新築の建売を見に行ったあと、「建売って恥ずかしいのかな」と検索してしまった——そんな方がこのページにたどり着いています。
ご自身が気に入っているのに、人からどう見られるかが引っかかって決めきれない。この状態がいちばんしんどいと思います。

親から「建売はやめておけば」と言われました。安っぽいんでしょうか。
先に結論を書きます。2024年度のフラット35では、建売住宅を買った人が6,364件、土地付注文住宅が6,330件でした。件数で建売が注文住宅を上回っています。
いま日本でマイホームとしていちばん選ばれている買い方が建売です。恥ずかしいどころか、多数派になりました。
ただし、「安っぽい」と言われる部分が実際に存在するのも事実です。そこを隠して「建売は大丈夫です」とだけ言う記事は信用しないでください。
この記事では、何が本当に削られていて、何は削られていないのかを、公的な調査と当社が集めた販売図面224枚の実測で分けて書きます。



いちばんまずいのは、引け目を感じたまま何となく決めて、入居してから「やっぱり注文住宅にすればよかった」と思うことです。不安の中身を先に分解しておけば、その後悔はほぼ防げます。
筆者は関西で買主側だけについて新築戸建てを扱う不動産会社です。売主から報酬を受け取る立場ではないので、売主に不利なことも書きます。
ラクチン不動産は新築一戸建て・建売の仲介手数料0円で対応しています。3,000万円の物件なら、本来かかる105万6,000円(税込)が0円です。
値引きでもキャンペーンでもありません。売主が不動産会社である新築の建売は、売主から報酬を受け取れるため、買主からいただく必要がないという仕組みです。
- 対象:売主が不動産会社の新築一戸建て・建売
- 対象外:中古住宅、個人が売主の物件、売主から報酬が出ない物件
- 他社のチラシやポータルサイトで見つけた物件でも、多くの場合ご案内できます
- 0円の対象かどうかは、物件名と所在地だけで無料判定します
気になっている物件があれば、契約前にセカンドオピニオンを。販売図面のURLか写真をLINEで送っていただければ、その物件の弱い部分と、価格が妥当かどうかをお伝えします。
- 物件のURLか写真を送るだけ。入力フォームはありません
- 売主側では言いにくい弱点も、買主の立場でお伝えします
- 新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています
- しつこい営業のお電話はしません
建売が恥ずかしいと言われる理由|言葉の中身は3つに分かれる


「恥ずかしい」という一語の中には、まったく性質の違う3つの不安が混ざっています。まずここを分けます。
①建売は同じ外観が並ぶので量産品に見えてしまう
分譲地では似た外観の家が5棟10棟と並びます。これが「量産品を買った」という印象を生みます。
ただしこれは家の中身の話ではなく、土地をまとめて仕入れて分割するという売り方の結果です。
同じ会社が同じ時期に建てるので、外壁の色と屋根の形が揃います。逆に言えば街並みが揃っている物件という評価もできます。



