
新築の一戸建てとマンション、どっちを買うべきか決められません。値段も広さも違うので、何を基準に比べればいいのか分からないです。
戸建てとマンションは、間取りの見た目も、お金のかかり方もまるで違います。迷うのは当然です。
先に結論を言います。比べる物差しは「1㎡あたりの値段」と「ローン以外に毎月出ていくお金」の2つです。
近畿圏のフラット35利用者で比べると、新築マンションは平均5,737.5万円で69.8㎡、建売住宅は平均3,826.5万円で102.0㎡でした。建売のほうが約1,911万円安く、約32㎡広いという差です。
さらにマンションには、管理費と修繕積立金が毎月かかります。同じ4,000万円の家でも、マンションは30年で約1,100万円多く払う計算になるというのが当社の試算です。
一方で、駅に近い立地や、ワンフロアの暮らしやすさ、建物の管理を任せられる安心は、マンションにしかない強みです。1㎡の値段と30年の固定費を数字で見たうえで選ぶことが、後悔しない近道です。
この記事では、近畿の新築マンションの最新の価格、建売との広さと値段の差、管理費と修繕積立金、30年の住居費の試算、税金と保険の違い、向いている人の特徴までを、公的な調査と物件データで整理します。
この記事で分かること
近畿圏の新築マンションは2025年に平均5,328万円で㎡単価95.3万円
フラット35の近畿の利用者では建売が約1,911万円安く約32㎡広い
マンションの管理費は平均11,503円で修繕積立金は平均13,054円
同じ4,000万円でも30年でマンションは約1,100万円多くかかる試算
駅近とワンフロアと管理の手軽さはマンションの強み
戸建てとマンションどっちかは1㎡の値段と毎月の固定費で比べる


まず、比べ方の全体像です。価格の総額だけで比べると、30㎡の広さの差を見落とすことがあります。
価格の総額だけで比べると広さの差を見落とす
「マンションは5,000万円、建売は3,500万円」と総額だけを並べると、単に高いか安いかの話になります。しかし、手に入る広さが30㎡違えば、それは6畳の部屋が2つ以上違うということです。
そこで当社は、1㎡あたりいくら払っているかを最初に見ることをおすすめしています。広さをそろえて比べると、戸建てとマンションの値段の差の正体が見えてきます。
ローン以外に毎月出ていくお金がもう1つの物差し
もう1つの物差しは、住宅ローンの返済以外に毎月出ていくお金です。マンションには管理費・修繕積立金・駐車場代があり、戸建てには自分で貯める修繕費があります。
この差は1か月だと数万円ですが、30年積み上げると数百万円から1,000万円を超える金額になります。
比べる項目は5つにまとめられる
| 比べる項目 | 戸建て(建売) | マンション |
|---|---|---|
| 1㎡あたりの値段 | マンションの約3分の1から半分 | 建売の約2.2〜3.0倍 |
| 広さ | 100㎡前後が中心 | 70㎡前後が中心 |
| 毎月の固定費 | 修繕費を自分で積み立てる | 管理費・修繕積立金・駐車場代 |
| 立地 | 駅から徒歩10分超が多い | 駅に近い物件が多い |
| 管理の手間 | 自分で決めて自分で手配 | 管理組合と管理会社に任せる |



結局、どっちが得なんですか。



お金だけで見れば、多くの場合は建売のほうが安く広く住めます。ただ、駅からの距離や老後の暮らし方を重く見るなら、マンションを選ぶ理由は十分にあります。この記事で数字を並べるので、ご家族の優先順位と照らし合わせてみてください。
近畿圏の新築マンションは平均5,328万円で㎡単価95.3万円


