
週末のたびに内見して、平日はポータルを見続けて、もう家探しに疲れました。このまま続けるべきか、いったん休むべきか分かりません。
仕事と子育ての合間に家を探し続けるのは、本当に疲れますよね。
先に結論を言います。家探しの疲れは「物件・条件・お金・やりとり」の4つの原因に分けることで、原因ごとに減らせます。
関西の建売だけでも、当社が見ている物件は25日間で212件が新しく出て、166件が掲載を終えました。全部を毎日追うのは、誰がやっても疲れる量です。
疲れたまま決めると、予算を超えたり、広さをあきらめたりした妥協が残りやすくなります。分譲戸建てを買った世帯の42.2%が「価格(予定より高くなった)」を妥協したと答えています。
防ぐには、見る日を決め、条件を3つの箱に分け、事前審査で予算の上限を先に決めることです。この記事では、国土交通省の住宅市場動向調査、994の金融機関の調査、宅建業法施行規則、関西の建売の当社集計で、家探しの疲れの減らし方を確かめます。
この記事で分かること
家探しに疲れる4つの原因
関西の建売の入れ替わりの速さ(当社集計)
疲れて休んでいる間に起きる値下げ(当社集計)
家を買った人が妥協したものと条件の決め方
事前審査で予算を先に決める理由
不動産会社に断ってよい法律の根拠
家探しに疲れたと感じる4つの原因


家探しの疲れは、ひとつの原因でできているわけではありません。原因を分けると、どこから手を付ければいいかが見えてきます。
家探しに疲れる原因の1つ目は物件が多すぎて追いきれないこと
ポータルを開くたびに新着が出て、見逃したくない気持ちから毎日見てしまう。これが1つ目の原因です。関西の建売の入れ替わりの数は、次の章で数字で確かめます。
家探しの2つ目の原因は条件の優先順位が決まらないこと
駅からの距離、広さ、学区、価格。どれも大事に見えるほど、どの物件も「何か足りない」と感じて決められなくなります。
家探しの3つ目の原因はお金と住宅ローンの審査の不安
気に入った物件が見つかっても、「この金額で借りられるのか」が分からないままだと、内見のたびに不安が残ります。
家探しの4つ目の原因は不動産会社とのやりとりに気をつかうこと
内見のあとの連絡や、断りにくさに疲れる方もいます。断ること自体は買主の自由で、法律の根拠もあります。この点は後半で説明します。
家探しのストレスはマイホームを買う人の多くが通る道
マイホームの家探しは、何千万円の買い物を、仕事や家事の合間の限られた時間で決める作業です。週末を内見にあて続けると、休む時間がなくなります。
家探しのストレスを感じるのは、真剣に選んでいる証拠でもあります。大切なのは、疲れを我慢して続けることではなく、疲れの原因を1つずつ外していくことです。
家探しに疲れたときのサイン
ポータルを見ても、どの物件も同じに見える
内見の予定を入れるのがおっくうになった
夫婦で家の話をすると言い合いになる
「もうどこでもいい」と思い始めた



「もうどこでもいい」と感じたときこそ、決める前にひと呼吸おいてください。疲れた状態で決めた条件は、住んでから気になりやすいからです。
| 原因 | 起きていること | 減らし方 |
|---|---|---|
| 物件 | 毎日新着を追って見逃しが怖い | 見る日を決める |
| 条件 | 優先順位が決まらず比べ続ける | 3つの箱に分ける |
| お金 | 借りられる額が分からない | 事前審査を先に受ける |
| やりとり | 断りにくい・連絡が負担 | はっきり断る・担当を変える |
家探しに疲れるのは当然|関西の建売は25日間で212件が入れ替わる


