
新築の建売で2,000万円台の物件を見つけました。ほかより1,000万円以上安いのですが、安いのには何か理由があるのでしょうか。
同じ新築の一戸建てなのに、隣の市の物件より1,000万円以上安い。そんな価格を見ると、うれしい反面、何か隠れた欠点があるのではと不安になりますよね。
先に結論を言います。建売が安い理由の大半は、建物ではなく土地1㎡あたりの値段です。当社が集めた掲載中1,353件では、2,500万円未満の建売は建物がほぼ同じ広さで、土地はむしろ広い傾向でした。
ただし、安い物件には安い場所ならではの条件もそろっています。そこを確かめずに価格だけで決めると、浸水の想定区域だった・駅まで毎日20分歩く・売るときに買い手がつかないという形で後から効いてきます。
避け方は、安い理由を土地・建物・売れ残りの3つに分けて、1つずつ書面で確かめることです。
この記事では、物件データの集計と国の制度をもとに、安い建売の正体と確かめる点を順番に整理します。
この記事で分かること
2,500万円未満の建売は1,353件中131件(9.7%)
安い建売の9割以上は兵庫・滋賀・和歌山・大阪南部に集まる
建物は約6㎡狭いだけで、土地は約16㎡広い
安い建売の96.2%は完成済みで、42.0%は値下げ済み
浸水想定区域の割合は62.6%で高めになる
建売が安い理由はまず価格帯の分布で見る|当社集計1,353件の内訳


「安い」と感じるかどうかは、周りの相場で決まります。まず、建売がどの価格帯にどれだけあるのかを数えました。
2,500万円未満の安い建売は1,353件中131件で約1割
当社の物件データベースで、2026年10月16日時点に掲載中だった新築建売は1,353件です。価格帯ごとに分けると次のようになりました。
| 価格帯 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 2,000万円未満 | 9件 | 0.7% |
| 2,000万〜2,499万円 | 122件 | 9.0% |
| 2,500万〜2,999万円 | 298件 | 22.0% |
| 3,000万〜3,999万円 | 650件 | 48.0% |
| 4,000万円以上 | 274件 | 20.3% |
中心は3,000万円台で、ほぼ半分の48.0%を占めます。2,500万円未満は131件で、全体の9.7%です。1,000万円台の建売は9件だけで、100件に1件もありません。
このデータベースは、売主が広告への転載を許可している物件を毎日集めたもので、掲載中1,353件のうち1,286件(95.0%)が飯田グループ6社(一建設・アーネストワン・飯田産業・アイディホーム・東栄住宅・タクトホーム)の物件です。関西の建売全体ではなく、飯田グループを中心とした数字として読んでください。
1000万円台や2000万以下の安い新築一戸建ては1.0%しかない
「1000万円台の新築一戸建て」「2000万以下の建売」と検索する方は多いのですが、2,000万円以下の安い建売は1,353件中13件で、1.0%でした。2,000万円ちょうどの4件を足しても、この数です。
格安の新築一軒家を探すなら、まず2,000万円台前半まで範囲を広げるのが現実的です。2,500万円未満まで広げると131件になり、選べる数が約10倍に増えます。
ローコスト住宅の会社が出す「坪単価」の広告は、建物本体だけの価格であることがほとんどです。土地と建物の両方を含めた建売の価格とは、そのまま比べられません。安い建売かどうかは、土地込みの総額を府県の中央値(大阪3,590万円など)と比べるのが基本です。
2,000万円以下の建売は1,353件中13件
2,500万円未満まで広げると131件
ローコスト住宅の坪単価は建物本体だけ
全体の中央値は3,390万円で建物100.19㎡・土地133.16㎡
1,353件の真ん中の価格は3,390万円でした。建物の延床面積の中央値は100.19㎡、土地は133.16㎡です。
この記事では、この真ん中と比べて「2,500万円未満」を安い建売、「3,000万円以上」をふつうから高めの建売として並べていきます。比べ方をそろえないと、安いのか狭いのかが分からなくなるからです。
府県ごとの中央値は和歌山の2,285万円から大阪の3,590万円まで
同じ関西でも、府県で相場はかなり違います。
| 府県 | 件数 | 中央値 | 2,500万円未満の割合 |
|---|---|---|---|
| 兵庫県 | 407件 | 3,190万円 | 17.2% |
| 大阪府 | 375件 | 3,590万円 | 3.2% |
| 奈良県 | 281件 | 3,390万円 | 2.1% |
| 滋賀県 | 165件 | 3,180万円 | 13.3% |
| 京都府 | 103件 | 3,480万円 | 2.9% |
| 和歌山県 | 22件 | 2,285万円 | 81.8% |
和歌山県は掲載の81.8%が2,500万円未満です。ここでは2,000万円台が「ふつうの値段」になっています。
反対に大阪府・京都府・奈良県では、2,500万円未満は2〜3%しかありません。同じ2,300万円でも、和歌山では相場どおり、大阪では相場より1,000万円以上安いという違いになります。
安いかどうかは府県の中央値と比べて判断する
大阪・京都・奈良の2,500万円未満は2〜3%だけ
和歌山は8割が2,500万円未満で、これが相場
安い建売がある場所|兵庫県の西部と滋賀県の湖東と大阪府の南部