実務では、入居して半年もすると「隣と似ている」という話はまず出てきません。出てくるのは駐車のしやすさと日当たりの話です。
②建売は間取りと設備を自分で決められない
建売は完成済み、または着工済みで売り出されます。原則として間取りと設備は選べません。
注文住宅で家づくりを楽しんだ人から見ると、「決める作業をしていない家」に見えます。ここが引け目の本体であることが多いです。
ただし着工前の物件なら、壁紙・建具の色・コンセント位置まで変更できる場合があります。売主と時期によって幅が違います。
3つの中で実際に本人の満足度を左右するのは、この②だけです。
③建売が安いから品質も低いのではと不安になる
価格が安いことを、そのまま手抜きや粗悪と結びつけてしまう不安です。
これは内見と書類の2つで確かめれば消せます。消し方はこの記事の後半にまとめました。
つまり①は実害がほぼなく、③は確認で消え、残るのは②だけということになります。
建売はみじめ・ダサい・ペラペラとも検索されている
「恥ずかしい」のほかに、みじめ・ダサい・ペラペラという言葉でも検索されています。
| 検索されている言葉 | 指しているもの | 確かめ方 |
|---|---|---|
| みじめ | 注文住宅と比べたときの気持ち。家の性能とは関係がない | 価格差1,181万円に対し広さの差は3.1坪という事実で見る |
| ダサい | 外観と内装の印象。分譲地で似た外観が並ぶこと | 外構とカーテンが入った状態を想像する |
| ペラペラ | 壁を叩いたときの音。石膏ボードと断熱材の話 | 床下と小屋裏の点検口を開けて断熱材を見る |
3つとも建物の構造ではなく、見た目と気持ちの話です。
とくに「ペラペラ」は、内装の壁が石膏ボードであることを指していることがほとんどです。
石膏ボードは建売に限らず、注文住宅でも大手ハウスメーカーでも使われている標準的な内装材です。叩いた音で構造の強さは分かりません。
構造を確かめたいなら、叩くのではなく設計住宅性能評価書の耐震等級を見てください。



壁を叩いて確かめようとされる方がときどきいらっしゃいますが、あれで分かるのは下地の位置だけです。構造の強さは書面でしか分かりません。
ローコスト住宅は恥ずかしいという検索も同じ構造をしている
「ローコスト住宅 恥ずかしい」という検索も月に数百回あります。建売とローコスト住宅は別の言葉ですが、不安の中身は同じです。
ローコスト住宅は注文住宅のうち本体価格を抑えた商品を指すことが多く、建売は完成した家を買う売り方を指します。
言葉の指すものは違うのに、どちらも「安い=手を抜かれている」と受け取られているという点で共通しています。
価格の理由を構造として理解すれば、この受け取り方は変わります。次の章で書きます。
- ①外観が並ぶ → 売り方の結果であり、家の中身ではない
- ②選べない → 実害がある。着工前かどうかで変えられる幅が違う
- ③品質不安 → 内見と書類で確かめれば消える
- ローコスト住宅への引け目も、中身は③と同じ
建売はなぜ安いのか|価格が下がる5つの構造


ここがこの記事のいちばん重要な部分です。建売が安いのは、家の質を落としているからではありません。
1棟あたりにかかるコストを、棟数で薄めているというのが正体です。順に見ます。
①建売は土地をまとめて仕入れて造成費を割り勘にしている
1区画だけ買うと、測量・造成・上下水道の引き込み・登記の費用がその1区画に全部のしかかります。
ところが500坪をまとめて買って10区画に割れば、同じ費用が10で割られます。
これが建売の価格が下がる最大の要因です。建物ではなく土地側で効いています。
分譲地の区画数が多いほどこの効果は大きくなります。10区画を超える分譲地は価格が出やすいのはこのためです。
②建売は建材と設備を年4万棟の規模で一括発注している
国内最大手の飯田グループホールディングスは年間およそ4万棟を供給しています。分譲戸建の市場シェアは約3割です。
この規模でキッチン・ユニットバス・サッシを発注すると、1棟ずつ発注する会社とは仕入単価が変わります。
同じメーカーの同じ型番でも仕入れ値が違うということです。物の質が落ちているわけではありません。



