
新築の家に住み始めて数か月、廊下を歩くと床がパキッと鳴ります。これって欠陥なんでしょうか。直してもらえるのか不安です。
新しい家なのに床が鳴ると、どこか悪いのではと心配になりますよね。
先に結論を言います。新築の床鳴りの多くは木の乾燥と床材の擦れが原因で、引渡しから2年ほどの売主のアフターサービスで直してもらえる不具合です。家の骨組みが壊れているサインであることはまれです。
ただ、そのうち止まるだろうと様子を見ているうちに、
無償で直せる期間が過ぎ、補修が自己負担になることがあります。床の傷も、引渡しのときに指摘していないと入居後の傷と区別できません。
避け方は、引渡し前の立会いで床を全部歩き、入居後は鳴った日と場所を書面で売主に伝えることです。
この記事では、国の指定を受けた相談窓口の統計と、床材メーカーの施工説明書、国の告示をもとに、新築の床鳴りの原因と直せる期間、立会いでの見つけ方をまとめます。
この記事で分かること
新築の床鳴りが欠陥かどうかの分かれ目
床鳴りが1年目に出やすい理由と相談統計
床鳴りの原因6つと、パキッ・ミシミシ・ギシギシの音の違い
床鳴りを無償で直せる期間と10年保証との関係
引渡し前の立会いで床鳴りと床の傷を見つける方法
新築の床鳴りとは|多くは欠陥ではなく仕上げの不具合


床鳴りとは、床を踏んだときに「パキッ」「ミシミシ」「ギシギシ」と音が出る現象です。新築の床鳴りは、築年数がたった家より、むしろ最初の1〜2年に出やすいのが特徴です。
新築の床鳴りの多くは床材と下地の擦れで起きる
床は、上から床材(フローリング)、その下の合板、さらに下の根太や梁、1階なら床下の束という順に重なっています。このどこかで部材同士がこすれたり、すき間ができたりすると音が出ます。
つまり床鳴りの多くは、部材と部材の「つなぎ目」で起きる音です。床が抜ける、家が傾くといった話とは、まず分けて考えてください。
新築の床鳴りが欠陥になるのは傾きやたわみを伴うとき
床鳴りだけで、構造の欠陥と判断されることはあまりありません。注意したいのは、床鳴りと一緒に床が沈む・傾く・たわむ3つの症状ときです。国の告示は、床の傾きが1000分の6以上なら構造に瑕疵がある可能性が高いとしています。
住宅品質確保法の施行令は、10年保証の対象になる「構造耐力上主要な部分」に床版(床の骨組みとなる板)を含めています。床の骨組みそのものに問題があれば、床鳴りは10年保証の入口になり得ます。
| 症状 | 考えられること | 扱い |
|---|---|---|
| 音だけ鳴る | 床材や合板の擦れ・釘の擦れ | アフターサービスの補修 |
| 音と床の沈み込み | 床下の束の浮き・下地の固定不足 | アフターサービスの補修 |
| 音と床の傾き・たわみ | 床の骨組みや基礎の問題 | 10年保証の対象になり得る |
欠陥住宅全体の見分け方は欠陥住宅とは?新築の建売で多い不具合ランキングと見分け方と相談先を解説で解説しています。この記事では、床鳴りと床の傷に絞って掘り下げます。
新築の床鳴りは住み始めて1年目に出やすい|相談統計で見る時期