次に、2,500万円未満の131件がどこにあるのかを見ます。
安い建売131件のうち70件が兵庫県にある
| 府県 | 2,500万円未満の件数 | 主な市町 |
|---|---|---|
| 兵庫県 | 70件 | 姫路市・三木市・加東市・太子町・西脇市・神戸市西区 |
| 滋賀県 | 22件 | 東近江市・彦根市・大津市 |
| 和歌山県 | 18件 | 和歌山市・紀の川市・岩出市 |
| 大阪府 | 12件 | 阪南市・羽曳野市・熊取町・岸和田市 |
| 奈良県 | 6件 | — |
| 京都府 | 3件 | — |
半分以上の70件が兵庫県です。市町で見ると、姫路市16件・三木市7件・加東市6件・太子町6件など、播磨の内陸と西部に集まっています。
神戸市内では、西区に5件、須磨区に2件、北区に1件ありました。神戸市の中心に近い区では、2,500万円未満の建売は見つかっていません。
大阪府の安い建売は12件で泉州と南河内に限られる
大阪府の12件は、阪南市・熊取町・岸和田市・貝塚市・泉佐野市といった泉州と、羽曳野市・藤井寺市でした。大阪市内と北摂には1件もありません。
大阪で2,000万円台の新築を探すなら、南へ下りるのが前提になります。その分、通勤時間とのかね合いで考える必要があります。
2,000万円未満の安い建売9件は全て2階建ての4LDKか3LDK
1,000万円台の9件は、兵庫県6件・滋賀県2件・和歌山県1件でした。2026年10月16日時点で最も安かったのは、滋賀県彦根市の1,780万円です。
この物件は建物98.82㎡の4LDKで、土地は147.42㎡ありました。駅までは徒歩24分です。建物も土地も狭くないかわりに、駅から遠いという、安い建売の典型の形をしています。
大阪で安い建売を探すなら泉州と南河内
兵庫は播磨の内陸と西部に多い
滋賀は東近江市と彦根市



