住宅ローンの平均借入額はいくら?中央値・年収倍率と無理のない借り方

住宅ローンの平均借入額はいくら?。中央値・年収倍率と無理のない借り方

建売を買う予定です。みんな住宅ローンをいくらくらい借りているのか、平均を知りたいです。

自分の借入額が多すぎないか、ほかの人と比べたくなりますよね。

先に結論を言います。

近畿圏でフラット35を使って建売を買った人の平均の借入額は3,290万円です。

購入価格3,826万円の86.0%を借りていて、頭金にあたる手持金は282万円でした。

ただ、平均の額をそのまま目標にすると、

年収500万円で平均の3,290万円を借りると、年2.0%なら年収の26%を返済に回すことになり、教育費が増える時期に家計が回らなくなることがあります。

避け方は、借入額ではなく、年収に対する倍率で平均と比べることです。

この記事では、住宅金融支援機構と国土交通省の調査から、建売の平均借入額をまとめます。

この記事で分かること

建売を買った人の平均借入額(全国・近畿圏・首都圏)

平均と中央値のどちらを見ればよいか

子育て世帯と若者夫婦世帯の借入額の違い

ここ数年の借入額の推移

年収に対する倍率で自分の借入額を比べる方法

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なぜ0円にできるのか

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ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。

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ラクチン不動産では、住宅ローンの相談(審査や無理のない計画)や物件探し・検討中の物件に関するセカンドオピニオンをLINEで対応しています。買主の味方に立って一緒にマイホーム実現をサポートします。
新築の建売は、仲介手数料0円で対応しています。

お電話の受付は10:00〜19:00(水曜・日曜は定休)。時間外のご相談はLINEかメールをご利用ください。翌営業日にお返事します。

目次

住宅ローンの平均借入額は建売で3,300万円前後

建売住宅を買った人の住宅ローンの平均借入額

建売の借入額は、国の2つの調査で分かります。

1つは住宅金融支援機構の「2024年度フラット35利用者調査」で、フラット35で建売を買った人の数字です。

もう1つは国土交通省の「令和6年度 住宅市場動向調査」で、分譲戸建住宅を買った世帯の数字です。

調査対象平均借入額
フラット35利用者調査建売住宅(近畿圏)3,290.8万円
フラット35利用者調査建売住宅(全国)3,260.4万円
住宅市場動向調査分譲戸建住宅(三大都市圏)3,335万円
建売を買った人の平均借入額(住宅金融支援機構 2024年度フラット35利用者調査・国土交通省 令和6年度 住宅市場動向調査)

どちらの調査でも、建売の平均の借入額は3,300万円前後です。

2つの調査は対象が違うので借入額の数字が少しずれる

フラット35利用者調査は、フラット35を使った人だけを数えています。

住宅市場動向調査は、三大都市圏で分譲戸建を買った世帯を調べたもので、ほかの住宅ローンの人も入ります。

調べ方が違うので、数字のずれは誤差ではなく対象の違いと考えてください。

フラット35の数字と銀行の数字は、どちらを見ればいいですか。

ラクチン君

地域ごとの数字があるのはフラット35利用者調査です。関西の建売で比べるなら、近畿圏の3,290万円を目安にするのが分かりやすいです。

近畿圏の建売は購入価格の86.0%を借りている

地域ごとの建売住宅の平均借入額と手持金

フラット35利用者調査には、地域ごとの数字があります。

建売住宅(2024年度)購入価格手持金融資金世帯年収
近畿圏3,826.5万円282.3万円(7.4%)3,290.8万円(86.0%)622.1万円
首都圏4,363.1万円411.0万円(9.4%)3,638.3万円(83.4%)673.5万円
全国3,826.1万円322.8万円(8.4%)3,260.4万円(85.2%)626.3万円
地域ごとの建売の購入価格と資金の内訳(住宅金融支援機構 2024年度フラット35利用者調査。カッコ内は購入価格に対する割合)