最初に、近畿の新築マンションの最新の相場を確かめます。㎡単価は1973年の調査開始以来の最高値を5年連続で更新しています。
2025年は戸当たり価格が下がり㎡単価は上がった
不動産経済研究所の「近畿圏 新築分譲マンション市場動向 2025年のまとめ」によると、2025年の近畿圏の発売戸数は16,922戸で、平均価格は5,328万円、1㎡あたりの単価は95.3万円でした。
戸当たりの価格は前年より29万円(0.5%)下がりましたが、㎡単価は4.6万円(5.1%)上がり、13年連続の上昇です。「マンションが安くなった」わけではありません。
ファミリー向けに限ると平均6,579万円
戸当たり価格が下がった理由について、同じ資料は「価格の下落は投資用物件の供給増によるもの」と書いています。投資用物件は前年比43.6%増の4,977戸で、ワンルームなど狭い住戸が平均を押し下げました。
家族で住む広さの住戸に絞ったファミリー物件の平均は6,579万円で、前年より4.9%上がっています。子育て世帯がマンションを検討するなら、5,328万円ではなく6,579万円を目安に考えたほうが現実に近いでしょう。
| 区分 | 発売戸数 | 平均価格 |
|---|---|---|
| 近畿圏の全体 | 16,922戸 | 5,328万円(㎡単価95.3万円) |
| ファミリー物件 | 11,945戸 | 6,579万円 |
| 投資用物件 | 4,977戸 | (前年比43.6%増) |
府県別に見ると京都府と大阪市部の㎡単価が高い
| 地域 | 発売戸数 | 平均価格 | ㎡単価 |
|---|---|---|---|
| 大阪府 | 8,726戸 | 5,088万円 | 98.0万円 |
| (うち大阪市部) | 5,370戸 | 5,023万円 | 116.0万円 |
| 兵庫県 | 4,247戸 | 5,576万円 | 91.7万円 |
| (うち神戸市) | 1,727戸 | 4,772万円 | 97.8万円 |
| 京都府 | 2,775戸 | 5,790万円 | 105.6万円 |
| (うち京都市) | 2,615戸 | 5,812万円 | 108.0万円 |
| 奈良県 | 332戸 | 6,231万円 | 85.9万円 |
| 滋賀県 | 842戸 | 4,694万円 | 67.5万円 |
| 和歌山県 | 0戸 | - | - |
大阪市部の平均価格5,023万円は府全体より安く見えますが、㎡単価は116.0万円と近畿で一番高い水準です。狭い投資用の住戸が多いと、平均価格は下がっても1㎡の値段は高いということが起きます。平均価格だけを見て「大阪市内のマンションは5,000万円で買える」と考えるのは危険です。
近畿のフラット35利用者で比べると建売は約1,911万円安く約32㎡広い


次に、実際に買った人どうしで比べます。フラット35の近畿圏の利用者は、建売881件とマンション503件が同じ項目で並んでいて、比較にぴったりです。
同じ近畿圏で建売とマンションを並べる
| 項目(近畿圏・平均) | 建売住宅 | 新築マンション | 差 |
|---|---|---|---|
| 購入価額 | 3,826.5万円 | 5,737.5万円 | 1,911.0万円 |
| 住宅面積 | 102.0㎡ | 69.8㎡ | 32.2㎡ |
| 1㎡あたり(当社計算) | 約37.5万円 | 約82.2万円 | 約2.2倍 |
| 世帯年収 | 622.1万円 | 1,069.8万円 | 447.7万円 |
| 手持金 | 282.3万円 | 1,270.1万円 | 987.8万円 |
| 毎月の予定返済額 | 11.92万円 | 17.02万円 | 5.10万円 |
| 総返済負担率 | 25.1% | 23.0% | - |
| 年齢 | 41.3歳 | 48.9歳 | 7.6歳 |
| 家族数 | 3.2人 | 2.5人 | - |
建売は約1,911万円安く、約32㎡広いという結果です。32㎡は約9.7坪、6畳間に直すと約3部屋分の広さです。
マンションを買う人は年収が高く頭金も多い
もう1つ目を引くのは、買う人の違いです。マンションを買った人の平均年収は1,069.8万円で、建売の622.1万円より447.7万円高く、手持金も1,270.1万円と、購入価額の22.1%を自己資金で入れています。
年齢はマンションが48.9歳、建売が41.3歳で、家族数はマンションが2.5人、建売が3.2人でした。マンションは「収入と貯蓄に余裕のある少人数の世帯」、建売は「子育て中の世帯」が中心と読めます。
マンションの購入者は平均48.9歳で年収1,069.8万円
建売の購入者は平均41.3歳で年収622.1万円
買う人の年収と頭金がそもそも違う
全国の調査でも戸建ては住み替えで広くなりマンションは狭くなる
国土交通省の令和6年度住宅市場動向調査(全国)でも、同じ傾向が出ています。分譲戸建住宅を買った世帯の延床面積は平均107.0㎡で、住み替え前より34.8㎡広くなっていました。分譲集合住宅(マンション)は平均66.6㎡で、住み替え前より2.4㎡狭くなっています。
子育て世帯の割合も、分譲戸建住宅は65.2%、分譲集合住宅は45.7%でした。子どもが増えて「広さ」を求める世帯が戸建てに、「場所」を求める世帯がマンションに向かっている、という構図です。
近畿の建売は平均3,826.5万円で102.0㎡
近畿の新築マンションは平均5,737.5万円で69.8㎡
1㎡あたりで比べるとマンションは建売の約2.2倍
府県別の1㎡あたりの値段では建売はマンションの約3分の1