新築の床鳴りがどれくらいあるのかは、住宅専門の電話相談窓口の統計で分かります。国の指定を受けた住宅リフォーム・紛争処理支援センターが毎年まとめている統計年報です。
新築戸建ての不具合の相談で床鳴りは2.4%・床のきずは3.3%
2025年度、新築の戸建住宅で不具合が出ていた相談5,331件のうち、床鳴りは128件(2.4%)でした。1件で複数の不具合を数えているので、合計は100%になりません。
| 不具合 | 件数 | 割合 | 多い部位 |
|---|---|---|---|
| 変形 | 649件 | 12.2% | 開口部・建具・床 |
| 傾斜 | 214件 | 4.0% | 床 |
| きず | 175件 | 3.3% | 床・内装 |
| 床鳴り | 128件 | 2.4% | 床 |
床鳴りは、ひび割れ(20.1%)や雨漏り(12.7%)に比べると少数です。電話してまで相談する人が少ないのは、多くが売主のアフターサービスで解決しているからと考えられます。
相談統計の見方
数字は国の指定を受けた電話相談窓口に寄せられた新築戸建ての相談5,331件の内訳
売主のアフターサービスで解決した床鳴りは、この数字に含まれない
新築の床鳴りは築1年未満までに5割弱が出ている
統計年報には、不具合がいつ出たかの集計もあります。床鳴りは、築1年未満までに5割弱が出ていました。住み始めて最初の1年で、およそ半分が見つかるということです。
理由は次の章で説明する「木の乾燥」です。新築の家は、最初の冬に暖房で一気に乾燥します。ここで木が縮み、すき間ができて音が出始めます。



冬に鳴っていた床が、夏には鳴らなくなりました。直ったんでしょうか。



木は湿気を吸うと膨らむので、夏はすき間が閉じて音が止まることがあります。直ったのではなく季節で変わっているだけのことも多いので、鳴った日と場所は記録しておいてください。
新築の床がきしむのも床鳴りと同じ扱いになる
「床が鳴る」ではなく「床がきしむ」「ギシギシする」と感じる人もいます。呼び方は違っても、部材同士がこすれて音が出ている点は同じで、売主に伝えるときは床鳴りとして扱ってもらえるのが一般的です。
きしむ感じが強く、床が柔らかく沈むように感じるときは、床下の束や下地の固定が原因のことがあります。音より「沈む感じ」のほうを先に伝えると、点検の担当者が原因を絞りやすくなります。
新築の床鳴りは季節で鳴ったり止まったりする
木材は、まわりの湿度に合わせて水分を出し入れします。三重県林業研究所は、屋外に置いた木材の含水率は全国平均で約15%で、高断熱化と冷暖房の普及で、住宅の中ではさらに低くなる傾向があると説明しています。
冬は乾いて縮み、梅雨から夏は湿気を吸って膨らみます。このため床鳴りは、含水率が下がる冬に鳴り、上がる梅雨から夏に止まるという出方をよくします。



夏に止まったからといって、補修を頼まずにいると、次の冬にまた鳴ります。そのころには無償の期間が終わっていることがあるので、止まっていても記録を残して伝えておきましょう。
新築の床鳴りの原因6つ|木の乾燥・釘・接着剤・合板・根太・床下の束