近畿圏の購入価格は全国とほぼ同じですが、手持金は全国より約40万円少なく、借入の割合は86.0%で全国より高い結果です。

首都圏は購入価格が約540万円高く、借入額も約350万円多くなっています。

近畿圏で建売を買って借入をした人の平均年齢は41.3歳

同じ調査で、近畿圏で建売を買った人の平均年齢は41.3歳、家族の数は平均3.2人でした。

住宅面積は平均102.0㎡です。

頭金をどのくらい入れるかの考え方は住宅ローンの頭金はいくら必要?近畿の建売は平均282万円と9割の壁で詳しく解説しています。

借入額は平均より中央値のほうが高く出ている

分譲一戸建ての借入額の平均と中央値

平均は、借入の多い人や少ない人に引っ張られる数字です。

住宅市場動向調査には、真ん中の人の値である中央値も載っています。

分譲一戸建て(令和6年度)平均中央値
住宅購入資金の総額4,591万円4,100万円
借入金3,335万円3,540万円
自己資金1,256万円430万円
分譲一戸建ての購入資金の平均と中央値(国土交通省 令和6年度 住宅市場動向調査)

購入資金の総額は平均のほうが高い一方で、借入金は中央値の3,540万円のほうが平均より約200万円高い結果です。

自己資金は平均1,256万円に対して中央値430万円で、大きな自己資金を入れる一部の世帯が平均を押し上げていると考えられます。

その分、借入の少ない世帯が借入の平均を下げているとみられます。

ふつうの家庭と借入額を比べるなら中央値を見る

自分と比べるなら、真ん中の人を表す中央値の3,540万円のほうが実感に近い数字です。

分譲一戸建てを買った世帯の半分は、3,540万円以上を借りていることになります。

同じ調査で、三大都市圏の分譲住宅(一戸建てと集合住宅の合計)の借入金の中央値を地域別に見ると、近畿圏は3,750万円でした。

子育て世帯は全体より約390万円多く借りている

子育て世帯と若者夫婦世帯の借入額

住宅市場動向調査は、世帯の種類ごとの数字も出しています。

分譲一戸建て(令和6年度)借入金の平均借入金の中央値自己資金比率
全体3,335万円3,540万円27.3%
子育て世帯3,727万円3,980万円19.0%
若者夫婦世帯3,081万円3,495万円24.6%
世帯の種類ごとの借入額(国土交通省 令和6年度 住宅市場動向調査)

子育て世帯の借入金の平均は3,727万円で、全体より約390万円多い結果です。

自己資金比率も19.0%と低く、借入に頼って家を買う世帯が多いと読めます。

子育て世帯の借入額が多いのは自己資金を少なくしているから

子育て世帯の住宅購入資金の総額は平均4,603万円で、全体の4,591万円とほぼ同じです。

総額は変わらないのに借入が多いのは、自己資金を少なくして借りているためです。

手元にお金を残しておく考え方は、教育費の時期を考えると合理的な面もあります。

ラクチン君

子育て世帯の平均は「その世帯がいくら借りたか」の数字で、無理のない額を示すものではありません。返済の目安は年収との割合で別に考えてください。

建売の平均借入額はこの4年で480万円増えた

建売の平均借入額の推移

住宅市場動向調査の分譲一戸建ての借入金の平均を、年度ごとに並べます。

年度分譲一戸建ての借入金の平均
令和2年度2,855万円
令和3年度3,364万円
令和4年度3,054万円
令和5年度2,985万円
令和6年度3,335万円
分譲一戸建ての借入金の平均の推移(国土交通省 住宅市場動向調査の経年変化比較表)

年度によって上下はありますが、令和2年度から令和6年度で480万円増えています。

フラット35の建売の借入額も1年で168万円増えた

フラット35利用者調査でも、建売住宅の融資金は2023年度の3,092万円から2024年度は3,260万円になりました。

近畿圏に限ると、3,206.0万円から3,290.8万円へ約85万円の増加です。

購入価格は近畿圏で3,720.8万円から3,826.5万円に上がっていて、価格が約106万円上がった分、借入も約85万円増えた形です。

手持金は292.8万円から282.3万円に減っていて、頭金を増やさずに借入で吸収していることが分かります。

平均の数字は年ごとに動くので、比べるときは何年度の調査かを必ず確かめてください。

平均の借入額の数字を見るときの3つの注意

何年度の調査かを確かめる(借入額は年度で数百万円動く)

フラット35の利用者か、すべての住宅ローンかを確かめる

平均か中央値かを確かめる(分譲一戸建ては中央値のほうが約200万円高い)