1,000万円台でも4LDKなんですね。狭い家を想像していました。



そこがいちばんの誤解です。次の章で、安い建売と高い建売の広さを並べてみます。
安い建売は狭いわけではない|建物は6㎡小さく土地は16㎡広い


「安い家は狭い」と思われがちですが、データは逆でした。
安い建売と3,000万円以上の建売の建物と土地の広さを比べる
| 2,500万円未満 | 3,000万円以上 | |
|---|---|---|
| 件数 | 131件 | 924件 |
| 価格の中央値 | 2,300万円 | 3,680万円 |
| 建物の延床面積 | 95.58㎡ | 101.67㎡ |
| 土地の面積 | 146.56㎡ | 130.25㎡ |
| 近くの地価 | 5.66万円/㎡ | 9.70万円/㎡ |
| 建物1㎡あたりの価格 | 23.75万円 | 36.85万円 |
建物は2,500万円未満のほうが約6㎡小さいだけです。たたみ4枚分ほどで、間取りでいえば収納1つ分くらいの差です。
一方で土地は、安いほうが約16㎡広い結果でした。近くの地価の調査地点の価格は、2,500万円未満が5.66万円/㎡、3,000万円以上が9.70万円/㎡です。
つまり価格の差1,380万円の多くは、建物の大きさではなく、土地1㎡あたりの値段の違いから来ています。
兵庫県の中だけで比べても安い建売のほうが土地は21㎡広い
府県が混ざると、地域の違いで数字がゆがむことがあります。そこで兵庫県の中だけで、同じ比べ方をしました。
| 兵庫県内 | 2,500万円未満 | 3,000万円以上 |
|---|---|---|
| 件数 | 70件 | 226件 |
| 価格の中央値 | 2,380万円 | 3,739.5万円 |
| 建物の延床面積 | 95.58㎡ | 100.52㎡ |
| 土地の面積 | 153.38㎡ | 132.70㎡ |
| 近くの地価 | 5.66万円/㎡ | 9.70万円/㎡ |
兵庫県内でも、建物は約5㎡小さいだけで、土地は約21㎡広いままでした。安い建売は、地価が約6割の場所に、ふつうの広さの家を建てたものと言えます。
安い建売の間取りは4LDKが51.1%で3階建ては1件だけ
2,500万円未満の131件の間取りは、4LDKが67件(51.1%)、3LDKが56件(42.7%)でした。家族向けの間取りが9割を超えています。
3階建ては131件中1件(0.8%)だけです。3,000万円以上では6.8%ありました。3階建ては土地の高い場所で床面積を確保するための形なので、安い建売ではほとんど出てきません。詳しくは3階建ての建売は後悔する?デメリットと狭小住宅の暑さと老後の階段を関西71件で解説で集計しています。
建物の差は約6㎡でたたみ4枚分
土地はむしろ約16㎡広い
差の多くは土地1㎡あたりの値段
建売が安くなる4つの理由|土地と規格化と仕入れと完成後の値下げ


データから見える理由と、建売という売り方そのものの理由を合わせると、安さは4つに分けられます。
理由1|地価の安い場所でまとめて土地を仕入れている
いちばん大きいのは土地です。前の章で見たとおり、安い建売の周りの地価は、3,000万円以上の建売の6割弱でした。
さらに建売の売主は、広い土地を買って区画を割り、数棟から数十棟をまとめて建てます。1区画ずつ土地を買う注文住宅より、土地の仕入れ値を下げやすい仕組みです。
理由2|間取りと仕様を規格化して設計と施工を短くしている
建売は、間取りと設備のパターンをある程度決めて建てます。設計の打ち合わせがなく、工事の手順も毎回ほぼ同じです。
注文住宅のように、施主ごとに図面を引き直す手間がかかりません。その分の人件費と工期が、価格に反映されています。価格帯ごとの原価の作り方は建売3000万と建売4000万の違い|建売住宅が安い理由と関西の相場でも整理しています。
理由3|大手の売主は資材と設備を大量に仕入れている
2,500万円未満の131件のうち、93件(71.0%)がアーネストワンの物件でした。3,000万円以上では13.7%なので、安い価格帯にはっきり偏っています。
飯田グループのような大手の売主は、年間に何万棟も建てるので、キッチンや給湯器、構造材を大量に仕入れます。同じ設備でも1台あたりの仕入れ値が下がるのが、パワービルダーの安さの源です。
グループ6社の価格帯と仕様の違いは飯田グループの建売ランキング|6社のランクと子会社とやばいと言われる理由で比べています。
理由4|完成してから売れずに値下げされて安くなっている
4つ目は、建てたあとに価格が下がっているケースです。これは次の章で詳しく見ますが、安い建売では値下げ済みの物件の割合がはっきり高くなっていました。
- 地価の安い場所でまとめて土地を仕入れる
- 間取りと仕様を規格化して設計と工期を短くする
- 大手の売主が資材と設備を大量に仕入れる
- 完成後に売れずに値下げされている