府県ごとにも比べてみます。当社の建売1,349件の中央値と、マンションの2025年の㎡単価を並べました。
当社データベースの建売の府県別中央値
当社のデータベースに掲載中の新築建売1,349件で、府県ごとの価格・延床面積・延床1㎡あたりの価格の中央値を出しました。
このデータベースは、売主が広告への転載を許可している物件を毎日集めたもので、1,349件のうち1,282件(95.0%)が飯田グループ6社(一建設・アーネストワン・飯田産業・アイディホーム・東栄住宅・タクトホーム)の物件です。関西の建売全体ではなく、飯田グループを中心とした数字として読んでください。
| 府県 | 件数 | 価格(中央値) | 延床面積 | 延床1㎡あたり |
|---|---|---|---|---|
| 大阪府 | 376件 | 3,590万円 | 98.1㎡ | 37.2万円 |
| 兵庫県 | 404件 | 3,185万円 | 97.5㎡ | 32.2万円 |
| 京都府 | 103件 | 3,480万円 | 98.2㎡ | 35.4万円 |
| 奈良県 | 278件 | 3,390万円 | 104.1㎡ | 32.2万円 |
| 滋賀県 | 165件 | 3,180万円 | 105.2㎡ | 29.9万円 |
| 全体 | 1,349件 | 3,390万円 | 100.2㎡ | 33.6万円 |
マンションの㎡単価と並べると約3分の1
| 府県 | 建売の延床1㎡(当社・中央値) | マンションの㎡単価(2025年・平均) | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 大阪府 | 37.2万円 | 98.0万円 | 約2.6倍 |
| 兵庫県 | 32.2万円 | 91.7万円 | 約2.8倍 |
| 京都府 | 35.4万円 | 105.6万円 | 約3.0倍 |
| 奈良県 | 32.2万円 | 85.9万円 | 約2.7倍 |
| 滋賀県 | 29.9万円 | 67.5万円 | 約2.3倍 |



マンションの値段がそんなに高いのは、何にお金を払っているからなんですか。



大きいのは土地の場所です。マンションは駅に近い便利な土地に建つことが多く、その立地の値段が1㎡あたりに上乗せされています。建物の構造もコンクリート造なので、木造より建築費がかかります。
どの府県でも、マンションの1㎡はおよそ2.3〜3.0倍の値段でした。ただし、マンションの㎡単価は平均値で専有面積あたり、建売は中央値で延床面積あたりなので、厳密に同じ物差しではありません。目安として読んでください。
大阪市内なら建売でも4,635万円になる
場所をそろえると、差は少し縮まります。当社のデータベースで大阪市内の建売は32件と少ないものの、価格の中央値は4,635万円、延床1㎡あたり44.1万円でした。
それでも大阪市部のマンションの㎡単価116.0万円とは約2.6倍の差があります。一方で大阪市内の建売は敷地の中央値が67.6㎡と狭く、3階建てが中心になります。駅近の便利さを取るか、階段のある暮らしを受け入れるかの選択になります。
3階建ての建売の暮らしやすさは3階建ての建売は後悔する?デメリットと狭小住宅の暑さと老後の階段を関西71件で解説で詳しく解説しています。
マンションは管理費と修繕積立金で毎月2.5万〜3.5万円かかる