新築の床鳴りの原因は、大きく6つに分けられます。床材メーカーの施工説明書には、「床鳴りの原因」と書かれた注意が少なくとも6か所あります。裏返すと、そこが床鳴りの起きやすい場所です。
原因1:木の乾燥収縮で床材のすき間が動く
木は、含水率が繊維飽和点(約30%)を下回ると縮み始めます。床材や下地の木が乾いて縮むと、床材同士の継ぎ目(サネ)がわずかに動き、擦れて音が出ます。
施工説明書は、施工の1週間前に梱包を開け、現場の温度と湿度になじませるよう求めています。なじませないまま張ると、住み始めてから縮んで床鳴りやすき間の原因になります。
原因2:釘の打ち方と釘の擦れ
床材は、接着剤と釘で下地に留めます。LIXILの施工説明書は、38ミリ以上のフロア専用の釘かステープルで、45〜50度の角度で打つよう指示しています。細い仕上げ用の釘は、固定する力が弱くなるので使わないよう書かれています。
別のメーカーの施工説明書には、釘やタッカーが下地の合板の継ぎ目に入ると「釘鳴り」の原因になるとあります。釘が木の中でわずかに動き、擦れる音が出るのです。
原因3:接着剤の塗り忘れや塗りむら
施工説明書は、床鳴りや浮き上がりを防ぐため、下地の上に接着剤を塗ってから床材を留めるよう求めています。釘だけで留めると、床材と下地の間にすき間が残り、踏むたびに動いて鳴ります。
原因4:下地の合板の継ぎ目と段差
床材の下に張る合板(捨て張り)にも注意書きがあります。合板の継ぎ目は2ミリ程度すき間をあけ、突き合わせにすると床鳴りの原因になるとされています。
また、床材と合板の継ぎ目が同じ位置に重なると、段差や床鳴りの原因になります。そのため縦横とも100ミリ以上ずらすよう書かれています。
原因5:根太や梁の乾燥不足と段差
根太(床を支える細長い角材)について、施工説明書は含水率15%程度の乾燥した、ソリやねじれのないものを使うよう求めています。根太の上面に段差があると、床材が浮いて鳴ります。
なお、最近の木造の建売は、根太を使わずに厚い構造用合板を梁に直接留める床(剛床)が多くなっています。この場合は、合板と梁の間の釘や接着が床鳴りの場所になります。
原因6:1階の床下の束が浮いている
1階の床は、床下で「束(つか)」という短い柱が支えています。最近は高さを調整できる鋼製やプラスチックの束が多く使われています。
木が乾いて縮んだり、束の高さが合っていなかったりすると、束と床の間に数ミリのすき間ができ、踏むと床が沈んでギシッと鳴ることがあります。これは床下点検口から束を調整するだけで直ることが多い原因です。
| 原因 | 起きる場所 | 施工説明書の注意 |
|---|---|---|
| 木の乾燥収縮 | 床材の継ぎ目 | 施工前に1週間なじませる |
| 釘の打ち方 | 床材と下地 | 38mm以上・45〜50度 |
| 接着剤 | 床材と下地 | 下地の上に塗布する |
| 合板の継ぎ目 | 捨て張り合板 | 2mm程度あける |
| 根太の乾燥と段差 | 根太の上面 | 含水率15%程度・段差なし |
| 床下の束 | 1階の床下 | (高さの調整で直る) |
施工説明書の注意から分かること
床鳴りの多くは施工の手順で防げる種類の不具合
どの原因でも、木が乾く最初の冬に表に出やすい
原因が床下にあるか床の上にあるかで直し方が変わる
床鳴りの音で場所が分かる|パキッとミシミシとギシギシの違い


床鳴りは、音の種類で原因の見当がつきます。ここで書くのは一般的な目安で、最終的な原因は床下や床をあけて確かめます。それでも、売主に伝えるときに音の種類を書いておくと、補修が早く進むのは確かです。
パキッと鳴る床鳴りは乾燥と釘の擦れが多い
一歩踏んだときに「パキッ」「ピシッ」と一度だけ鳴る音は、床材の継ぎ目や釘が乾燥で擦れている音のことが多いです。冬の乾燥した時期に出やすく、夏に止まることもあります。
なお、誰も歩いていないのに夜中に壁や天井から「パキッ」と鳴るのは、床鳴りではなく家鳴りと呼ばれます。柱や梁が乾燥して縮むときの音で、新築の最初の1〜2年によく起こります。
ミシミシと続く床鳴りは床材同士の擦れが多い
歩くたびに「ミシミシ」と続けて鳴る音は、床材同士の継ぎ目(サネ)が擦れていることが多いです。施工説明書がサネ部はたたき込み過ぎないようにと注意しているのは、この擦れや段差を防ぐためです。
ギシギシと沈む床鳴りは下地の固定や床下の束が多い
踏んだときに床が少し沈み、「ギシッ」「ギュッ」と鳴る場合は、下地の固定が弱いか、1階なら床下の束が浮いていることが考えられます。沈み込みを感じる床鳴りは、音だけの床鳴りより先に、1週間以内をめどに伝えてください。
| 音 | 出方 | 多い原因 | 出やすい時期 |
|---|---|---|---|
| パキッ・ピシッ | 一度だけ鳴る | 乾燥・釘の擦れ | 冬 |
| ミシミシ | 歩くたびに続く | 床材の継ぎ目の擦れ | 通年 |
| ギシッ・ギュッ | 沈んで鳴る | 下地の固定・床下の束 | 通年 |
| 夜中のパキッ | 歩かなくても鳴る | 柱や梁の乾燥(家鳴り) | 最初の1〜2年 |
新築の床鳴りは保証で直せる|アフターサービスの2年と品確法の10年