仕入れや規格化で安いなら、品質を削っているわけではないんですか。



削っているのではなく、決まった形を大量に作っているという意味です。ただ、等級や保証は物件ごとに違うので、そこは書面で確かめます。
安い建売の96.2%は完成済み|42.0%はすでに値下げされている


安い建売にはもう1つ、はっきりした特徴がありました。ほとんどが、建物が完成してから売りに出ている物件です。
安い建売は96.2%が完成済みで3,000万円以上は61.3%
| 2,500万円未満 | 3,000万円以上 | |
|---|---|---|
| 完成済み(空家・完成済) | 96.2% | 61.3% |
| 建築中 | 3.8% | 38.6% |
| 9月28日以降に値下げ | 42.0% | 15.7% |
| 値下げ幅の中央値 | 100万円 | 100万円 |
3,000万円以上の建売は、4割近くが建築中に売りに出ています。完成前に売れていく物件が多いということです。
一方、2,500万円未満は96.2%がすでに完成していました。建築中のうちに買い手がつかず、完成後もしばらく残っている物件が多いと読めます。
安い建売は観測を始めてから3週間で42.0%が値下げされた
当社は2026年9月28日から、物件ごとの価格の変化を記録しています。そこから10月16日までの約3週間で、2,500万円未満の131件のうち55件(42.0%)が値下げされていました。
3,000万円以上は15.7%なので、安い建売ほど値下げが進んでいることになります。下げ幅の中央値はどちらも100万円でした。
つまり、いま2,000万円台で出ている物件の中には、もともと2,000万円台後半で売り出されていたものが含まれています。値下げの進み方と交渉の実際は建売の値引きは100万円通る?成約3628件で見る交渉の実際にまとめています。
完成済みで残っている安い物件は買って大丈夫か
売れ残りと聞くと不安になりますが、完成済みには良い面もあります。建物を実際に見てから決められ、日当たりや周りの音も確かめられます。
気をつけたいのは、残っている理由が価格以外にある場合です。道路の状態や浸水の想定、駅からの距離など、次の章で見る点に当てはまらないかを確かめます。売れ残りの見方は建売が売れない理由は5つ|売れ残り物件は買っても大丈夫か解説でも解説しています。
完成済みなら建物と周りを見てから決められる
値下げ後の価格からさらに交渉できることがある
引渡しまでが早く家賃の二重払いが短い
安い建売の土地で確かめること|浸水想定と駅距離と用途地域と道路