ここからは、毎月の固定費です。マンションのローン以外の支払いは、買ったあとに上がっていくのが普通です。
管理費の平均は月11,503円
国土交通省の令和5年度マンション総合調査によると、1戸あたりの管理費の平均は月11,503円でした(駐車場使用料などからの充当分を除いた額)。充当分を含めた総額では平均17,103円です。
管理費は、管理会社への委託費、共用部分の電気代や清掃、エレベーターの点検などに使われます。戸建てにはない支出ですが、その分、建物の共用部分の手入れを自分で手配しなくてよいというのがマンションの価値です。
修繕積立金の平均は月13,054円だがガイドラインでは70㎡で約2.3万円
同じ調査で、修繕積立金の平均は月13,054円でした。しかしこの数字は、築年数の古いマンションも含めた現在の金額の平均です。
国土交通省の「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」(令和6年6月改定)は、20階未満で延床5,000㎡未満のマンションの目安を、平均335円/㎡・月(事例の3分の2が235〜430円)としています。専有面積70㎡なら月約23,450円、計画期間全体の平均でこれだけ必要という意味です。
| 延床面積の規模(20階未満) | 平均値 | 事例の3分の2が入る幅 | 70㎡だと(平均) |
|---|---|---|---|
| 5,000㎡未満 | 335円/㎡・月 | 235〜430円 | 約23,450円 |
| 5,000㎡以上10,000㎡未満 | 252円/㎡・月 | 170〜320円 | 約17,640円 |
| 10,000㎡以上20,000㎡未満 | 271円/㎡・月 | 200〜330円 | 約18,970円 |
| 20,000㎡以上 | 255円/㎡・月 | 190〜325円 | 約17,850円 |
| 20階以上(タワー) | 338円/㎡・月 | 240〜410円 | 約23,660円 |
新築マンションの修繕積立金は最初が安く後で上がる
マンション総合調査では、2015年以降に完成したマンションの81.2%が「段階増額積立方式」でした。最初の積立額を低くしておき、5年ごとなどに段階的に上げていく方式です。
ガイドラインは、段階増額の場合でも最初の額は計画平均の0.6倍以上、最後の額は1.1倍以内を目安に示しています。つまり新築時に月1万4,000円だった積立金が、後に2万5,000円を超えるところまで上がることは、ガイドラインの想定の中です。
さらに同じ調査では、計画に対して積立金が不足しているマンションが36.6%、20%を超えて不足しているマンションが11.7%ありました。不足すれば、値上げか一時金の徴収になります。



新築マンションの販売資料に載っている修繕積立金は「最初の額」です。長期修繕計画で10年後・20年後にいくらになる予定かを、契約前に必ず確かめてください。
駐車場代が別にかかることも多い
マンションでは、車を持つなら駐車場の使用料が別にかかることが多くあります。金額は地域と物件で大きく違うので、検討中の物件の重要事項説明書で確かめてください。
建売は、敷地内に駐車スペースがある物件がほとんどで、使用料はかかりません。車を持つ家庭にとっては、これだけで毎月の差が広がります。
30年の住居費を同じ前提で比べるとマンションが約1,100万円多い