新築の床鳴りを無償で直してもらえるかどうかは、2年・1年・10年の3つの期限のどれに入るかで決まります。建売で関係する約束は3つあります。
床鳴りは売主のアフターサービスで直すのが基本
床鳴りや床材のすき間、建具のきしみといった仕上げの不具合は、売主が独自に定めるアフターサービスの対象になるのが一般的です。建売では引渡しから2年を区切りにしている売主が多くあります。
アフターサービスは法律の義務ではないので、期間や範囲は売主ごとに違います。契約前にアフターサービス基準の冊子や保証書をもらい、床鳴りの欄に何年と書いてあるかを確かめてください。
民法と宅建業法で引渡しから2年は契約の不具合を請求できる
アフターサービスとは別に、法律の守りもあります。売主が宅建業者の場合、契約に合わない不具合について責任を負う期間を引渡しから2年より短くする特約は無効です(宅建業法40条)。
また民法566条では、不具合を知った時から1年以内に売主へ通知しないと、原則として請求できなくなります。床鳴りに気づいたら、季節で止まっても記録を残して早めに伝えるのはこのためです。
床の骨組みに問題があれば品確法の10年の対象になる
住宅品質確保法95条は、新築住宅の売主に、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防ぐ部分について、引渡しから10年の責任を負わせています。施行令5条は、構造耐力上主要な部分に床版を含めています。
音だけの床鳴りは、ふつうこの10年の対象になりません。ただし床の傾きやたわみを伴うときは別です。国の告示1653号は、床の傾きについて次の目安を示しています。
| 床の傾き(3m以上離れた2点) | 3mあたりの高低差 | 構造に瑕疵がある可能性 |
|---|---|---|
| 1000分の3未満 | 9mm未満 | 低い |
| 1000分の3以上6未満 | 9mm以上18mm未満 | 一定程度存する |
| 1000分の6以上 | 18mm以上 | 高い |
床鳴りと一緒にビー玉が転がる、ドアが勝手に閉まるといった症状があれば、傾きも測ってもらいましょう。
1年点検は最初の冬を越した床鳴りを伝える場
売主によっては、引渡しから1年前後に点検をする会社もあります。新築の1年点検は、最初の冬を越して出てきた床鳴りを、2年目より前にまとめて伝える場です。
相談統計のとおり床鳴りは1年未満までに5割弱が出るので、1年点検の時点で鳴っている場所を書き出しておけば、取りこぼしが減ります。点検の案内が来ない売主もあるので、引渡しのときに点検の時期を書面で確かめておきましょう。
定期点検は床鳴りを伝える締め切りの目安になる
多くの売主は、引渡し後に定期点検を行っています。公表されている例では、タクトホームは入居後6か月と2年、ファイブイズホームは3か月・2年・5年です。
2年目の点検は、2年の短期保証が切れる前の最後の機会になることが多いです。点検の日までに、鳴る場所と音を書き出しておきましょう。保証の全体像は建売の保証期間は何年?新築の瑕疵担保責任10年とアフターサービスと最長60年保証の条件にまとめています。
床鳴りを無償で直すための3つの期限
気づいたら1年以内に売主へ通知する(民法566条)
内装の不具合は引渡しから2年が区切りになりやすい(宅建業法40条・アフターサービス)
床の骨組みの問題は引渡しから10年(住宅品質確保法95条)
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新築の床鳴りの直し方と費用|床の上から・床下から・張り替え