ネットの記事で見かける「平均3,000万円」のような数字も、調査の年度と対象を確かめてから使うと間違えにくくなります。

自分の借入額は年収に対する倍率で平均と比べる

年収に対する借入額の倍率

平均の借入額は、平均の年収の人の数字です。

近畿圏で建売を買った人の世帯年収は平均622.1万円でした。

借入額を年収で割ると、近畿圏の建売の平均は年収の約5.3倍になります。

世帯年収近畿の平均の倍率で借りた額
400万円約2,116万円
500万円約2,645万円
600万円約3,174万円
700万円約3,703万円
800万円約4,232万円
年収ごとに近畿圏の建売の平均の倍率(借入÷年収=約5.29倍)で借りた場合の額(当社計算)

年収500万円の家庭なら、平均の水準は約2,645万円です。

同じ3,290万円を借りると、年収の6.6倍になり、平均より重い借り方になります。

借入額ではなく購入価格を年収で割った年収倍率は近畿圏で6.8倍

フラット35利用者調査は、所要資金を年収で割った年収倍率も出しています。

近畿圏の建売は6.8倍で、全国の6.7倍とほぼ同じでした。首都圏は7.1倍です。

家の価格の目安を年収から考えたいときは、この倍率が使えます。

共働きなら、2人の収入を合わせて計算する方法もあります。収入合算とは?パートの妻の年収で借入可能額がいくら増えるかと合算できる人の条件と控除と団信の注意を建売で解説で解説しています。

関西の建売の価格から借入額の目安を出す

関西で売られている建売の価格も見ておきます。

当社の物件データ1,347件で、価格の中央値は3,390万円でした。

府県価格の中央値86.0%を借りた場合
大阪府3,585万円約3,083万円
奈良県3,480万円約2,993万円
京都府3,380万円約2,907万円
滋賀県3,230万円約2,778万円
兵庫県3,180万円約2,735万円
和歌山県2,280万円約1,961万円
関西の建売の価格の中央値と、近畿圏の平均の借入割合86.0%を当てた借入額(当社の物件データ1,347件・2026年10月・当社計算)

近畿圏の平均と同じ86.0%を借りると、大阪府の中央値の物件で約3,083万円になります。

価格帯では、3,000万〜3,500万円が26.7%で最も多く、4,000万円以上は20.1%でした。

このデータは飯田グループの物件が95.0%を占めていて、関西の建売全体の価格とは限りません。

関西の建売の価格帯(当社の物件データ1,347件)

2,500万円未満:10.2%

2,500万〜3,000万円:21.3%

3,000万〜3,500万円:26.7%

3,500万〜4,000万円:21.8%

4,000万円以上:20.1%

自分の借入額を平均と比べる3つの手順

予定の借入額を世帯年収で割って倍率を出す

近畿圏の建売の平均の約5.3倍と比べる

倍率が高いときは、月の返済額と返済比率で家計に合うかを確かめる

平均の3,290万円を35年で借りると毎月の返済は約9.3万〜10.9万円

平均の借入額で借りた場合の毎月の返済額

平均の額を借りると、毎月の返済はいくらになるのでしょうか。

借入額(35年・元利均等)年1.0%年2.0%
2,500万円70,571円82,816円
3,000万円84,686円99,379円
3,290万円(近畿の平均)92,895円109,012円
3,500万円98,800円115,942円
4,000万円112,914円132,505円
借入額ごとの毎月の返済額(当社試算。金利は当社が置いた値で、どこかの銀行の金利ではない)

近畿の平均の3,290万円なら、年1.0%で月約9.3万円、年2.0%で月約10.9万円です。

金利が1%違うだけで、月の返済は約1.6万円、35年の総返済は約677万円変わります。

平均の借入額で買った近畿圏の人の予定返済額は月11.92万円

フラット35利用者調査では、近畿圏で建売を買った人の1か月の予定返済額は平均11.92万円でした。

世帯の月収に対する割合である総返済負担率は25.1%です。

平均の借入額は住宅ローン控除の借入限度額の内側に収まる

借入額は、住宅ローン控除の額にもかかわります。

控除は年末の借入残高の0.7%で、残高には住宅の区分ごとに上限があります。

新築の区分(2026年入居・一般の世帯)借入限度額1年目の控除の上限
長期優良住宅4,500万円31.5万円
ZEH水準省エネ住宅3,500万円24.5万円
省エネ基準適合住宅2,000万円14万円
住宅ローン控除の借入限度額と控除の上限(国税庁 No.1211-1・令和8年4月1日現在法令等。借入限度額は控除の上限÷0.7%)