ここまでの数字を使って、30年分の住居費を試算します。金利0.9%・30年返済・国の平均と目安で条件をそろえます。
試算の前提は国の調査の平均とガイドラインの目安
住宅ローンは金利0.9%・30年・元利均等返済で計算(金利は変わらない仮定)
マンションの管理費は月11,503円(令和5年度マンション総合調査の平均)
マンションの修繕積立金は335円/㎡・月×70㎡=月約23,450円(ガイドラインの平均)
マンションの専有部分の設備交換は154万円×2回=308万円(当社の仮定)
建売の修繕は154万円×3回=462万円(当社の仮定・外回りと設備を含む)
駐車場代・固定資産税・保険料・光熱費は含めない
154万円は、国土交通省の令和6年度住宅市場動向調査でリフォームをした世帯のリフォーム資金の平均です。マンションは外壁や屋根を修繕積立金で直すので、自分で払うのは住戸の中の設備だけと考え、回数を1回少なくしています。
同じ4,000万円で買った場合の差は月3万円
| 毎月の支出(4,000万円を全額借入) | 建売 | マンション |
|---|---|---|
| 住宅ローンの返済 | 126,827円 | 126,827円 |
| 管理費 | - | 11,503円 |
| 修繕積立金・修繕の積立 | 12,833円(462万円÷360か月) | 23,450円 |
| 専有部分の設備交換の積立 | (上に含む) | 8,556円(308万円÷360か月) |
| 合計 | 139,660円 | 170,336円 |
同じ値段の家でも、マンションは毎月約3万円、30年で約1,100万円多くかかる計算です。しかも同じ4,000万円なら、近畿では建売のほうが約30㎡広い家が買えます。
近畿の平均的な買い方で比べると差は約3,170万円
次に、フラット35の近畿圏の平均どおりに買った場合です。建売は価格3,826.5万円で手持金282.3万円、マンションは5,737.5万円で手持金1,270.1万円とします。
| 30年の合計(当社試算) | 建売 | マンション |
|---|---|---|
| 手持金(頭金など) | 282.3万円 | 1,270.1万円 |
| ローン返済30年分 | 3,756.3万円(月104,340円) | 4,840.4万円(月134,455円) |
| 管理費 | - | 414.1万円 |
| 修繕積立金・修繕費 | 462.0万円 | 844.2万円 |
| 専有部分の設備交換 | (上に含む) | 308.0万円 |
| 合計 | 約4,501万円 | 約7,677万円 |
差は約3,176万円です。ただしマンションは駅に近い物件が多く、通勤の時間や交通費、車を持たない暮らしなど、表に入らない価値もあります。「この差額を払ってでも欲しいものがあるか」で考えるのが、この表の使い方です。
同じ4,000万円なら毎月の差は約3万円
30年で約1,100万円の差になる
近畿の平均的な買い方では差は約3,176万円



マンションの管理費や積立金は、ローンを返し終わっても続くんですか。



続きます。住宅ローンは完済すれば終わりますが、管理費と修繕積立金は住んでいる限り払い続けます。年金生活に入ってからも月3万円以上の固定費が残ることを、老後の計画に入れておいてください。
ローンの返し方で負担感も変わる
住宅市場動向調査では、住宅ローンに「負担感がある」と答えた世帯は、分譲戸建住宅で64.4%、分譲集合住宅で49.7%でした。戸建てを買う世帯は頭金が少なく、借入の割合が高いことが理由の1つと考えられます。
建売を選ぶなら、浮いたお金を修繕の積立と繰上げ返済の両方に回せるように、最初から毎月の予算に修繕費を組み込んでおくことが大切です。返済額の目安は住宅ローンがきついのは月々10万から?3000万と5000万の返済額と年収の目安でまとめています。
固定資産税と地震保険は構造の違いで差が出る


税金と保険も、戸建てとマンションでは仕組みが違います。木造の戸建ては建物の評価が早く下がり、マンションは長く残るのが基本です。
新築の固定資産税の減額は戸建て3年・マンション5年
総務省によると、新築住宅の固定資産税は、床面積120㎡までの部分が一定期間2分の1に減額されます。期間は一般の住宅が3年度分、3階建て以上の耐火・準耐火建築物は5年度分です。多くのマンションは5年、木造の建売は3年になります。
建売の固定資産税がいつからいくら上がるかは一戸建ての固定資産税はいくら?新築3000万の建売は平均年14万円で4年目に上がるで試算しています。
建物の評価が下がる速さが違う
固定資産税の建物の評価額は、建て直すといくらかかるかに、年数に応じた「経年減点補正率」を掛けて出します。
| 構造 | 経年減点補正率の動き | 下限(0.20)に届くまで |
|---|---|---|
| 木造(建売) | 新築1年目から0.80 | 最も安い区分では15年 |
| 鉄筋コンクリート造の住宅(マンション) | 木造よりゆるやかに下がる | 60年 |
木造の建売は、建物の固定資産税が年々下がっていきます。マンションは建物の評価が長く残るため、建物部分の税金は下がりにくいのが特徴です。一方でマンションは敷地を全戸で分け合うので、土地部分の税金は戸建てより小さくなります。
地震保険は構造で保険料が大きく違う
地震保険は保険会社による違いがなく、損害保険料率算出機構の基準料率で保険料が決まります。保険金額1,000万円あたりの1年の基本料率は次のとおりです。
| 地域 | イ構造(耐火・準耐火) | ロ構造(木造など) |
|---|---|---|
| 大阪府・和歌山県 | 11,600円 | 19,500円 |
| 兵庫県・京都府・奈良県・滋賀県 | 7,300円 | 11,200円 |
マンションはイ構造です。木造の建売はロ構造が基本ですが、省令準耐火構造ならイ構造になり、耐震等級3なら50%の割引があります。建売を見るときは、この2つを売主に確かめると保険料が大きく変わります。
割引の詳しい仕組みは建売の耐震等級は1が多い?耐震等級3との違いと地震保険の割引と確かめ方を解説をご覧ください。
戸建てとマンションのメリットとデメリット