ここは誤解されやすいところです。建売に入っている設備は、注文住宅の標準グレードと同じ製品であることが珍しくありません。
③建売は設計を規格化して1棟あたりの設計費を下げている
プランの型を絞れば、構造計算と確認申請を使い回せます。
1棟ごとにゼロから図面を起こすと設計料だけで数十万円かかりますが、規格化すると1棟あたり数万円まで下がります。
間取りが似ているのはこの結果です。似ているから安いのではなく、安くするために似せている、という順番になります。
④建売は工期が3〜4か月と短く金利と現場管理費が減る
建売は着工から完成まで3〜4か月が一般的です。注文住宅は打ち合わせを含めると1年前後かかります。
工期が短いと、売主が土地を持っている間の金利と、現場監督の人件費が減ります。
売主にとって在庫期間はそのままコストなので、完成から時間が経った物件ほど価格が動きやすいという性質も生まれます。
⑤建売は自社分譲なので展示場の維持費がかからない
ハウスメーカーは住宅展示場にモデルハウスを構えます。この維持費は建築費に乗ります。
建売は現地の建物がそのままモデルハウスなので、展示場の費用が発生しません。
広告も現地看板と物件ポータルが中心で、テレビCMのような費用はかかっていません。
5つとも「1棟あたりのコストを薄める」という同じ話
棟数が多い売主ほど安くできる構造になっている
質を落として安いのではなく、量で安くしている
建売が安っぽいと言われる実体|本当に削られている6か所


ここは正直に書きます。建売で本当に削られている場所はあります。ただし削られているのは、ほとんどが建物本体ではありません。
建売は外構・カーテン・照明・網戸・エアコンが別途になりやすい
内見のとき、庭は土のまま、窓にはカーテンがなく、居室に照明がついていない——この状態で見ます。
だから実際より安っぽく見えます。人が住んでいる家と比べているので当然です。
| 項目 | 建売での扱い | 後から入れた場合の目安 |
|---|---|---|
| 外構(駐車場・門・フェンス) | 最低限のみ、または土のまま | 50〜150万円 |
| カーテン・カーテンレール | 全室分が別途 | 15〜30万円 |
| 照明器具 | LDKのみ設置、居室は未設置が多い | 10〜20万円 |
| 網戸 | 全窓分が別途のことがある | 5〜10万円 |
| エアコン | 標準では0台 | 4台で30〜50万円 |
| テレビアンテナ | 別途 | 5〜10万円 |
合計するとおおむね100万円から150万円です。この金額を用意できるかどうかが、入居後の見え方を決めます。
建売は細部の仕上げが現場ごとにばらつく
同じ会社の同じ仕様でも、クロスの継ぎ目、建具の建て付け、コーキングの均一さは職人によって差が出ます。
棟数が多い会社ほど施工する職人の数も多くなるので、ばらつきは構造的に避けられません。
ただしこれは内見で自分の目で確認できる項目です。図面では分かりませんが、現地では分かります。



ばらつきがあるなら、どの物件を見ればいいのか分からなくなります。



会社で選ぶのではなく、目の前の1棟で選んでください。同じ分譲地の中でも棟によって仕上がりが違うことは普通にあります。
安い建売ほど恥ずかしいという関係にはなっていない
価格の低い建売ほど質が悪い、という単純な関係は実務では見られません。価格差の多くは立地で決まっているからです。
同じ売主の同じ仕様でも、駅から徒歩8分と徒歩20分では数百万円変わります。建物は同じです。
安い建売を見つけたときに確かめるべきなのは建物の質ではなく、なぜその価格なのかという理由のほうです。
前面道路の幅、接道の向き、高低差、隣地との関係——価格の理由は土地側にあることがほとんどです。
建売で削られていないのは構造と断熱の等級
意外に思われるかもしれませんが、耐震等級と断熱等性能等級は、建売でむしろ高いことがあります。
供給量の多い売主では、耐震等級3と断熱等性能等級5を全棟標準にしている会社があります。
等級の取得も規格化すれば1棟あたりのコストが下がるので、量産している会社ほど等級を取りやすいという逆転が起きています。
削られているのは「入居に必要な後付け品」と「仕上げの均一さ」
削られていないのは「構造」と「断熱等級」
この2つを混同すると、建売全体を安物だと誤解する
建売と注文住宅の差は1,181万円|フラット35利用者調査で比較する
注文住宅のうち価格を抑えた「ローコスト住宅」と比べる場合は、ローコスト住宅はやばい?坪単価の表示と実際にかかる総額の差もあわせてお読みください。表示されている坪単価と、実際に払うことになる総額の差を書いています。