安さの多くが土地から来ている以上、確かめる中心も土地になります。安い建売と3,000万円以上の建売で、土地の条件を比べました。
| 2,500万円未満 | 3,000万円以上 | |
|---|---|---|
| 洪水の浸水想定がある | 62.6% | 43.0% |
| 液状化しやすい寄りの地形 | 42.0% | 41.0% |
| 駅徒歩の中央値 | 15分 | 13分 |
| 駅徒歩20分を超える | 19.8% | 9.6% |
| 駅までバス | 7.6% | 30.2% |
| 用途地域の指定なし | 15.3% | 4.2% |
洪水の浸水想定は安い建売の62.6%で20ポイント高い
いちばん差が大きかったのは浸水の想定です。2,500万円未満の62.6%が、洪水の浸水想定区域にかかっていました。3,000万円以上は43.0%です。
兵庫県の中だけで比べると、65.7%と37.2%で差はさらに広がります。川沿いの平地は地価が安く、まとまった土地が出やすいからです。
浸水想定区域でも、家が建てられないわけではありません。2020年8月28日からは、売買の重要事項説明で水害ハザードマップ上の物件の位置を説明することが宅地建物取引業法施行規則で義務になっています。想定の深さが床の高さを超えるかどうかを、契約前に地図で確かめてください。
液状化しやすい地形の割合は価格帯でほとんど変わらない
意外なことに、液状化しやすい寄りの地形の割合は42.0%と41.0%で、ほぼ同じでした。液状化の心配は、安い建売だけの問題ではありません。
地形ごとの割合と地盤の確かめ方は建売は地盤調査してない?関西1356件を地形で調べた液状化の割合と確かめ方で詳しく扱っています。
安い建売は駅までの徒歩20分超が19.8%でバスの物件は少ない
駅徒歩の中央値は15分と13分で、2分の差です。ただし20分を超える物件は、2,500万円未満のほうが倍ありました。
一方で、駅までバスを使う物件は7.6%と少なめでした。安い建売は、郊外の住宅地というより、地方の駅から歩いて行ける範囲に多いという形です。毎日の通勤や通学の時間を、実際に歩いて測ってみてください。
用途地域の指定がない土地は周りに何が建つか分からない
用途地域の指定がない土地が、2,500万円未満では15.3%ありました。3,000万円以上の4.2%の3倍以上です。
用途地域がないと、住宅地のすぐ隣に工場や倉庫、大きな店舗が建つ可能性が残ります。静かな環境が今後も続くとは限らないので、周りの空き地の使われ方も見ておくと安心です。
私道と前面道路の幅と擁壁は書面で確かめる
物件の説明に「私道」と書かれていた割合は、2,500万円未満で10.7%、3,000万円以上で6.4%でした。この欄は売主が選んで載せる項目なので、記載がない物件が公道とは限りません。
前の道が4m未満なら、敷地の一部を道路として下げるセットバックがあります。道路の種類はセットバックとは?42条2項道路と位置指定道路の違いとセットバック幅の計算を解説、私道の持分と承諾書は私道とは?公道との見分け方と私道負担・持分・トラブル・固定資産税を解説で確かめ方をまとめています。
通路の奥にある旗竿地や、高低差のある土地の擁壁も、安く出やすい条件です。旗竿地とは?デメリットと恥ずかしいと言われる理由と後悔しない条件を解説と擁壁とは?高さ2mで変わる規制と崖条例と買ってはいけない土地の見分け方もあわせて見てください。



安い理由が土地にある物件ほど、売るときも同じ理由で値段がつきにくくなります。買う前に、将来手放すときの売りやすさも一緒に考えておきましょう。
安い建売の建物で確かめること|耐震等級と断熱等級と保証と検査済証


建物は、価格帯による広さの差は小さいものの、性能と保証は物件ごとに違います。安い建売で確かめたい4つの書面を順に見ます。
耐震等級は「相当」ではなく評価書で確かめる
広告に「耐震等級3相当」と書かれていても、第三者の評価を受けた等級とは限りません。建設住宅性能評価書か設計住宅性能評価書の2種類のどちらかがあるかを確かめてください。
評価書があれば、地震保険の耐震等級割引を受けられます。等級の割合と確かめ方は建売の耐震等級は1が多い?耐震等級3との違いと地震保険の割引と確かめ方を解説にまとめています。
断熱等級は2025年4月より前の着工かどうかで変わる
2025年4月から、新築の住宅は省エネ基準への適合が義務になりました。それ以降に着工した建売は、断熱等級4以上になっています。
ただし完成済みで長く残っている物件は、義務化の前に着工している可能性があります。確認済証の日付と、断熱等級が書かれた書面を見せてもらってください。等級4と5の違いは断熱等級とは|建売の等級4と5の違いとUA値の目安を解説で解説しています。
保証は10年の瑕疵担保と売主のアフターサービスを分けて見る
新築住宅の売主は、住宅品質確保促進法により、構造と雨漏りについて10年間の瑕疵担保責任を負います。これは価格に関係なく、法律で決まっている最低限の保証です。
それとは別に、売主が独自に付けるアフターサービスや延長保証があります。延長の条件に有料の点検や工事が含まれていないかを確かめておくと、10年後の出費が読めます。期間と条件の比べ方は建売の保証期間は何年?新築の瑕疵担保責任10年とアフターサービスと最長60年保証の条件にまとめています。
完成済みの物件なら検査済証の写しをもらう
建物が完成していれば、役所や検査機関の完了検査を受けて検査済証が出ているはずです。完成済みなのに検査済証がない物件は、理由を必ず聞くようにしてください。
検査済証は、住宅ローンの審査や将来の売却でも求められる書類です。確かめ方は検査済証とは?ない家のリスクと義務化はいつからか建売で確かめる方法を解説で解説しています。
「等級3相当」は評価書の等級と同じではない
完成から長い物件は省エネ義務化の前の着工かもしれない
延長保証の条件に有料の点検が含まれることがある
安い建売の総額と月々の返済|999万円の家と比べてどちらが安いか