お金以外の違いも整理します。戸建ては広さと固定費、マンションは駅近と管理の手軽さが強みです。
戸建て(建売)のメリットは広さと固定費の安さ
| メリット | 中身 |
|---|---|
| 広い | 近畿のフラット35利用者で平均102.0㎡ |
| 1㎡が安い | マンションの約3分の1から半分 |
| 管理費がない | 修繕の時期と金額を自分で決められる |
| 駐車場が敷地内 | 使用料がかからない |
| 音を気にしにくい | 上下階の住戸がない |
| 土地が残る | 建て替えや売却の自由がある |
戸建て(建売)のデメリットは駅からの距離と修繕の自己管理
一方で、建売は駅から離れた物件が多くなります。当社のデータベースでは、最寄り駅までの徒歩分数の中央値は13分でした。
ほかにも、修繕を自分で計画しないといけない、階段がある、防犯を自分で考えるといった点があります。特に修繕は、誰も積み立てを強制してくれないので、気づくと貯まっていないということが起きます。
修繕の時期と金額の目安は建売のメンテナンス費用は30年でいくら?外壁の塗り替え時期と給湯器の交換と修繕積立の考え方で年表にしています。
当社データでは駅まで徒歩の中央値が13分
修繕の積み立てを誰も強制してくれない
階段があり防犯も自分で考える
マンションのメリットは駅に近い立地と管理の手軽さ
マンション総合調査で、マンションを買うときに考慮した項目の1位は「駅からの距離などの交通利便性」で71.6%でした。購入者の71.6%が考慮した駅に近い立地が、マンションの最大の強みです。
ほかに、ワンフロアで段差が少ない、オートロックなどの防犯設備がある、共用部分の掃除や修繕を管理会社に任せられる、といった点があります。老後に階段の上り下りを避けたい人には、大きな安心になります。
購入時に考慮した項目の1位は交通利便性で71.6%
ワンフロアで段差が少ない
共用部分の掃除と修繕を管理会社に任せられる
マンションのデメリットは上がっていく固定費と合意形成
マンションは、管理費と修繕積立金が上がっていくこと、駐車場代がかかること、上下左右の住戸との音の問題があります。
さらに建物の住民が高齢になると、修繕の合意が取りにくくなるという課題もあります。マンション総合調査では、世帯主が70歳以上の割合が25.9%で、前回から3.7ポイント増えていました。30年後に自分のマンションがどうなっているかは、管理組合の運営しだいです。
戸建てが向いている人とマンションが向いている人


