
築5年の一戸建てを売ることになったけど、理由を聞かれたら何と答える?



築浅で売ると、何かあると思われそうで不安
転勤や家族の事情で、まだ新しい家を手放すことになる。売ること自体に後ろめたさはないのに、説明の仕方に迷ってしまいます。
結論からいうと、築5年の一戸建てを売却するときは、買主から必ず理由を聞かれます。
築浅で売りに出ていると、買主はまず「物件に問題があるのでは」と考えます。
理由が言えないと、価格を下げても決まりません。
ただし、進め方を間違えると
物件の不具合を隠して引き渡すと、契約不適合責任を問われます。
雨漏りやシロアリ、設備の不具合は、知っていれば伝える必要があります。
近隣とのトラブルも、内容によっては伝えなければならないことがあります。
逆にいえば、伝えられる理由を先に出すほうが、結果として早く決まります。
この記事では、築5年の一戸建ての売却理由をどう伝えるかと、告知の線引きを解説します。
- 買主が築5年の売却理由を気にする理由
- そのまま伝えてよい売却理由
- 必ず伝えなければならないこと
- 言わなくてよいこと
- 築5年の一戸建ての価格の下がり方
- 住宅ローンの残債と手取りの確認


シュース 健人
宅地建物取引士(大阪府 第118737号)
株式会社GEEZ/大阪府知事(2)第62068号
関西全域の不動産の購入・売却査定・相続不動産・空き家などの実務に携わっています。本記事は、実務経験に加え、国土交通省・法務省・国税庁などの公的資料を確認して執筆・監修しています。
築5年の一戸建ての売却では、理由が価格を左右する


まず、買主の目線から整理します。
築浅の物件が売りに出ていると、買主はまず理由を探します。
順に見ていきます。
築5年の一戸建てが売りに出ると、買主は欠陥を疑う
新築で買った家を5年で手放すのには、何か理由があるはずだと考えます。
雨漏りがあるのではないか、近隣に問題があるのではないか。
理由が説明できないと、その疑いが解けないまま検討が終わります。
築浅であることは本来なら強みですが、説明がなければ不安の材料になります。
築5年の一戸建ての売却理由は、先に出すほうが早く決まる



隠すより、開示するほうが結果は良くなります。
内見のときに売主から直接聞ければ、買主は納得しやすくなります。
仲介会社を通じて、事前に理由を伝えてもらう形でも構いません。
言えることを先に出しておくと、値引きの材料にされにくくなります。
築浅戸建ての売却理由は、正直に伝えられるものが多い
実際の理由は、物件とは関係のないものがほとんどです。
転勤、転職、離婚、親との同居、家族構成の変化。
こうした理由であれば、そのまま伝えても問題ありません。
買主にとっても、納得できる説明になります。
築5年の一戸建てでそのまま伝えてよい売却理由


物件に関係のない理由なら、隠す必要はありません。
むしろ具体的に伝えたほうが、買主は安心します。
代表的なものを挙げます。
築5年の一戸建てを売る理由で最も多いのは転勤
勤務先の都合で、住み続けられなくなるケースです。
本人にも予想できなかったことなので、買主も納得します。
転勤の場合、賃貸に出すという選択肢もあります。
住まなくなる場合の手続きは住宅ローンと住民票の記事にまとめています。
築浅の一戸建てを売却する理由が家族の事情の場合
離婚、親の介護、実家との同居、子どもの学校の都合。
家族に関することは、詳しく話す必要はありません。
「家族の事情で住み替えることになりました」で十分です。
売ってから買うか買ってから売るかの判断は買い先行と売り先行はどっちがいい?ダブルローンと買い替え特約で決める住み替えにまとめています。
買主が知りたいのは、物件に問題がないかどうかだけです。
築5年の一戸建てを住み替えのために売却する場合
もっと広い家に移りたい、駅に近いところに住みたい。
前向きな理由であれば、そのまま伝えて構いません。
買主にとっては、最も安心できる理由のひとつです。
次の物件が決まっている場合は、引き渡し時期の希望も一緒に伝えてください。
築5年の一戸建てで返済が苦しい場合の伝え方
住宅ローンの返済が苦しくなって売る場合もあります。
この場合、そのまま伝えると足元を見られて値引きを求められます。
「住み替えのため」といった説明にとどめるのは、事実の範囲であれば問題ありません。
ただし急いでいる事情を隠しきれないと、かえって不利になります。
築5年の一戸建ての売却で必ず伝えなければならないこと