「自分の探し方が悪いのでは」と思う必要はありません。物件の動きを数字で見ると、疲れるのは自然なことだと分かります。
掲載中1,336件に25日間で新着212件
当社が関西6府県で見ている建売の物件データでは、10月22日時点で1,336件が掲載中でした。
観測を始めた9月28日から10月22日までの25日間で、新着は212件、掲載が終わった物件は166件ありました。1週間にならすと、新着は約59件です。
| 項目 | 件数 |
|---|---|
| 掲載中(10月22日) | 1,336件 |
| 新着(9月29日〜10月20日) | 212件 |
| 掲載終了(25日間) | 166件 |
| 府県別の掲載中 | 兵庫402・大阪367・奈良277・滋賀165・京都101・和歌山24 |
データについての但し書き
当社の物件データは約95%が飯田グループの物件で、関西の建売全体の件数ではありません。
掲載終了は成約とは限らず、売主の都合で掲載をやめた物件も含みます。
新着は毎日同じ数ではなく、まとめて出る日があります。
家探しの新着はまとめて出るので週1回の見直しで足りる
新着の日を見ると、10月2日に53件、10月15日に40件と、まとめて出る日がありました。毎日見ても、何もない日のほうが多いということです。
当社の考えでは、ポータルを見る日を週1回か2回に決めるだけで、疲れはかなり減ります。気になる条件の物件が出たときは、不動産会社に知らせてもらう方法もあります。



毎日見ていないと先を越される気がしますよね。ただ、物件を選ぶのに必要なのは見た回数より、比べる基準がはっきりしていることです。
家探しに疲れたら休んでもいい|休む間に起きる値下げ


疲れたら、いったん休むのも立派な選択です。休んでいる間に物件がどう動くかを知っておくと、休むことへの不安が小さくなります。
家探しを休んだ25日間で掲載中の27.5%が値下げした
当社の物件データでは、観測した25日間で掲載中1,336件のうち368件(27.5%)が値下げしていました。値下げは合計401回で、1回の下げ幅は100万円が204回で最も多い結果でした。
完成から3〜5か月の物件は68.4%が値下げ済み
完成からの月数で分けると、値下げした物件の割合は大きく違いました。
| 物件の状態 | 件数 | 値下げした件数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 建築中・未着工 | 437件 | 53件 | 12.1% |
| 完成0〜2か月 | 588件 | 145件 | 24.7% |
| 完成3〜5か月 | 187件 | 128件 | 68.4% |
| 完成6〜11か月 | 98件 | 41件 | 41.8% |
| 完成12か月以上 | 26件 | 1件 | 3.8% |
完成から3〜5か月の物件は187件中128件(68.4%)が値下げしていました。休んでいる間に、気になっていた物件の価格が下がることもあるということです。
10月15日時点で同じ方法で数えた家を買うタイミングはいつ?では、完成3〜5か月の値下げは48.8%でした。観測期間が7日延びて、値下げした物件が増えています。
家探しを休むなら再開する日を先に決めておく
一方で、25日間で166件が掲載を終えています。気に入った物件は、休んでいる間に売れることもあります。
休むときは、「2週間休む」「来月の第1週に再開する」と期間を決めておくと、再開のきっかけを失わずにすみます。値引きの交渉の実際は建売の値引きは100万円通る?で解説しています。
条件の優先順位の決め方|家を買った人が妥協したのは価格と広さ


条件が決まらないと、どの物件を見ても迷い続けます。実際に家を買った人が何を妥協したかを見ると、優先順位を決める手がかりになります。
分譲戸建てを買った世帯の42.2%が価格を妥協した
国土交通省の令和6年度住宅市場動向調査では、分譲戸建住宅を買った世帯が妥協したもので、「価格(予定より高くなった)」が42.2%、「住宅の広さ」が27.0%でした。
近畿圏の分譲住宅(戸建てとマンションの合計)では、価格が45.2%、広さが34.2%で、どちらも全国(42.0%・26.5%)より高い結果です。
| 妥協したもの | 分譲戸建(全国) | 分譲住宅(近畿圏) |
|---|---|---|
| 価格(予定より高くなった) | 42.2% | 45.2% |
| 住宅の広さ | 27.0% | 34.2% |
家探しで選んだ理由の上位は新築と一戸建て
同じ調査で、分譲戸建てを選んだ理由は「新築住宅だから」56.5%、「一戸建てだから」47.2%でした。新築の一戸建てであることを軸に選び、価格や広さで折り合いをつけたという回答の並びです。
条件を「絶対・できれば・なくてよい」の3つの箱に分ける
当社がおすすめしているのは、条件を3つの箱に分けることです。
| 箱 | 入れるもの | 例 |
|---|---|---|
| 絶対 | 外れたら買わない条件(2〜3個) | 予算の上限・通勤時間・学区 |
| できれば | あればうれしいが他で補える | 駐車2台・南向き・広いLDK |
| なくてよい | 後から足せる・慣れで済む | 設備のグレード・外構 |
「絶対」の箱を2〜3個に絞ると、内見する物件が自然に減ります。夫婦で別々に書いてから見比べると、意見の違いも早く見つかります。