新築の床鳴りの直し方は、原因と場所によって3つに分かれます。3つのうち2つは床をはがさずに直るので、補修と聞いて身構える必要はありません。
床の上から直す|すき間への補修材と細い釘での固定
床材の継ぎ目の擦れが原因なら、すき間に専用の補修材を入れて擦れを止めます。床材が浮いているなら、上から細い釘やビスで下地に留め、頭を床と同じ色で埋めます。
作業は1か所数十分ほどで終わることが多く、跡もほとんど目立ちません。ただし原因が床下にあると、上から直しても再発します。
床下から直す|束の調整とくさびと接着剤
1階なら、床下点検口から入って束の高さを調整します。束と床の間にくさびを入れたり、合板と下地の間に接着剤を足したりもします。建売では、キッチンの床下収納が点検口を兼ねていることが多いです。
2階の床は床下がないので、1階の天井をあけて直すか、床の上から直すことになります。2階の床鳴りは、床下がない分だけ補修に時間がかかりやすいと覚えておいてください。
床を張り替える|下地の固定不足が広い範囲にあるとき
接着剤の塗り忘れや下地の段差が広い範囲にあると、床材をはがして張り直すことがあります。家具を動かす必要があり、部屋単位の工事になります。
床鳴りの補修の費用は保証期間内なら売主の負担
保証やアフターサービスの期間内なら、補修の費用は売主が負担するのが基本です。期間を過ぎて自分で業者に頼む場合は、原因の場所と範囲で金額が大きく変わり、一律の相場は出せません。
| 直し方 | 主な原因 | 工事の大きさ | 費用の考え方 |
|---|---|---|---|
| 床の上から | 床材の継ぎ目・浮き | 1か所数十分 | 期間内は売主負担 |
| 床下から | 束の浮き・下地のすき間 | 半日程度 | 期間内は売主負担 |
| 張り替え | 接着剤の不足・下地の段差 | 部屋単位 | 期間後は自己負担で高額になりやすい |



保証期間内に、売主へ伝える前に別の業者で直すのは避けてください。売主の補修の対象から外れたり、原因が分からなくなったりします。
補修を頼む前にやってはいけないこと
保証期間内に、売主へ伝えず別の業者で直す
床に自分で釘やビスを打つ
床下点検口から入って束を自分で回す
ホームセンターには床鳴りの補修材も売られていますが、新築のうちは自分で直さないほうが安全です。自分で手を入れた場所は、売主に「保証の対象外」と言われる理由になります。
引渡し前の立会いで床鳴りと床の傷を見つける方法


新築の床鳴りと床の傷は、引渡し前の立会い(内覧会)で、全部の部屋を1回ずつ歩いて見つけるのがいちばん確実です。家具も荷物もない状態で床を全部歩けるのは、このときだけだからです。