近畿の平均の3,290万円は、ZEH水準の建売なら借入限度額3,500万円の内側です。

一方で省エネ基準適合住宅なら、2,000万円を超える分は控除の計算に入りません。

同じ額を借りても、家の性能で戻る税金が変わることを覚えておいてください。

返済比率の考え方は住宅ローンの返済比率は何%が目安?計算方法と審査の基準40%と実際に建売を買った人の平均17.6%を年収別に比較で、月々の負担感は住宅ローンがきついのは月々10万から?3000万と5000万の返済額と年収の目安で詳しく見ています。

借入額と金利ごとの返済額は住宅ローン返済額早見表の35年と40年と50年|金利別と借入額別の月々でも一覧にしています。

住宅ローンの平均借入額に関するよくある質問

住宅ローンの平均借入額のよくある質問
建売の住宅ローンの平均借入額はいくらですか。

フラット35で建売を買った人は全国で3,260.4万円、近畿圏で3,290.8万円でした(2024年度)。国土交通省の調査の分譲戸建は3,335万円です。

頭金は平均でいくら入れていますか。

近畿圏でフラット35を使って建売を買った人の手持金は平均282.3万円で、購入価格の7.4%でした。詳しくは住宅ローンの頭金はいくら必要?近畿の建売は平均282万円と9割の壁で解説しています。

返済期間は平均で何年ですか。

住宅市場動向調査では、分譲戸建住宅の住宅ローンの返済期間は平均30.9年でした。

年間の返済額は平均でいくらですか。

同じ調査で、分譲戸建住宅を買った世帯の年間返済額は平均132.1万円、近畿圏の分譲住宅は123.0万円でした。

関西の建売の価格はどのくらいですか。

当社の物件データ1,347件では、価格の中央値は3,390万円でした。府県別では大阪府3,585万円、兵庫県3,180万円です(飯田グループの物件が95.0%を占めるデータです)。

平均より多く借りても大丈夫ですか。

借入額だけでは判断できません。年収に対する倍率と、毎月の返済が家計に占める割合で確かめてください。

平均の借入額は目安にとどめて自分の家計から逆算する

住宅ローンの平均借入額のまとめ

最後にまとめます。建売の平均借入額は3,300万円前後で、近畿圏は年収の約5.3倍です。

住宅ローンの平均借入額のまとめ
  • 近畿圏でフラット35を使って建売を買った人の平均借入額は3,290.8万円(2024年度)
  • 購入価格3,826.5万円の86.0%を借り、手持金は282.3万円
  • 分譲一戸建ての借入金の中央値は3,540万円で平均より高い
  • 子育て世帯は平均3,727万円で、全体より約390万円多い
  • 分譲一戸建ての借入金の平均は4年で480万円増えた

関西の建売の価格も見ておきます。当社の物件データ1,347件で価格の中央値は3,390万円、府県別では大阪府3,585万円・奈良県3,480万円・京都府3,380万円・滋賀県3,230万円・兵庫県3,180万円でした。

このデータは飯田グループの物件が95.0%を占めていて、関西の建売全体の平均とは限りません。

借入額は、年収と月々の返済から逆算して決めると無理がありません。

購入には物件の価格のほかに諸費用もかかります。建売の諸費用はいくら?内訳と現金で用意するお金で内訳をまとめています。

当社は新築の建売を仲介手数料0円でご案内しています。浮いた分を頭金に回せば、借入額を減らすこともできます。ご希望があれば、年収に合わせた借入額の試算や金融機関の選び方もご相談ください。

金融機関ごとの違いは住宅ローンはどこがいい?関西の建売で12行を比べた手数料と団信で、年収の目安は住宅ローンの年収目安|年収別にいくら借りれる?無理なく返せる額との差で解説しています。

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この記事の監修者

株式会社GEEZ 宅地建物取引士(大阪府 第118737号)として、大阪・兵庫・京都を中心に、不動産売買の実務に携わっています。
不動産売却・相続不動産・空き家・買取と仲介の比較**を主な専門分野とし、物件の査定から売却方法の提案、契約まで対応しています。
ラクチン不動産の記事についても、実際の不動産取引経験と宅地建物取引士としての知識をもとに執筆・監修しています。

**所属:株式会社GEEZ**
宅地建物取引業免許:大阪府知事(2)第62068号

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