感覚ではなく数字で比較します。住宅金融支援機構が毎年公表しているフラット35利用者調査を使います。
2024年度は借換えを除く27,523件を集計した調査で、住宅の種類ごとに価格・面積・年収まで出ています。
| 項目 | 建売住宅 | 土地付注文住宅 | 差 |
|---|---|---|---|
| 所要資金 | 3,826.1万円 | 5,007.1万円 | 1,181.0万円 |
| 住宅面積 | 100.7㎡(30.5坪) | 111.1㎡(33.6坪) | 10.4㎡(3.1坪) |
| 世帯年収 | 626.3万円 | 729.4万円 | 103.1万円 |
| 年収倍率 | 6.7倍 | 7.5倍 | 0.8倍 |
| 手持金 | 322.8万円 | 460.7万円 | 137.9万円 |
| 毎月の返済額 | 11.9万円 | 15.1万円 | 3.2万円 |
建売と注文の差1,181万円に対して広さの差は3.1坪
価格差は1,181万円です。一方で住宅面積の差は10.4㎡、坪に直すと3.1坪しかありません。
土地付注文住宅は敷地面積の中央値が206.9㎡あります。価格差の大部分は建物ではなく土地の広さです。
つまり「注文住宅のほうが立派な家」ではなく「注文住宅のほうが広い土地を買っている」というのが数字の読み方になります。
建売を選んだ人のほうが無理をしていない
年収倍率は建売6.7倍、注文7.5倍です。毎月の返済額は3.2万円違います。
35年で計算すると3.2万円×12か月×35年=約1,344万円の差になります。



「恥ずかしいかどうか」で悩んでいる時間に、この1,344万円をどう使うかを考えたほうが、10年後の暮らしは確実に良くなります。
マイホームを建売にした人の平均は42.1歳・世帯年収626万円
同じ調査では、建売住宅を買った人の平均年齢は42.1歳、世帯年収は626.3万円、家族数は3.1人でした。
土地付注文住宅は41.6歳・729.4万円・3.4人です。年齢はほぼ同じで、違うのは年収と家族数でした。
マイホームとして建売を選んだ人は、手持金322.8万円で、毎月11.9万円を返すという形になっています。
注文住宅は手持金460.7万円が必要です。137.9万円の頭金の差が、選べる建て方を分けているとも読めます。
近畿圏の建売は首都圏より536万円安い
同じ調査の圏域別を見ると、建売住宅の所要資金は首都圏4,363.1万円、近畿圏3,826.5万円です。
近畿圏は首都圏より536.6万円安く、全国平均とほぼ同じ水準にあります。
近畿圏の建売を買った人の住宅面積は102.0㎡で、首都圏の97.6㎡より広いという結果も出ています。
近畿圏の建売は首都圏より536万円安く、しかも4.4㎡広い
同じ予算でも、関西では選べる幅が首都圏より大きい
「狭くて高い家を買わされる」という前提が関西では当てはまらない
建売を選ぶ人が注文住宅を上回った|2024年度の実データ