引渡し前の立会いって、どれくらい時間をかけていいものなんですか。急かされそうで心配です。



床だけでも30分から1時間は見てかまいません。家具が入ると見られなくなるので、遠慮せずに全部の部屋を歩いてください。
床鳴りは靴下で床を格子状にゆっくり歩いて探す
スリッパを履いたままだと、床鳴りに気づきにくくなります。靴下になり、部屋の壁ぎわから格子状にゆっくり歩くのが基本です。かかとに体重をのせて、一歩ずつ止まりながら歩きます。
特に鳴りやすいのは、人がよく通る場所です。
床鳴りを探すときに重点的に歩く場所
廊下と、各部屋のドアの前
キッチンの流し台の前と冷蔵庫の置き場
階段の上り口と2階の廊下
部屋の中央と、床材の継ぎ目が集まる場所
床下収納や点検口のまわり
床の傷はスマホのライトを床すれすれに当てて探す
床の傷やへこみは、上から見ても分かりにくいものです。スマホのライトを床から5センチほどの低い位置で横から当てると、小さな傷やへこみが影になって浮かび上がります。窓からの光が斜めに入る時間帯も見つけやすくなります。
相談統計でも、床と内装の「きず」は新築戸建ての不具合の3.3%ありました。引越しの前に見つけておかないと、入居後についた傷と区別できず、補修してもらえないことがあります。
見つけたらマスキングテープで印をつけて写真を撮る
床鳴りや傷を見つけたら、その場にマスキングテープを貼り、テープごと写真に撮ります。引いた写真と寄った写真の2枚を撮っておくと、どの部屋のどこかが後から分かります。
床鳴りは音なので、スマホで動画を撮り、踏んだときの音を残すと伝わりやすくなります。
床の傾きはビー玉ではなく3mあたりの高低差で見る
床の傾きを見るとき、ビー玉を転がす方法がよく紹介されます。ただビー玉は、床材のわずかな凹凸でも転がるので、転がったから欠陥とは言えません。
国の告示の目安は、3m以上離れた2点の高低差が9mm未満なら可能性は低く、18mm以上なら高いというものです。気になる場合は、売主にレーザーの水平器で測ってもらい、数字で確かめてください。
立会いで指摘した内容は書面に残して補修後にもう一度見る
指摘した場所は、売主の指摘書(是正リスト)に書いてもらい、控えをもらいます。補修が終わったら、引渡しの前にもう一度同じ場所を歩いて確かめます。
| 持ち物 | 使い方 |
|---|---|
| マスキングテープ | 床鳴りと傷の場所に印をつける |
| スマホ(ライト・カメラ・動画) | 傷を照らし、写真と音を残す |
| ビー玉か水平器 | 床の傾きの目安を見る |
| 間取り図のコピー | 指摘した場所を書き込む |
| 靴下 | スリッパを脱いで床鳴りを探す |
立会い全体の流れは内覧会とは?新築の引渡し前に見るチェックリストと指摘の伝え方を解説で、内見で見る場所は建売の内覧チェックポイント|見る順番と持っていくもので解説しています。自分で見る自信がない場合は、ホームインスペクションとは?費用相場と新築の建売で見る場所を解説も参考にしてください。
完成前に契約した建売では、この立会いが床を見る最初の機会になります。当社の物件データでは、掲載中の建売の31.5%が建築中か未着工でした。完成前の購入の注意点は建売は完成前に買うべき?建つ前に購入する値引きと未完成物件の確かめ方を解説にまとめています。
引渡し後に床鳴りや床の傷を見つけたときの伝え方


住み始めてから床鳴りに気づくのは、珍しいことではありません。相談統計のとおり、半分近くは1年目に出てくるからです。大事なのは、気づいたときに、日付の残る方法で売主に伝えることです。
手順1:鳴った日と場所と音を記録する
床鳴りに気づいたら、まず記録します。季節で止まることがあるので、鳴っているうちに残しておくのがコツです。
記録しておく5つのこと
気づいた日付と、そのときの季節や天気
場所(部屋・ドアの前・廊下など)を間取り図に書く
音の種類(パキッ・ミシミシ・ギシッ)
床が沈むか・傾いているか
動画(踏んだときの音)と写真
手順2:売主のアフターサービス窓口にメールか書面で伝える
連絡先は、引渡しのときにもらう保証書やアフターサービスの冊子に書いてあります。電話で話した場合も、同じ内容をメールで送り直しておくと、民法566条の「通知」の証拠になります。
伝える文面は、次のように事実だけで十分です。
伝える文面の例
〇月〇日ごろから、1階廊下のトイレ前を踏むとミシミシと音がします。
床の沈み込みはありません。動画を添付します。
アフターサービスでの点検と補修をお願いします。
伝え方で損をしやすい例
電話だけで伝えて、日付の残る記録がない
「床が鳴る」とだけ伝えて、場所と音の種類を書いていない
季節で止まったので、伝えるのをやめてしまう
手順3:点検の日に原因と補修の方法を聞く
点検に来てもらったら、原因と補修の方法、工事の日を聞きます。補修したあとに同じ場所で再発することもあるので、補修の日付と内容を書いた控えをもらっておきましょう。
床の傷は引渡しのときの書面で扱いが分かれる
床の傷は、床鳴りと違って「いつついたか」が問題になります。引渡しの確認書に傷の指摘が書いてあれば、補修の対象として扱われやすくなります。
反対に、書面に何もなく入居後に見つけた傷は、引越しや家具でついた傷と区別がつきません。床の傷は引渡し前に見つけ、確認書に場所を1か所ずつ書いてもらうのが唯一の守り方と考えてください。
売主の説明に納得できないときや、床の傾きが気になるときの相談先は欠陥住宅とは?新築の建売で多い不具合ランキングと見分け方と相談先を解説にまとめています。引渡しまでの段取りは建売住宅の引渡しまでの流れ|契約から鍵を受け取るまでの期間も参考になります。
新築の床鳴りに関するよくある質問