物件価格が安くても、実際に払うのは諸費用を含めた総額です。2,300万円の建売を例に計算します。
2,300万円の安い建売の諸費用は138万〜207万円
建売の諸費用は、物件価格の6〜9%が目安です。2,300万円なら138万〜207万円になります。
この中で大きいのが仲介手数料です。上限は国土交通省の告示で「物件価格×3%+6万円」に消費税と決まっているので、2,300万円なら82.5万円になります。
| 項目 | 仲介手数料あり | 仲介手数料0円 |
|---|---|---|
| 物件価格 | 2,300万円 | 2,300万円 |
| 諸費用(6〜9%) | 138万〜207万円 | 55.5万〜124.5万円 |
| うち仲介手数料 | 82.5万円 | 0円 |
| 総額の目安 | 2,438万〜2,507万円 | 2,355.5万〜2,424.5万円 |
物件価格が安いほど、諸費用が総額に占める割合は大きくなります。安い建売こそ、諸費用の中身を一つずつ確かめる価値があります。内訳は建売の諸費用はいくら?内訳と現金で用意するお金にまとめています。
諸費用は物件価格の6〜9%が目安
仲介手数料の上限は価格×3%+6万円に消費税
安い物件ほど諸費用の割合が重くなる
月々の返済は2,300万円で約6.5万円で3,680万円より約3.9万円少ない
借入額をそのまま物件価格として、金利1.0%・35年・元利均等で計算すると、2,300万円なら月64,926円です。3,680万円なら月103,881円になります。
差は月に約3.9万円、35年で約1,636万円です。金利が上がれば、この差はさらに広がります。この差を、駅までの距離や浸水の想定と引き換えにできるかどうかが、安い建売を選ぶかどうかの分かれ目になります。
999万円の家は建物本体の価格で土地込みの建売とは比べ方が違う
安い家と聞いて「999万円の家」を思い浮かべる方もいると思います。ただ999万円は、建物本体だけの参考価格です。
土地と付帯工事、諸費用まで足すと、関西で土地100㎡から建てた場合の当社試算は約3,146万円でした。この記事の2,500万円未満の建売は、土地と建物の両方を含めて2,300万円です。
しかも999万円の家は、関西では大阪・京都・滋賀の3府県でしか建てられません。兵庫・和歌山で安く新築を探すなら、建売のほうが現実的な選択肢になります。総額の計算の中身は999万円の家のデメリットは?総額いくらかと含まれない費用を関西の建売と比べて解説で詳しく書いています。
関西の新築建売は仲介手数料0円で買える
当社では、関西の新築建売を仲介手数料0円でお取り扱いしています。売主から報酬を受け取る仕組みなので、買主の方から手数料をいただく必要がありません。
ご希望があれば、気になる安い建売について、浸水想定・道路・等級・保証の書面をまとめて確かめ、同じエリアの建売と総額で比べた結果をお伝えします。仕組みは建売の仲介手数料が無料なのはなぜ?売主から報酬が出る仕組みと0円の条件で解説しています。
ラクチン不動産は新築一戸建て・建売の仲介手数料0円で対応しています。3,000万円の物件なら、本来かかる105万6,000円(税込)が0円です。
値引きでもキャンペーンでもありません。売主が不動産会社である新築の建売は、売主から報酬を受け取れるため、買主からいただく必要がないという仕組みです。
- 対象:売主が不動産会社の新築一戸建て・建売
- 対象外:中古住宅、個人が売主の物件、売主から報酬が出ない物件
- 他社のチラシやポータルサイトで見つけた物件でも、多くの場合ご案内できます
- 0円の対象かどうかは、物件名と所在地だけで無料判定します
気になっている物件があれば、契約前にセカンドオピニオンを。販売図面のURLか写真をLINEで送っていただければ、その物件の弱い部分と、価格が妥当かどうかをお伝えします。
- 物件のURLか写真を送るだけ。入力フォームはありません
- 売主側では言いにくい弱点も、買主の立場でお伝えします
- 新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています
- しつこい営業のお電話はしません
建売が安い理由に関するよくある質問