ここが「恥ずかしい」への一番はっきりした答えになります。
建売がフラット35の利用件数で注文住宅を抜いた
2024年度のフラット35利用件数は、建売住宅6,364件に対して土地付注文住宅6,330件でした。
前年度は注文住宅系が9,416件、建売が6,600件だったので、1年で順位が入れ替わっています。
| 融資区分 | 2023年度 | 2024年度 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 建売住宅 | 6,600件 | 6,364件 | △3.6% |
| 土地付注文住宅 | 9,416件 | 6,330件 | △32.8% |
| 注文住宅(建物のみ) | 4,886件 | 3,272件 | △33.0% |
| 中古戸建 | 4,966件 | 5,639件 | +13.6% |
注文住宅系が3割以上減った一方で、建売の減少は3.6%にとどまりました。
建築費が上がったことで建売の相対的な強さが出た
資材費と人件費の上昇で、注文住宅の建築費が先に上がりました。
公開前の物件を先に見る方法は建売はどこで探す?広告掲載承諾書と囲い込みで未公開になる仕組みに、宅建業法の条文と未公開になる仕組みをまとめています。
大手ハウスメーカーの分譲地と比べたい場合はコモンステージとは?積水ハウスの分譲地の審査基準3つと関西で選べる件数に、公式の審査基準と当社集計での関西の件数をまとめています。
設備で選ぶ場合の考え方は炭の家とは?フジの家の第一種換気で正圧を保つ仕組みとフィルター交換の費用に、公式の注記と当社の熱損失の試算をまとめています。
建売は仕入れと規格化でコスト上昇を吸収できる幅が大きいため、価格の上がり方が緩やかでした。
その結果注文住宅を検討していた層が建売に移ったという動きが起きています。
関西の新築戸建ては4件に1件が飯田グループの建売
当社が2026年9月にレインズで関西6府県の新築戸建て3,143件を集計したところ、飯田グループ6社で791件でした。
全体の25.2%、つまり4件に1件です。ただし府県ごとの比率は大きく違い、奈良は67.2%、大阪は22.4%、京都は10.1%でした。
これだけの棟数が毎年関西で普通に売れて、普通に人が住んでいます。



お客様が心配されている「建売を買った人」は、関西だけで年間数千世帯います。珍しい選択ではまったくありません。
建売が恥ずかしいと言われる理由はメーカーで違う


ここまでは建売という買い方の話でした。ただ、実際に検索されているのは会社の名前とセットの言葉です。
「飯田産業 恥ずかしい」「アイダ設計 恥ずかしい」というように、社名を付けて調べる方が多くいます。
そして言われている理由は、会社ごとに違います。ひとまとめにすると判断を誤ります。
飯田産業が話題になりやすいのは棟数が多いから
飯田産業は飯田グループの1社で、供給している棟数が多い会社です。
当社が関西6府県の新築戸建3,143件をレインズで集計したところ、飯田産業は109件でした。兵庫だけで62件です。
棟数が多ければ、それだけ見かける回数も、話題になる回数も増えます。
つまり「よく名前を聞く」ことと「評判が悪い」ことは同じではありません。
会社の中身については飯田産業は恥ずかしい?I.D.S工法の壁倍率5倍と年間6,897棟の実力に、工法と棟数の実数まで書いています。
アイダ設計は999万円という広告の印象が先に立つ
アイダ設計は「999万円の家」という商品を出していたことで知られています。
この金額が強く印象に残るため、安い家の会社というイメージが先に立ちます。
ただし999万円というのは建物本体の価格で、土地も諸費用も含みません。
実際に買うときの総額とは別の数字です。中身はアイダ設計はやばい?999万円の家の実際の価格と坪単価と標準仕様で整理しました。
アーネストワンは価格を抑えた設計だから
アーネストワンは飯田グループの中でも価格を抑えることに振った会社です。
色のバリエーションが少なく、内装が似ていることから画一的に見えるという声はあります。
一方で、基礎の立ち上がり幅は建築基準法の120mm以上に対して外周・内部とも150mmと公式に公表しています。
見た目と構造は別の話です。アーネストワンはやばい?築8年を診断した結果とクレイドルガーデンの評判に、実際に買い取って診断した結果まで書いています。
秀光ビルドはコミコミ価格の読み方で誤解が起きる
秀光ビルドは「コミコミ価格」という見せ方をしている会社です。
何が込みで何が別なのかを読み違えると、あとから金額が増えたように感じます。
ここは会社の問題というより価格表示の読み方の問題です。
中身は秀光ビルドはひどい?恥ずかしい?コミコミ価格の中身で分解しています。
ローコスト住宅は坪単価の表示と総額の差
会社名ではなく「ローコスト住宅」という括りで言われることもあります。
この場合の中身は、ほぼ坪単価の表示と、実際に払う総額の差です。
坪単価に含まれない費用がいくつもあるため、最初に見た数字より総額が上がります。
その構造はローコスト住宅はやばい?坪単価の表示と実際にかかる総額の差にまとめました。
どの会社にも共通している「見え方」の問題
メーカーごとの理由を並べましたが、全社に共通している要因が1つあります。
内見のとき、外構がまだ整備されていないことです。
土がむき出しで、フェンスも門柱もカーポートもない状態で見ます。その状態だと、どの会社の家でも安っぽく見えます。
完成した街並みを想像するのは難しいので、同じメーカーの、入居が進んだ分譲地を見に行くのがいちばん確実です。
当社が同行する場合は、築2〜3年たった同じメーカーの分譲地をご案内します。外構が入り、植栽が育った状態を見ると印象が変わります。
メーカー別に見るときの順番
- その会社が何と言われているのか、理由を1つに絞って確かめる
- 公式サイトに数字が出ているか(等級・工法・保証の年数と条件)
- その物件の住宅性能評価書で等級を確認する
- 入居が進んだ同じメーカーの分譲地を見に行く
比べるなら飯田グループ6社の違いも参考になります。同じグループでも会社ごとに仕様が違います。
恥ずかしくない建売の見分け方|販売図面と内見で見る場所