「絶対」に入れた条件が多いと、当てはまる物件が出てこなくなります。そのときは「できれば」に1つずつ移して、出てくる物件の数を見ながら調整します。
比べる住宅の種類を絞る|分譲戸建てを買った人の51.6%は注文住宅とも比べた


建売、注文住宅、マンション、中古。比べる種類が多いほど、見る物件も情報も増えて疲れます。
分譲戸建てを買った世帯の半分は注文住宅とも比べている
住宅市場動向調査では、分譲戸建住宅を買った世帯の51.6%が注文住宅と、25.2%が分譲マンションと比べてから決めていました。
比べること自体は悪くありません。ただ、比べる期間を決めずに全部を見続けると、疲れのもとになります。
家探しで比べるなら期限と基準を先に決める
建売と注文住宅は、価格の決まり方も入居までの期間も違います。「入居したい時期」と「総額の上限」を先に決めると、どちらが合うかが早く見えます。
建売と注文住宅の違いは建売と注文住宅の割合は?と建売にすればよかったと言われる理由で比べています。完成前の物件も候補にするなら建売は完成前に買うべき?も参考になります。
お金の不安を先に片づける|事前審査で予算の上限を決める


「借りられるか分からない」という不安は、事前審査を先に受けることで小さくできます。
994機関の98.4%が完済時の年齢を審査で見ている
国土交通省の令和7年度民間住宅ローンの実態に関する調査(994機関)では、審査で見る項目は次のとおりでした。
| 審査の項目 | 見ている機関の割合 |
|---|---|
| 完済時年齢 | 98.4% |
| 年収 | 94.2% |
| 勤続年数 | 93.9% |
| 返済負担率 | 90.9% |
勤続年数の考え方は住宅ローンの勤続年数は何年必要?、事前審査で出す書類は住宅ローンの必要書類一覧でまとめています。
家探しの前に事前審査を受けるときの注意
事前審査の結果は、本審査で変わることがあります。
審査に通った額をそのまま予算の上限にしないでください。
他の借入れ(車のローンなど)も申告します。
予算は「通る額」ではなく「返せる額」で決める
同じ調査で、返済負担率の基準は「40%以内」とする機関が最も多い結果でした。一方、分譲戸建てを買った世帯の返済負担率は平均17.6%です(住宅市場動向調査)。
近畿圏で分譲住宅を買った世帯は、70.6%が返済に負担を感じていると答えています。銀行が貸してくれる額と、無理なく返せる額は別物です。返済比率の目安は住宅ローンの返済比率は何%が目安?で計算できます。
家探しの前に事前審査を受けると内見する物件が絞れる
事前審査で借りられる額が分かり、返せる額で上限を決めておけば、予算を超える物件の内見がゼロになります。見る物件の数が減るぶん、家探しの疲れも減ります。
探し方を変えて負担を減らす|ネットだけで探さない


同じ探し方を続けて疲れているなら、探し方そのものを変えるのも手です。
分譲戸建てを買った世帯の61.8%はネット・46.0%は不動産会社で探した
住宅市場動向調査では、分譲戸建住宅を買った世帯の探し方はインターネット61.8%、不動産業者46.0%でした(複数回答)。近畿圏の分譲住宅では、インターネットが53.4%、不動産業者が36.3%です。
複数回答なので、ネットと不動産会社の両方を使って探した世帯も含まれます。
完成前の建売はポータルに出る前の期間がある
宅建業法33条で、工事が終わる前の建物は、建築確認などを受けた後でなければ広告できません。売主が広告を承諾していない物件も、ポータルには載りません。仕組みは建売はどこで探す?で解説しています。
家探しの条件を伝えて探してもらうと見る物件が減る
3つの箱に分けた条件と予算の上限を不動産会社に伝えておけば、条件に合う物件だけを知らせてもらうことができます。
当社は新築の建売を仲介手数料0円でご案内しています。ご希望があれば、条件に合う物件を絞ってお知らせすることもできます。
不動産会社とのやりとりに疲れたら|断ってよい法律の根拠