ここまでの数字をもとに、向いている人を整理します。広さ・固定費・駅からの距離のどれを一番にするかで答えが変わります。
戸建て(建売)が向いているのは広さと固定費を重視する人
子どもがいて広さと部屋数がほしい
車を持っていて駐車場代を払いたくない
毎月の固定費をできるだけ下げたい
足音や生活音を気にせず暮らしたい
庭や家庭菜園、DIYを楽しみたい
修繕の時期と方法を自分で決めたい
住宅市場動向調査(全国)でも、分譲戸建住宅を買った世帯の65.2%が子育て世帯で、フラット35の近畿の建売の利用者も平均3.2人家族でした。広さと値段の両方を取りたいなら、建売は有力な選択肢です。
マンションが向いているのは駅近と管理の手軽さを重視する人
通勤や通学で駅からの距離を最優先にしたい
車を持たない
夫婦2人や単身など少人数で住む
老後に階段のない暮らしをしたい
建物の管理を自分でしたくない
頭金を多めに用意できる
フラット35の近畿の利用者でも、マンションは平均年収1,069.8万円、手持金1,270.1万円でした。収入と頭金に余裕があり、場所に価値を感じる世帯に向いている買い方と言えます。
迷ったら通勤時間と毎月の固定費を家族で書き出す
どちらとも決めきれない場合は、候補の戸建てとマンションを1件ずつ選び、通勤時間・毎月の支出・広さの3つを紙に書き出して比べてみてください。
| 書き出す項目 | 戸建ての候補 | マンションの候補 |
|---|---|---|
| 駅までの徒歩分数と通勤時間 | 例:徒歩13分・通勤50分 | 例:徒歩5分・通勤35分 |
| ローン+管理費+積立+駐車場 | 例:月14万円 | 例:月17万円 |
| 広さと部屋数 | 例:100㎡・4LDK | 例:70㎡・3LDK |
| 30年後の暮らし | 階段・修繕を自分で | 管理組合しだい |
数字にすると、「月3万円の差で通勤が毎日30分短くなるなら払う」といった判断がしやすくなります。
建売を選ぶなら契約前に確かめたいこと


建売を選ぶと決めたら、マンションにはない「自分で確かめるべきこと」があります。
修繕の計画は自分で作り保証の期限を書面で確かめる
マンションには長期修繕計画がありますが、戸建てにはありません。売主の保証期間、定期点検の時期、防蟻処理の保証の期限を確かめ、自分で30年の修繕の予定表を作ることが、マンションの修繕積立金の代わりになります。
防蟻処理は5年ほどで保証が切れることが多いので、新築のシロアリ対策は必要?建売の防蟻処理が5年で切れる理由と保証と再施工の時期もあわせてご覧ください。
省令準耐火と耐震等級で地震保険が半額近くまで変わる
地震保険の保険料は、省令準耐火構造かどうかと耐震等級で大きく変わります。販売図面に書かれていないことも多いので、売主に「省令準耐火か」「耐震等級はいくつか」を書面で確かめておくと安心です。
駅までの道は朝と夜の2回歩いて確かめる
建売は駅から離れることが多いので、実際に駅まで歩いて、坂・街灯・歩道の有無を確かめることが大切です。朝の通勤時間帯と夜の両方を歩いておくと、暮らしのイメージがはっきりします。
売主の保証と点検の時期を書面で確かめる
省令準耐火と耐震等級を確かめる
駅まで朝と夜に歩いてみる
建売なら仲介手数料0円で浮いたお金を修繕費に回せる
新築マンションは売主から直接買うことが多く、仲介手数料はかからないのが一般的です。一方、建売は不動産会社の仲介で買うことが多く、仲介手数料がかかるのが普通です。
当社は関西の新築建売を仲介手数料0円でお取り扱いしています。浮いた100万円前後の手数料を、修繕の積立の最初の資金に回すこともできます。戸建てとマンションで迷っている段階のご相談も歓迎です。
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
- すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
- 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
- しつこい営業のお電話はしません


ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。
お電話の受付は10:00〜19:00(水曜・日曜は定休)。時間外のご相談はLINEかメールをご利用ください。翌営業日にお返事します。
戸建てとマンションどっちに関するよくある質問