- 建売が安いのはなぜですか。
-
当社の集計では、2,500万円未満の建売は建物がほぼ同じ広さで、土地はむしろ広い傾向でした。安さの多くは地価の安い場所にあることから来ています。そのほか、規格化・大量仕入れ・完成後の値下げも理由になります。
- 1,000万円台の新築一戸建てはありますか。
-
当社の物件データベースでは、掲載中1,353件のうち2,000万円未満は9件でした。兵庫県6件・滋賀県2件・和歌山県1件で、すべて2階建ての3LDKか4LDKです。
- 大阪で2,000万円台の新築建売はありますか。
-
2,500万円未満は大阪府で12件あり、阪南市・熊取町・岸和田市・羽曳野市など府の南部でした。大阪市内と北摂では見つかりませんでした。
- 安い建売は狭いですか。
-
2,500万円未満の建物の中央値は95.58㎡で、3,000万円以上の101.67㎡より約6㎡小さいだけです。土地は146.56㎡で、3,000万円以上より約16㎡広くなっていました。
- 安い建売は買わないほうがいいですか。
-
安いこと自体は問題ではありません。浸水想定・駅からの距離・道路・等級・保証を書面で確かめ、納得できれば良い選択肢になります。
- 安い建売はさらに値引きできますか。
-
2,500万円未満の物件の42.0%は、すでに値下げされていました。値下げ後の価格からの交渉は、完成からの期間や売主の決算の時期によって通り方が変わります。
- 安い建売でも仲介手数料はかかりますか。
-
一般的には物件価格×3%+6万円に消費税がかかり、2,300万円なら82.5万円です。当社では関西の新築建売を仲介手数料0円でお取り扱いしています。
建売が安い理由は土地にある|場所の条件を確かめれば選択肢になる


最後にまとめます。建売が安い理由の多くは土地の値段で、建物の広さはほとんど変わらないというのが、当社の集計から見えたことです。
- 2,500万円未満は1,353件中131件で約1割
- 安い建売は兵庫・滋賀・和歌山・大阪南部に集まる
- 建物は約6㎡小さいだけで、土地は約16㎡広い
- 96.2%が完成済みで、42.0%が値下げ済み
- 浸水想定は62.6%で、3,000万円以上より20ポイント高い
- 耐震等級・断熱等級・保証・検査済証は書面で確かめる
安い建売は、確かめるべき点さえ押さえれば、住宅ローンの負担を大きく減らせる選択肢です。逆に、価格だけで飛びつくと、場所の条件があとから効いてきます。
気になる物件があれば、お気軽にご相談ください。当社は買主の側に立って、物件の良いところも気になるところもそのままお伝えします。
- 国土交通省|不動産情報ライブラリ(地価公示・都道府県地価調査)
- 国土地理院|ハザードマップポータルサイト
- 国土交通省|不動産取引時の水害リスク情報の説明の義務化(2020年8月)
- 国土交通省|建築物省エネ法(2025年4月の省エネ基準適合義務化)
- 国土交通省|住宅瑕疵担保履行法(住宅瑕疵担保コーナー)
- 国土交通省|宅地建物取引業法施行規則の一部改正(水害リスク情報の重要事項説明)Q&A
- 国土交通省|宅地建物取引業者が受けることができる報酬の額(告示)
- e-Gov法令検索|宅地建物取引業法
- e-Gov法令検索|住宅の品質確保の促進等に関する法律
- e-Gov法令検索|建築基準法
- e-Gov法令検索|都市計画法
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
- すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
- 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
- しつこい営業のお電話はしません


ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。
お電話の受付は10:00〜19:00(水曜・日曜は定休)。時間外のご相談はLINEかメールをご利用ください。翌営業日にお返事します。