ここからは実務です。安っぽい建売と、そうでない建売を分ける方法を書きます。
建売の販売図面に性能が書かれているのは8%だけ
当社が関西のレインズから新築戸建ての販売図面224枚を集めて中身を数えました。
| 販売図面に書かれていた項目 | 枚数 | 割合 |
|---|---|---|
| 耐震等級 | 17枚 | 8% |
| 長期優良住宅 | 14枚 | 6% |
| 性能評価 | 10枚 | 4% |
| ZEH | 9枚 | 4% |
| BELS | 7枚 | 3% |
| 断熱等級 | 6枚 | 3% |
図面を何枚並べても、性能では選べません。記載がないことは、取得していないことを意味しません。
だから図面の情報量で「この物件は安っぽい」と判断するのは間違いです。
建売の等級は設計住宅性能評価書でしか確認できない
等級を確かめる方法は1つだけです。設計住宅性能評価書を見せてもらうこと。
これは第三者機関が交付する書面なので、売主の説明ではなく書面で確認できます。
評価書がない物件でも、長期優良住宅の認定通知書やBELSの評価書があれば断熱の水準は分かります。
なお新築住宅には10年間の瑕疵担保責任と、保険または供託による資力確保が義務づけられています。保険で確保している場合、支払うのは売主ではなく保険法人です。
建売は土地が狭くても建物は小さくならない
当社の販売図面の実測では、建物面積が読み取れた69棟の中央値は100.1㎡でした。
さらに90〜110㎡に62棟、つまり89.9%が収まっています。
土地100㎡未満の29棟でも建物の中央値は99.4㎡、100㎡以上の35棟でも102.1㎡です。土地が狭くても建物はほとんど小さくなりません。
関西の建売は総2階に近い形で床面積を確保する設計が主流だからです。
建売の比較は会社ではなく同じ分譲地の棟ごとに行う
会社名で比較しても答えは出ません。同じ分譲地の中でも、棟によって条件がまったく違うからです。
角地か中間か、南側に何が建つか、前面道路の幅、駐車の切り返し——この4つだけで住み心地は大きく変わります。
比較するなら同じ日に3棟から4棟をまとめて見るのが確実です。1棟ずつ日を空けると印象が薄れて比較になりません。
建売の内見で必ず見る4か所は点検口と建具とサッシと外構
- 床下点検口と小屋裏点検口 — 開けて断熱材の入り方と施工の丁寧さを見る
- 建具の枠 — 扉を半開きで止めて、静かに戻らないか確かめる
- サッシの枠 — アルミか、アルミ樹脂複合か、樹脂かを触って確かめる
- 外構の範囲 — どこまでが価格に含まれるかを図面ではなく現地で確認する
この4か所を見れば、図面に出ない仕上げの水準はほぼ分かります。