- 戸建てとマンションはどっちが安いですか。
-
近畿圏のフラット35利用者の平均では、建売住宅が3,826.5万円、新築マンションが5,737.5万円で、建売が約1,911万円安くなっていました。広さも建売が102.0㎡、マンションが69.8㎡で、建売が約32㎡広い結果です。
- 近畿の新築マンションの平均価格はいくらですか。
-
不動産経済研究所によると、2025年の近畿圏の平均は5,328万円、㎡単価は95.3万円でした。ファミリー物件に限ると平均6,579万円です。
- マンションの管理費と修繕積立金はいくらかかりますか。
-
令和5年度マンション総合調査の平均は、管理費が月11,503円、修繕積立金が月13,054円です。ただし修繕積立金はガイドラインの目安では70㎡で月約2.3万円になり、新築は後から上がるのが一般的です。
- 30年で比べるとどれくらい差がつきますか。
-
当社の試算では、同じ4,000万円の家なら、管理費と修繕積立金などの差でマンションが30年で約1,100万円多くなりました。近畿の平均的な価格で比べると、差は約3,176万円です。
- 戸建ての修繕費はどれくらい積み立てればいいですか。
-
当社の試算では、30年で約462万円、毎月約1万3,000円が目安です。外壁や屋根の塗り替え、給湯器やキッチンの交換などが含まれます。
- 固定資産税はどちらが高いですか。
-
物件しだいですが、マンションは建物の評価が下がりにくく、新築の減額が5年続きます。木造の戸建ては減額が3年で、建物の評価は早く下がります。土地部分は戸建てのほうが大きくなります。
- 老後に住むならどちらがいいですか。
-
階段のない暮らしと駅への近さを重視するならマンションが向いています。一方で戸建ては管理費がなく、修繕の時期を自分で決められます。年金生活での固定費を下げたいなら戸建てが有利です。
- 子育て世帯はどちらを選ぶことが多いですか。
-
令和6年度住宅市場動向調査では、分譲戸建住宅を買った世帯の65.2%、分譲集合住宅の45.7%が子育て世帯でした。広さを求める子育て世帯は戸建てを選ぶ傾向があります。
戸建てとマンションは1㎡の値段と30年の固定費を数字で比べて選ぶ


最後にまとめます。1㎡の値段と30年の固定費を並べ、家族の優先順位で決めるというのが答えです。
- 総額ではなく1㎡あたりの値段で比べる
- ローン以外の毎月の支出(管理費・修繕積立金・駐車場・修繕の積立)を書き出す
- マンションは長期修繕計画で将来の積立金を確かめる
- 戸建ては自分で30年の修繕の予定表を作る
- 駅までの距離と通勤時間を、差額を払う価値があるか考える
- 老後の暮らし方を家族で話し合う
近畿では、建売はマンションより約1,911万円安く約32㎡広く、同じ4,000万円でも30年で約1,100万円の固定費の差がつく試算でした。広さと固定費の安さを取るなら建売、駅近と管理の手軽さを取るならマンションです。
関西の新築建売は仲介手数料0円でお取り扱いしています。マンションと迷っている段階でも、建売の候補探しや毎月の支出の比べ方を、お気軽にご相談ください。
建売と中古戸建てで迷っている方は建売と中古どっちがいい?近畿の実数で比べた1265万円差と控除と手数料、新築の売れ残りの見分け方は新築が売れないのはなぜ?一戸建てとマンションの売れ残りの読み方もあわせてご覧ください。
- 不動産経済研究所|近畿圏 新築分譲マンション市場動向 2025年のまとめ(2026年1月26日)
- 住宅金融支援機構|2024年度 フラット35利用者調査
- 国土交通省|令和6年度 住宅市場動向調査報告書
- 国土交通省|令和5年度マンション総合調査結果からみたマンションの居住と管理の現状
- 国土交通省|令和5年度マンション総合調査結果〔概要編〕
- 国土交通省|令和5年度マンション総合調査結果(報道発表資料)
- 国土交通省|マンションの修繕積立金に関するガイドライン(令和6年6月改定)
- 総務省|地方税制度(固定資産税)
- 総務省|固定資産評価のしくみについて(家屋評価)
- 総務省|固定資産評価基準の改正に関する資料(非木造家屋の経年減点補正率の経過年数)
- 損害保険料率算出機構|地震保険基準料率表
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
- すでに内覧した物件でも、申込手続きに入っていなければご案内できます
- 0円にするために、住宅ローンや火災保険の指定はしません
- しつこい営業のお電話はしません


ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。
お電話の受付は10:00〜19:00(水曜・日曜は定休)。時間外のご相談はLINEかメールをご利用ください。翌営業日にお返事します。