ここは選択の余地がありません。
知っている不具合は、契約前に伝える必要があります。
3つに分けて説明します。
築5年でも建物の不具合は告知する
築浅であっても、不具合が出ることはあります。
告知が必要になる代表的なもの
- 雨漏り:跡が残っているだけでも伝える
- シロアリの被害
- 給排水管の不具合
- 建物の傾きやひび割れ
- 設備の故障や不調
隠して引き渡すと、契約不適合責任を問われ、修補や損害賠償の対象になります。
築5年の一戸建てでも近隣のトラブルは伝える
騒音、におい、境界をめぐる争い、近隣住民との関係。
買主が知っていれば契約しなかったと考えられる事情は、伝える必要があります。
築浅で売る理由がこれである場合、隠し通すことはできません。
引き渡し後に判明すると、争いになります。
築5年の一戸建てで人の死があった場合
その物件で人が亡くなっている場合、告知が必要になることがあります。
国土交通省がガイドラインを公表しており、判断の目安が示されています。
自然死や日常生活の中での不慮の事故は、原則として告知の対象外とされています。
詳しい扱いは事故物件の記事で解説しています。
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築5年の一戸建ての売却価格はどうなるか


理由と同じくらい気になるのが価格です。
築5年では、買った価格では売れないのが通常です。
順に見ていきます。
築5年の一戸建ては新築の価格から下がる
新築で買った価格には、分譲会社の経費や利益が含まれています。
一度住んだ時点で中古住宅として扱われるため、その分は価格に反映されません。
これは物件が悪いからではなく、新築と中古の市場が違うためです。
築5年であれば、建物の状態そのものはまだ良好です。
この差は新築プレミアムと呼ばれることもあります。
築2年 一戸建て 売却理由のように、さらに築浅で売る場合も考え方は同じです。
築年数が浅いほど、買主は理由を知りたがります。
築5年の一戸建ての売却相場は成約価格で調べる
国土交通省は、実際に成約した不動産の取引価格を公開しています。
同じエリアで、築年数の近い戸建ての成約価格を見てください。
広告に出ている売出価格ではなく、成約価格を見ることが重要です。
立地が良ければ、下がり方が緩やかなこともあります。
築5年の一戸建ては住宅ローンの残債を先に確認する



ここを確認せずに売り出さないでください。
住宅ローンを組んで5年では、残債はほとんど減っていません。
売却価格が残債を下回ると、差額を現金で用意することになります。
売り出す前に、残高証明書で残債を確認してください。
費用と税金を引いた手取りの出し方は不動産売却の費用と手取りの記事にまとめています。
築5年の一戸建てを売ると住宅ローン控除は終わる
住宅ローン控除は、その家に住んでいることが要件です。
売却して住まなくなれば、その年から控除は受けられません。
残りの控除期間で受けられたはずの額も、判断材料になります。
売る時期を選べるなら、この点も含めて考えてください。
築5年の一戸建ての売却は、伝え方を一緒に考えます


売却理由の伝え方は、仲介会社と一緒に決めるものです。
何を伝え、何を伝えなくてよいかの線引きが要ります。
差が出る部分を挙げます。
「理由は言わなくていい」と言う会社には注意する



あとで責任を負うのは売主です。
告知が必要な事情まで伏せるよう勧める会社があります。
しかし引き渡し後に判明すれば、責任を問われるのは売主です。
契約不適合責任を負うのは、仲介会社ではありません。
同じ物件でも、間に入る仲介会社の担当者がどちらを向いているかで着地点は変わります。
売主の側に立つと、築浅の強みを出せる



築5年は、本来なら売りやすい物件です。
売主の味方として動くと、こうなります
- 告知が必要なことと、伝えなくてよいことを一緒に整理する
- 売却理由を、買主が納得できる形で先に伝える
- 設備の保証書や点検の記録を集め、状態の良さを示す
- 成約価格をもとに、価格の根拠を説明する
- 残債と手取りを、売り出す前に試算する
交渉が通るかどうかは運ではなく、売主に「この人に売りたい」と思わせる材料をどれだけ用意できるかで決まります。
ラクチン不動産は、築浅の売却もお受けします
ラクチン不動産は、売主の側に立って買主・買取業者と条件を詰めます。
ラクチン不動産は購入・売却の仲介を専門にしています。
売らないほうがよい場合は、そう申し上げます。
転勤で数年後に戻る見込みがあるなら、賃貸に出すほうが有利なこともあります。
大阪・兵庫・京都を中心にお手伝いしています。
買取を検討する場合も、売主の立場で複数の買取業者に査定を出して比較します。
築5年の一戸建ての売却理由に関するよくある質問