内見に売主の営業担当だけが立ち会う形だと、点検口を開けることを遠慮してしまう方が多いです。買主側の担当者を同行させれば、この4か所は必ず開けて見られます。
内見の手順は建売の内覧でチェックすべき場所に詳しくまとめています。
販売図面で比べられるのは価格・面積・駅距離まで。性能は図面に出ない
等級は設計住宅性能評価書、断熱は長期優良住宅の認定通知書かBELSで確認する
仕上げは現地の点検口・建具・サッシの3か所で自分の目で見る
建売の仲介手数料0円で浮く132万円を外構とカーテンに回す
0円になる仕組みと、対象にならない物件は仲介手数料無料のからくりは3つ|デメリットと無料にできない物件で詳しく書いています。


ここまでで、安っぽく見える原因は外構・カーテン・照明・網戸・エアコンの100〜150万円だと分かりました。
つまりこの100〜150万円を用意できれば、「安っぽい」は物理的に消えます。
新築の建売は仲介手数料を0円にできる
当社は関西の新築一戸建てを仲介手数料0円で扱っています。売主から報酬を受け取れる物件だからです。
フラット35の平均どおり3,826万円の物件なら、仲介手数料の上限は132.9万円(税込)です。
| 物件価格 | 仲介手数料の上限(税込) | 当社 |
|---|---|---|
| 3,000万円 | 105.6万円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122.1万円 | 0円 |
| 3,826万円(平均) | 132.9万円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138.6万円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155.1万円 | 0円 |
132万円は建売で削られている6か所とほぼ同じ金額
先ほどの表の合計は100〜150万円でした。仲介手数料の上限とほぼ同じ金額です。
つまり仲介手数料を0円にできれば、外構・カーテン・照明・網戸・エアコンが一式そろうということになります。



「安っぽい」は予算の配分の問題であって、建物の問題ではないことが多いんです。諸費用の中でいちばん大きい仲介手数料を削れば、その予算は作れます。
手数料の仕組みは建売の仲介手数料はいくらかに、諸費用全体は建売の諸費用にまとめています。
建売は値引き交渉より仲介手数料のほうが確実に下がる
価格そのものを下げてもらう交渉は、売主の在庫期間と残り棟数に左右されます。完成直後の1棟目では、まず動きません。
一方で仲介手数料は物件の状況とは無関係に決まるので、交渉の巧拙も時期も関係しません。
値引きが50万円通るかどうかを何週間も探るより、先に132万円を確定させてから、そのうえで価格の話をするほうが確実です。
値引きが動く条件は建売の値引きはどこまで通るかにまとめています。
安っぽく見える原因は建物ではなく、入居に必要な後付け品が未整備なこと
その金額は100〜150万円で、仲介手数料の上限とほぼ同じ
新築建売なら手数料を0円にして、そのままこの費用に回せる
建売が恥ずかしいかについてよくある質問