- 新築の床鳴りは欠陥ですか。
-
多くは木の乾燥や床材の擦れによる仕上げの不具合で、構造の欠陥ではありません。ただし床の沈み込みや傾きを伴う場合は、床の骨組みの問題も考えられるので早めに点検を頼んでください。
- 新築の床鳴りはいつまで無償で直してもらえますか。
-
売主のアフターサービスの期間によります。建売では引渡しから2年を区切りにする売主が多いです。契約前にアフターサービス基準の冊子で床鳴りの欄を確かめてください。
- 床鳴りが夏に止まりました。伝えなくてもいいですか。
-
伝えておくのがおすすめです。木が湿気で膨らんで止まっているだけのことが多く、冬にまた鳴ります。民法566条では不具合を知った時から1年以内の通知が必要です。
- 新築の床鳴りの原因で多いものは何ですか。
-
木の乾燥収縮、釘の擦れ、接着剤の不足、下地の合板の継ぎ目、根太の段差、1階の床下の束の浮きの6つです。音の種類で見当がつくことがあります。
- 2階の床鳴りは1階より直しにくいですか。
-
2階には床下がないので、床の上から直すか1階の天井をあけて直すことになり、時間がかかりやすいです。
- 床鳴りを自分で直してもいいですか。
-
保証やアフターサービスの期間内は、自分で直さず売主に伝えてください。自分で手を入れた場所は、保証の対象外とされることがあります。
- 引越しのあとに床の傷を見つけました。直してもらえますか。
-
引渡しのときの書面に指摘がない傷は、入居後の傷と区別できず、補修の対象外とされることがあります。床の傷は引渡し前の立会いで見つけて書面に残すのが確実です。
- 夜中に家がパキッと鳴るのは床鳴りですか。
-
歩いていないのに鳴る音は、柱や梁が乾燥して縮むときの家鳴りであることが多いです。新築の最初の1〜2年によく起こります。
新築の床鳴りは記録と書面で直せる|建売で押さえる6つのこと


最後にまとめます。新築の床鳴りは1年目に出やすく、多くはアフターサービスで直せる不具合です。直してもらえるかどうかを分けるのは、気づいたときの記録と伝え方です。
- 床鳴りは新築戸建ての不具合の相談の2.4%で、築1年未満までに5割弱が出る
- 原因は木の乾燥・釘・接着剤・合板の継ぎ目・根太・床下の束の6つ
- 沈み込みや傾きを伴う床鳴りは優先して点検を頼む
- 気づいたら1年以内にメールか書面で売主に伝える
- 2年目の点検は短期保証が切れる前の最後の機会になりやすい
- 床の傷は引渡し前の立会いで見つけて書面に残す
床鳴りや床の傷は、引渡しの前にどれだけ丁寧に見るかで、その後の手間が大きく変わります。とはいえ、初めて家を買う人が一人で全部の床を見て、売主に指摘するのは気が引けるものです。
当社は新築の建売を仲介手数料0円でご案内しています。内見や引渡し前の立会いでも、買主の側に立って、気になるところはそのままお伝えします。ご希望があれば、立会いへの同行や、売主への指摘の伝え方もご相談ください。
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
- すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
- 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
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ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。
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