- 築5年の一戸建てを売却する理由は、買主に伝える必要がありますか?
-
法律上、売却理由そのものを伝える義務はありません。ただし築浅の物件が売りに出ていると、買主はまず「物件に問題があるのでは」と考えます。理由が説明できないと疑いが解けず、価格を下げても決まりません。転勤や住み替えといった物件に関係のない理由であれば、先に伝えておくほうが早く決まります。
- 築5年の一戸建てで、伝えなくてよい理由はありますか?
-
家族に関することは、詳しく話す必要はありません。離婚や介護であれば「家族の事情で住み替えることになりました」で十分です。買主が知りたいのは物件に問題がないかどうかだけです。ただし建物の不具合や近隣とのトラブルは、伝えなくてよい理由には含まれません。
- 築5年の一戸建てで必ず伝えなければならないことは何ですか?
-
知っている建物の不具合です。雨漏り、シロアリの被害、給排水管の不具合、建物の傾きやひび割れ、設備の故障。跡が残っているだけでも伝えてください。加えて、騒音やにおい、境界をめぐる争いなど、買主が知っていれば契約しなかったと考えられる事情も伝える必要があります。隠して引き渡すと契約不適合責任を問われます。
- 築5年の一戸建ては買った価格で売れますか?
-
通常は売れません。新築で買った価格には分譲会社の経費や利益が含まれており、一度住んだ時点で中古住宅として扱われるため、その分は反映されないためです。これは物件が悪いからではなく、新築と中古の市場が違うためです。実際の相場は、国土交通省のデータで同じエリアの築年数が近い戸建ての成約価格を見て確認してください。
- 築5年で売ると住宅ローンの残債が残りますか?
-
住宅ローンを組んで5年では残債はほとんど減っていないため、売却価格が残債を下回ることがあります。その場合、差額を現金で用意することになります。売り出す前に残高証明書で残債を確認し、費用と税金を引いた手取りを試算してください。差額を用意できない場合は、住み替えローンや任意売却といった方法の検討になります。
- 築5年で売ると住宅ローン控除はどうなりますか?
-
住宅ローン控除はその家に住んでいることが要件のため、売却して住まなくなればその年から受けられません。残りの控除期間で受けられたはずの額も、売る時期を判断する材料になります。転勤の場合は、家族が住み続けていれば控除が継続できることもあります。詳しくは税務署にご確認ください。
まとめ|築5年の一戸建ての売却は、理由を先に出すほうが早い


築浅で売ることに、後ろめたさを感じる必要はありません。
伝えられることを先に出せば、築5年は強みになります。
この記事のまとめ
- 築5年の一戸建てが売りに出ると、買主はまず欠陥を疑う
- 理由が説明できないと、価格を下げても決まらない
- 転勤・住み替え・家族の事情は、そのまま伝えてよい
- 家族のことは「家族の事情で」で十分。詳しく話す必要はない
- 建物の不具合は、跡が残っているだけでも告知する
- 近隣とのトラブルも、内容によっては伝える必要がある
- 隠して引き渡すと、契約不適合責任を問われる
- 築5年では買った価格では売れないのが通常
- 住宅ローンの残債を、売り出す前に確認する
- 売却すると、その年から住宅ローン控除は受けられない
この記事の位置づけ
告知の要否は、事情の内容と物件の状況によって変わります。
契約不適合責任や税の取り扱いについては、専門家にご確認ください。
新築一戸建て・建売を買うとき、仲介手数料は0円になります。物件価格が上がるほど、差は大きくなります。
| 物件価格 | 通常の仲介手数料(税込) | ラクチン不動産 |
|---|---|---|
| 2,500万円 | 89万1,000円 | 0円 |
| 3,000万円 | 105万6,000円 | 0円 |
| 3,500万円 | 122万1,000円 | 0円 |
| 4,000万円 | 138万6,000円 | 0円 |
| 4,500万円 | 155万1,000円 | 0円 |
なぜ0円にできるのか
仲介会社は、売主と買主の両方から報酬を受け取ることができます。新築の建売は売主が不動産会社なので、売主から報酬が支払われます。そのぶん、買主からいただかなくても取引が成り立ちます。
ただし、すべての物件が0円になるわけではありません。売主が個人の中古住宅や、売主から報酬が出ない物件は対象外です。売主が不動産会社でも、報酬が半分しか出ない物件があります。
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