつまでですか。
-
短期保証は引渡しの日から数えるのが一般的です。保証書に書かれた保証開始日を確かめ、期限の前に気になる点を伝えてください。
- 1年点検がない場合は自分で何を見ればいいですか。
-
基礎と外壁のひび、建具の閉まり、クロスのすき間、水まわりの漏れ、床下の水たまりを見て、日付入りの写真を残してください。
- 自分で業者に修理を頼んでもいいですか。
-
売主に連絡せずに修理を頼むと、保証の対象外になることがあります。まず売主の窓口に連絡してください。
新築の1年点検はなくても自分で見る|2年の期限までに伝える


最後にまとめます。
建売は新築の1年点検がない売主が多いので、1年目の冬を越えたころに自分で点検し、2年の保証の期限までに書面で伝えるのが確実です。
- 建売の売主7社のうち、時期が分かる6社に1年点検はない
- 多いのは3か月・6か月と2年目の点検
- 新築の不具合の30.9%は築1年未満に出ている
- 内装・建具・設備の保証は引渡しから2年が多い
- 外回り・室内・設備を自分で見て、日付入りの写真を残す
- 売主に連絡せずに修理を頼むと保証が使えないことがある
当社は新築の建売を仲介手数料0円でご案内しています。買主の側に立って、物件の良いところも気になるところもそのままお伝えします。ご希望があれば、契約前に売主の点検の時期や保証の内容を確かめるお手伝いもします。
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
- すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
- 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
- しつこい営業のお電話はしません


ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。
お電話の受付は10:00〜19:00(水曜・日曜は定休)。時間外のご相談はLINEかメールをご利用ください。翌営業日にお返事します。