「断ったら悪い」「しつこく連絡が来たらどうしよう」という気づかいも、家探しの疲れの原因です。
契約しない意思を伝えた後の勧誘は宅建業法施行規則で禁止
宅建業法47条の2第3項と施行規則16条の11は、不動産会社がしてはいけない行為を定めています。
| 禁止されている行為 | 施行規則16条の11 |
|---|---|
| 契約しない意思(勧誘を受けたくない意思を含む)を示した後も勧誘を続ける | 1号ニ |
| 迷惑を覚えさせるような時間に電話や訪問をする | 1号ホ |
| 深夜や長時間の勧誘で私生活の平穏を害し困らせる | 1号ヘ |
| 正当な理由なく、判断に必要な時間を与えない | 1号ロ |
| 申込みを撤回したときに預り金を返さない | 2号 |
つまり、「この物件は見送ります」「今は勧誘を控えてください」の2つの言い方で、はっきり伝えてよいということです。
申込みを撤回したら預り金は返してもらえる
購入の申込みをしたあとに撤回する場合、受け取った預り金の返還を拒むことは禁止されています。契約後の解除は手付やローン特約の話になるので、建売の契約はキャンセルできる?で確かめてください。
家探しの担当者が合わなければ変えてもいい
話が通じない、急かされると感じるなら、担当者や会社を変えるのも選択肢です。不動産屋の選び方で、担当者を見極める質問と変え方をまとめています。



断るのは悪いことではありません。条件に合わない物件をはっきり断ってもらえるほうが、私たちも次の提案がしやすくなります。
家探しに疲れたときによくある質問


- 家探しに疲れたら、休んでもいいですか。
-
休んでかまいません。当社集計では25日間で掲載中の27.5%が値下げしていました。ただし掲載を終える物件もあるので、休む期間を決めておくと安心です。
- ポータルは毎日見たほうがいいですか。
-
新着はまとめて出る日があり、何もない日のほうが多いです。見る日を週1回か2回に決め、条件に合う物件は不動産会社に知らせてもらう方法もあります。
- 何から決めればいいですか。
-
条件を「絶対・できれば・なくてよい」に分け、事前審査で予算の上限を決めることから始めます。
- みんな何を妥協していますか。
-
分譲戸建てを買った世帯では「価格(予定より高くなった)」が42.2%、「住宅の広さ」が27.0%でした(令和6年度住宅市場動向調査)。
- 内見のあと断っても大丈夫ですか。
-
大丈夫です。契約しない意思を示した後の勧誘の継続や、迷惑な時間の電話や訪問は、宅建業法施行規則16条の11で禁止されています。
- 夫婦で条件が合いません。
-
3つの箱を別々に書いてから見比べると、違いがはっきりします。「絶対」が重なる条件から決めます。
家探しに疲れたら原因ごとに手順を変える


最後にまとめます。
家探しの疲れは、物件・条件・お金・やりとりの4つに分けると減らせます。
- 関西の建売は25日間で新着212件・掲載終了166件(当社集計)
- 新着はまとめて出るので、見る日を週1回か2回に決める
- 25日間で掲載中の27.5%が値下げ、完成3〜5か月は68.4%(当社集計)
- 妥協の上位は価格42.2%と広さ27.0%。条件は3つの箱に分ける
- 事前審査を先に受け、予算は返せる額で上限を決める
- 契約しない意思を示した後の勧誘は宅建業法施行規則で禁止
疲れは、家探しのやり方を見直す合図です。休む期間を決めて、原因を1つずつ片づけてから再開してください。内見で見るところは建売の内覧チェックポイントにまとめています。
当社は新築の建売を仲介手数料0円でご案内しています。買主の側に立って、物件の良いところも気になるところもそのままお伝えします。ご希望があれば、条件の整理や予算の考え方の相談からお手伝いします。
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
だからこそ、物件名と所在地をお知らせいただければ、0円になるかどうかをその場で無料判定します。判定に必要なのは物件が特定できる情報だけで、お客様の個人情報は要りません。
- 他社のチラシ、ポータルサイト、売主の公式サイトで見つけた物件でも構いません
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