- 建売を買ったことを人に言うのは恥ずかしいですか。
-
2024年度のフラット35では建売住宅が6,364件で、土地付注文住宅の6,330件を上回りました。件数で見れば建売のほうが多数派です。関西の新築戸建て3,143件を当社が集計したところ、4件に1件が同じグループの供給でした。珍しい選択ではありません。
- 建売が安いのは手抜き工事をしているからですか。
-
違います。土地のまとめ買い、建材の一括発注、設計の規格化、工期の短縮、展示場を持たないことの5つで、1棟あたりのコストを薄めています。むしろ等級の取得も規格化できるため、耐震等級3と断熱等性能等級5を全棟標準にしている売主があります。
- 建売は安っぽいと言われますが、どこが安っぽいのですか。
-
外構・カーテン・照明・網戸・エアコン・テレビアンテナが別途になっていることが多く、内見のときにこれらが未整備の状態で見るためです。合計で100〜150万円ぶんです。もう1つは仕上げのばらつきで、これは現地で自分の目で確認できます。
- 建売と注文住宅では、どれくらい価格が違いますか。
-
2024年度フラット35利用者調査の全国平均で、建売住宅3,826.1万円、土地付注文住宅5,007.1万円です。差は1,181万円です。ただし住宅面積の差は10.4㎡(3.1坪)しかなく、価格差の大部分は建物ではなく土地の広さによるものです。
- 安い建売ほど品質が低いということですか。
-
そうとは限りません。同じ売主の同じ仕様でも、駅から徒歩8分と徒歩20分では数百万円変わります。価格差の多くは立地で決まっています。安い物件を見つけたら、建物ではなく前面道路・接道の向き・高低差・隣地との関係を確認してください。理由は土地側にあることがほとんどです。
- ローコスト住宅と建売はどう違いますか。
-
ローコスト住宅は注文住宅のうち本体価格を抑えた商品を指すことが多く、建売は完成した家を買うという売り方を指します。言葉の指すものは違いますが、「安いから手を抜かれているのでは」と受け取られやすい点は共通しています。
- 建売の品質を確かめる方法はありますか。
-
設計住宅性能評価書を見せてもらうのが確実です。第三者機関が交付する書面なので、売主の説明ではなく書面で等級を確認できます。当社が販売図面224枚を調べた結果、耐震等級の記載があったのは17枚(8%)だけでした。図面を並べても性能では選べません。
- 関西の建売は首都圏と比較してどうですか。
-
2024年度の建売住宅の所要資金は首都圏4,363.1万円、近畿圏3,826.5万円で、近畿圏のほうが536.6万円安くなっています。住宅面積も近畿圏102.0㎡に対して首都圏97.6㎡で、近畿圏のほうが広い結果でした。
- 建売の仲介手数料を0円にできる物件はどれですか。
-
売主が分譲している新築一戸建てで、売主から報酬を受け取れる物件が対象です。関西の新築建売の多くが該当します。一方、元付の不動産会社が売主から専任で預かっている物件は対象外になることがあります。物件ごとに確認が必要なので、気になる物件を挙げていただければその場でお答えします。
まとめ|建売が恥ずかしいかは価格ではなく中身で決まる


最後に要点をまとめます。
- 2024年度のフラット35では建売6,364件が土地付注文住宅6,330件を上回った
- 建売が安いのは質を落としているからではなく、1棟あたりのコストを薄めているから
- 本当に削られているのは外構・カーテン・照明・網戸・エアコンで、合計100〜150万円
- 建売と注文の価格差1,181万円に対し、住宅面積の差は3.1坪しかない
- 近畿圏の建売は首都圏より536万円安く、しかも4.4㎡広い
- 販売図面に耐震等級が書かれているのは8%。等級は設計住宅性能評価書で確認する
- 仲介手数料0円にすれば、削られている100〜150万円ぶんの予算がそのまま作れる
建売を選ぶことに引け目を感じる必要はありません。ただし「どの建売を選ぶか」では絶対に手を抜かないでください。
同じ分譲地の中でも、棟によって日当たりも仕上がりも外構の範囲も違います。
当社は買主側だけについて、関西の新築一戸建てを仲介手数料0円で扱っています。
気になっている物件があれば、その物件が0円の対象かどうかと、見るべき場所をその場でお伝えします。



「この物件、恥ずかしくないですか」と聞かれても構いません。図面と現地を見て、正直にお答えします。
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
- すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
- 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
- しつこい営業のお電話はしません


ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。
お電話の受付は10:00〜19:00(水曜・日曜は定休)。時間外のご相談はLINEかメールをご利用ください。翌営業日にお返事します。













